交通機関が豊富になった現在。目的地まで好きなように移動できる車や比較的安い運賃で遠い場所まで移動できる電車が主流になったかと思います。

しかし一度乗ると、意外と便利だということに気がつく都営バス。そして町並みを見ると面白い物や風景を発見したりすることもありますよね。

実は東京の地形と歴史は深い関係があるのですが、そのことについてご存知ない方もいるかと思います。

そういった東京の内側を見ながら、普段バスに乗らない人にも乗ってもらえるきっかけになるようにと、東京都交通局から開発されたのが「都営バスで巡る地形テキストラリーGPS」。今回は実際にバスに乗って体験してきました。

地形文字に隠されたもの

画像: 地形文字に隠されたもの

「地形テキストラリーGPS」とは、都営バスに乗ってバス停名に潜む地形由来の江戸文字を集めていくスタンプラリーのことです。

地形由来の江戸文字を手に入れるごとに、地形コラムが読めるようになっており、楽しみながら、地形の歴史について学ぶことができます。

今回はその地形コラムを書かれた方の中から、博物学者、図像学研究家の荒俣宏さんが登場しました。

荒俣さんによると、東京の地形は300〜400年の間でだいぶ変化しているそうです。しかし当時どんな地形であったのか、今では埋め立て地が多くその様子がわかりません。しかし地形文字には、その場所のことを知るヒントが表れているとのことでした。埋め立て地が多い東京ですが、土地の地形文字を見ることで、埋め立てられる前の事について知ることが出来ます。

例えば「池袋」。昔は池だらけの場所だった為、「池」という文字が入りました。しかし埋め立てられ、ビルが立ち並ぶ現在からは全く予想もつきません。

荒俣さんはそういった池や沼を埋め立てたり、坂などを削ったりしていた当時のことを土木工事時代であったと仰っていました。

藤森照信さんと荒俣宏さんにご協力して頂いている地形コラムでは、こういった豆知識などを文字だけでなく、音声で聞くことができます。

後世にも残していきたい東京

画像: 後世にも残していきたい東京

ここでスペシャルゲストに高橋英樹さん、高橋真麻さんが登場。バスに関する思い出について、高橋英樹さんはバス運賃が10円くらいの若い頃はよく乗っていたそうです。また高橋真麻さんも小学校の宿題で乗られたことがあるそうで、家族での思い出話を繰り広げてました。

トークの合間に行われた地形文字クイズでは、高橋さん親子が仲良さそうに楽しく地形文字を当てる様子が伺えました。

東京の町そのものが好きだと語った高橋英樹さんは、山は山、丘は丘。など高低差を大事にしたい。高橋真麻さんは生まれたお子様の為にも、自然公園など今ある地形を活かしたものはそのままに。と各々残したい思いを語りました。

そして荒俣さんも、江戸のリサイクルというシステムを、東京都が先陣を切って残していきたいと熱く語りました。

スマホ1つで江戸文字ゲットの旅へ

画像: スマホ1つで江戸文字ゲットの旅へ

実際に都営バスに乗り、地形由来の江戸文字を集める旅を体験してきました。

スマートフォンからPROJECT TOEIのwebサイト内のキャンペーンサイトにアクセスし、GPSをオンにするだけで、簡単に参加が出来ます。

そしてそのままバスに乗り、地形由来の文字が名称に含まれるバス停を通ったら画面をタップします。そうすると江戸文字と地形コラムをゲットできました。

地形文字は28種類、7つのカテゴリーに分類されておりました。その7種類全てのカテゴリーから1文字ずつ地形由来の江戸文字を集めると、100名の方に特製地形文字手拭いが当たる抽選に応募することができます。

オリンピックパラリンピックが控え都市開発が進み、変わり続ける東京。少し視点を変えるだけで今まで気がつかなかった、東京各地の奥深さを楽しむことが出来ます。日常からバスを利用する人は、今回特別な使い方を。そして普段はあまり利用しない方は、バスに乗るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。一度乗ると都営バスが意外と便利だということに気がつけるかもしれません。

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