写真愛好家の中では多くの人が使っているニコン。そんなニコンが、プロもアマチュアも関係なく交流できる場を提供して、1969年から続けてきたコンテストの受賞者、そしてグランプリが発表されました。

ニコンフォトコンテスト2018-2019の受賞作品を「渋谷キャスト」で8月24日〜9月1日まで展示し、開催期間中はコラボカフェワゴンにて期間限定メニューを販売する他、渋谷の街30ヶ所で歴代受賞作品を展示しています。絶対に何かを感じられる写真が物語った一瞬を是非その目でご確認ください。

言葉にできない一瞬 をとらえた写真たち

画像: 言葉にできない一瞬 をとらえた写真たち

今回ニコンフォトコンテストに応募された作品は97000点以上。歴史あるコンテストの過去最高応募総数だそうです。そして写真だけではなく動画の応募総数も過去最多。どの作品も素晴らしく世界各国で活躍しているフォトジャーナリストやフォトグラファーの方々が審査員を務め、グランプリを決めました。

近年SNSやスマートフォンで自分の感性を映像にすることが手身近になりました。日本では渋谷という若者が多い街で展示を行い、映像という世界言語を通して写真の素晴らしさを発信しています。では、その数々の作品から選ばれた各部門の金賞受賞作品をご紹介します。

圧巻の金賞作品一覧

画像1: 圧巻の金賞作品一覧

一般部門単写真金賞はイギリスのJason Parnell-Brookesさんのアルマとアルツハイマー。こちらに写っているのは祖父母のお二方で、後ろに座っている祖父がアルツハイマー病にかかってしまい、すぐそばで祖母が食事をとっていることに気付いていない場面を切り取った写真です。もともと第二次世界大戦から帰ってきた祖父は戦争神経症にかかってしまい殺伐とした生活になってしまいましたが、アルツハイマーになったことで昔の優しかった祖父に戻ったという背景があります。

画像2: 圧巻の金賞作品一覧

一般組写真部門金賞、インドネシアのThaib Chaiderさんの作品の一枚。テーマはHopeです。西パプアにある遠隔地で無償で白内障の手術を行なっている団体に取材した際に撮った写真で、写っている女性は元々悲しそうな表情をしていたが手術をし、目がはっきりと見えたことによって嬉しそうになったことが印象的だったそうです。フォトコンテストに興味があり2010年から応募し続け、念願の受賞作品です。

画像3: 圧巻の金賞作品一覧

Next Generation部門単写真金賞、Sara De Antonio FeuさんのAyimpoka。写っているのは少々2人は姉妹で、抱っこされているAyimpokaはアルビノという先天性の遺伝子疾患。日々差別や迫害を受け、呪術を信仰する人々に命を狙われることもあるようです。しかし家の中では誰もがAyimpokaを愛し、タンザニアではアルビノの人々を守るため団体もあります。そのおかげもあり元気に学校へ通ったり、外で太陽の光を浴びれるようになったといいます。コンテストのテーマはアイデンティティで、その写真を撮った時に人種は個性だと思いついたそうです。

画像4: 圧巻の金賞作品一覧

Next Generation部門組み写真金賞、中国のJimghan Tuさん青春の時の一枚です。なんと18歳という若さで受賞しました。一枚ずつの写真は関連性はないらしいのですが、コレクションのように感じで組み写真にしたそう。いつも胸にかけたカメラは自分の一部で、私生活をスクリーンショットのように切り取っているとインタビューで応答していました。正に新時代の組み写真です。今後も学ぶ姿勢を忘れずにいたいとお話ししていました。

そして動画部門ではアメリカのSara CrochetさんのExulansisが金賞を受賞。エクランシスとは悲しみの辞書というトラウマや不安などから発生するもので、誰も孤独ではないんだよ、ということを表現した作品になっています。動画を製作するにあたって、カメラは1日しか借りられなかったそうでテイクはわずか3テイク。意図したものとは違うものが出来上がったらしいのですが、見事金賞受賞を果たしました。

名誉あるニコンフォトコンテスト2018-2019グランプリ

画像: 名誉あるニコンフォトコンテスト2018-2019グランプリ

ニコンフォトコンテスト2018-2019のグランプリはアルビノの少女の今を映した、Saraさんに決定しました!

素晴らしい写真家が発掘されている伝統のあるコンテストだったので応募したと話すSaraさん。自分がグランプリを取るなんて思ってもいなかったらしく感無量です、とおっしゃっていました。長年写真を撮り続け、スペインのボランティアの方たちと交流を続けていたら注目されるようになったようです。このグランプリは写真に映っている少女に捧げますと素敵なスピーチでした。

渋谷からまた世界へ巡回していくニコンフォトコンテスト受賞作品。審査員長のNeville Brodyさんは質が高いコンテストだったとお話しされていました。世界は急激に変化を遂げていますが、カメラで映像にすればその一瞬を残せて多くの人に何かを伝えられる不思議で魅力的なコンテンツです。その一瞬を是非渋谷で感じてみてはいかがでしょうか。

This article is a sponsored article by
''.