「商品カテゴリー別 4つのショッパータイプ(日用品編)」を発表

生活者が店頭で商品を購入する時の購買スタイルを、4つのショッパータイプ(「ブランド重視派」「じっくり吟味派」「コスパ重視派」「気分重視派」)に分類し、商品カテゴリーごとにショッパーセグメントカルテが作成され公開されました。

●「ブランド重視派」が最も多いのは「シャンプー」。シャンプーユーザーの約4割はブランドを重視して購入している
●「じっくり吟味派」が最も多いのは、「フェイスマスク」。その時の肌悩みに合わせた商品を吟味
●「気分重視派」が多いのは、「ヘアカラー剤(おしゃれ染め)」。種類・香り味が豊富なカテゴリー
●「コスパ重視派」が最も多いのは、「トイレットペーパー」。ユーザーの約半数は、コストパフォーマンスを重視して購入している

ショッパーセグメントカルテ・4つの購買スタイルとは?

画像: ショッパーセグメントカルテ・4つの購買スタイルとは?

ショッパーセグメントカルテは、店頭での購入者「ショッパー」を行動軸と思考軸で、4つのショッパータイプ(「ブランド重視派」「じっくり吟味派」「コスパ重視派」「気分重視派」)に分類し、商品カテゴリーごとにどのような購買スタイルのショッパーが多いのかを分析したもの。

「ブランド重視派」が最も多いのは「シャンプー」。シャンプーユーザーの約4割はブランドを重視して購入している

全カテゴリーの中で「ブランド重視派」が最も多いのは「シャンプー」で、42.8%となりました。シャンプーのショッパーセグメントは、「ブランド重視派(42.8%)」「じっくり吟味派(27.6%)」「コスパ重視派(15.4%)」「気分重視派(11.6%)」となっています(図2)。このカテゴリーは、価格帯や香りや効果も様々で選択肢が多いですが、気に入ったブランドを購入し続ける人が多いようです。

シャンプーの他に「ブランド重視派」が30%を超えているのは、メイク落とし、コンディショナー/リンス、化粧水、歯ミガキ、洗顔料、乳液、台所用洗剤、洗濯用洗剤、ハンドウォッシュ/石鹸、柔軟剤、生理用品でした。これらは、香りや機能などが異なる商品が多く店頭に並んでいますが、じっくり吟味するのではなく、指名買いするショッパーが多いようです。選択肢が多すぎるために、選ぶのが難しくなっているのかもしれません。

なお「ブランド重視派」が30%を超え、かつ「じっくり吟味派」も30%を超えているカテゴリーに、メイク落とし、化粧水、乳液、洗顔料がありました。これらは、じっくり選ぶ人と、ブランド重視する人に二分されているようです。また、「ブランド重視派」が30%を超え、かつ「コスパ重視派」が30%近いカテゴリーには、台所用洗剤、洗濯用洗剤、ハンドウォッシュ/石鹸、生理用品がありました。これらは、指名買いする人と、価格やお買い得を重視する人に二分されるようです。

「じっくり吟味派」が最も多いのは、「フェイスマスク」

全カテゴリーの中で「じっくり吟味派」が最も多かったのは、「フェイスマスク(36.9 %)」でした(図3)。フェイスマスクのショッパーセグメント比率を見ると「じっくり吟味派(36.9%)」「ブランド重視派(22.1%)」「コスパ重視派(20.0%)」「気分重視派(17.4%)」という結果になり、吟味しながら購入する人が多いようです。その時の気候や肌悩みを解決できるものを検討しながら購入する人が多いのかもしれません。フェイスマスク以外で「じっくり吟味派」が多いのは、育毛剤、メイク落とし、ボディクリーム、化粧水、ハンドクリーム、整髪料でした。

「気分重視派」多いのは、「ヘアカラー剤(おしゃれ染め)」。種類・色が豊富なカテゴリー

全カテゴリーの中で、「気分重視派」が最も多かったのは、「ヘアカラー剤(おしゃれ染め)(25.9%)」でした。ただ、他カテゴリーと比較すると気分重視派が多いものの、カテゴリー内でみると「じっくり吟味派」の方が多く30.2%、次いで「気分重視派(25.9%)」という結果になっています(図4)。おしゃれ染めは、その時の気分でカラーを変えたりする一方で、使いやすさや色の持続性、頭皮への負担などを吟味しながら購入しているのかもしれません。

「コスパ重視派」が最も多いのは、「トイレットペーパー」。ユーザーの約半数は、コストパフォーマンスを重視して購入している

全カテゴリーの中で「コスパ重視派」が最も多かったのは、「トイレットペーパー(51.5%)」で、ショッパーセグメント比率を見ると、「コスパ重視派(51.5%)」「ブランド重視派(20.8%)」「じっくり吟味派(15.5%)」「気分重視派(9.7%)」となりました。(図5)。トイレットペーパー以外で「コスパ重視派」が多いカテゴリーは、カイロ、ティッシュペーパー、マスクなどでした。これらは品質の違いが分かりにくい、もしくは品質にこだわる人が少ないのかもしれません。

皆さんは日用品を選ぶとき、「ブランド重視派」「じっくり吟味派」「コスパ重視派」「気分重視派」、どれに当てはまりますか…?上のデータと見比べてみても面白いかもですね。

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