70年眠り続けた酵⺟を掘り起こし再興

1689年(元禄2年)に創業した奈良県最古の醤油蔵元「マルト」は、1950年ごろに閉業。この度、70年間眠っていた蔵元の再興をかけて、醤油蔵を改修した古⺠家ホテル「NIPPONIA ⽥原本 マルト醤油」が開業しました。

画像1: 奈良最古の醤油蔵がホテルに!「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」開業

奈良県・⽥原本は「⼤和のおへそ」と⾔われる奈良盆地の中央に位置し、「⽇本のはじまり」の地である⼤和の魅⼒が凝縮している⼟地。弥⽣時代には⼤規模集落を有し、⽔陸要衝の地で物流の要でもありました。⽥原本の⾵景は現代でも四⽅を⽥畑や⼤和⻘垣に囲まれ、古代⼤和の姿を忍ぶことができます。

その⽥原本の東側に位置する⼤和川源流・初瀬川の流域で、1689年(元禄2年)に創業したのがマルト醤油醸造所。奈良最古となるマルト醤油は、地元産原材料と天然醸造製法にこだわって、丁寧に醤油づくりを続けてまいりました。⾵味豊かなお醤油は皇室御⽤達でもあり、全国へも販路を拡⼤しておりましたが、⼤戦後、⾷糧難で原材料の確保が難しくなり、代替品では納得のいく醤油づくりが出来なかったという理由から、17代⽬・⽊村藤平により1950年ごろ閉業に⾄りました。それから70年を経たいま、孫にあたる18代⽬当主・⽊村浩幸が、蔵に残されていた古⽂書を読み解き、醤油づくりに挑戦。伝統の製法を探り続けるうち、70年ぶりに蔵付き菌が⽣き続けていたことを発⾒し、醤油復活を⽬指して試験醸造を続けています。蔵には古⽂書のほか、醸造場や居住棟、道具類が当時のまま残されており、この築130〜140年の蔵を⼀部宿泊棟に改修し、「NIPPONIA ⽥原本 マルト醤油」として新たに開業します。

画像2: 奈良最古の醤油蔵がホテルに!「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」開業

地域にはマルト醤油蔵元だけでなく、⽇本最古とされる⼤神神社の別宮・村屋神社や、2200年前にあった弥⽣時代の環濠集落である国史跡唐古・鍵遺跡、邪⾺台国説がある纒向遺跡を有し、三輪⼭や⼆上⼭などの原⾵景を望むことができ、⼤和の魅⼒が凝縮しています。屋敷そのものは、“⼤和棟”と呼ばれる奈良伝統建築様式がそのまま残っています。屋敷内は宿泊棟のほか、醤油のしぼり体験ができるプログラムや醤油をつかったお料理を楽しんでいただけるレストランをご⽤意。周辺の畑では⼤⾖や⼩⻨などの醤油の原材料が育っているところも⾒られ、季節によっては収穫にもご参加いただくことができ、醤油醸造⽂化をより深く知っていただくこともできます。現在改修⼯事を着々と進めており、2020年7⽉ごろのオープンが予定されています。

画像3: 奈良最古の醤油蔵がホテルに!「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」開業
画像4: 奈良最古の醤油蔵がホテルに!「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」開業
画像5: 奈良最古の醤油蔵がホテルに!「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」開業
画像6: 奈良最古の醤油蔵がホテルに!「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」開業

■施設名
NIPPONIA ⽥原本 マルト醤油
■所在地
奈良県磯城郡⽥原本町伊与⼾170
アクセス:近鉄⽥原本駅より⾞で10分
■開業:2020年7⽉中旬予定
■予約:2020年5⽉中旬開始予定
■仕様:全7室、収容⼈数約30名

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