例年とはだいぶ変わった年となってしまった2020年。ライフスタイルにも大きな変化が求められた人がほとんどだったと思います。

心身共に、何かと負担の大きかった1年。

漢方製剤を主に製造販売する株式会社ツムラが、20代~40代の男女1,800人を対象に、激動の2020年を振り返るアンケートを調査を行いました。

日本人の2人に1人が心身の不調を感じた2020年

画像1: 日本人の2人に1人が心身の不調を感じた2020年

今回の調査の結果、新型コロナ感染症拡大のコロナ禍で身体面・精神面の不調を感じた人は57.2%と半分を上回る数字に。

不調を感じた症状を聞くと、全体では「目の疲れ」(63.7%)、「疲れ・だるさ」(60.1%)、「肩こり」(59.6%)が多く、マスク生活の影響からか、男性からも「肌荒れ・しみ」(28.1%)が気になるという声があがりました。

画像2: 日本人の2人に1人が心身の不調を感じた2020年

一方女性から不調としてあげられたのは、「肩こり」(72.8%)、「疲れ・だるさ」(71.8%)、「目の疲れ」(71.7%)。すべての症状で男性よりスコアが高く、女性特有の症状となる「生理痛・生理不順」(51.4%)、「冷え」(54.4%)や「むくみ」(49.7%)なども約半数が感じていることがわかりました。

女性は男性よりも健康不安が大きく、ストレスもより強く感じる傾向に

画像1: 女性は男性よりも健康不安が大きく、ストレスもより強く感じる傾向に

日常生活におけるストレスについての質問では、ストレスを感じていると答えた男性が68.7%に対し、女性は77.4%と、女性の方が10%ほどスコアが高い結果となりました。

さらに、女性は男性と比べ、心身共にさまざまな不調を感じているのに薬の服用や医師の受診をしない割合が高く、不調で病院に行くことを躊躇する傾向が強いことが分かりました。

画像2: 女性は男性よりも健康不安が大きく、ストレスもより強く感じる傾向に

健康への不安とストレスにさらされる現在、心身が「なんとなく調子が悪いと
感じる」経験を聞くと、全体の7割(69.5%)が感じると答えており、女性の4人
に3人(75.2%)は、自覚症状はあるものの我慢できる程度の「なんとなく不調」を感じ
ているという結果に。

不調を感じる人の対処法について、「市販の薬を服用する」と答えたのは13.7%、「医
師の診察を受ける」のも12.9%と少なく、7割が「なんとなく不調」程度では「市販薬を服薬しない」(68.4%)、「受診しない」(67.8%)と答えています。

男性に比べ女性の方が「なんとなく不調」に悩まされる割合が高くなっていますが、女性の受診率(11.2%)は男性(14.8%)よりもわずかではありますが低くなっています。

さらに、日常生活で心身の調子が悪いときに病院に行ったり、医師の診察を受けることに対して躊躇するかと聞くと、男性(53.6%)より女性(69.4%)が躊躇しがちで、30代(72.7%)・40代(70.7%)女性では約7割と多くが躊躇すると答えています。不調があっても病院に行かず我慢してしまう女性が多いようです。

2020年57%の人が感じた不調、60%の人が今年も感じてしまいそうと予想

画像1: 2020年57%の人が感じた不調、60%の人が今年も感じてしまいそうと予想

最後に、今年2021年の心身の不調についても調査。

まず、2021年に心身の不調を感じそうかとの問いには全体の59.5%がやはり「不調を感じそう」と予想。こちらのスコアも男性(21年52.8%>20年50.2%)よりも女性(21年66.2%>20年64.2%)のほうが高く、また男女共に昨年よりもさらに不調を感じそうな予想となっています。

画像2: 2020年57%の人が感じた不調、60%の人が今年も感じてしまいそうと予想

不調を感じそうな症状は、「目の疲れ」、「肩こり」など2020年と同様のラインアップとなりましたが、男性は「肌荒れ・しみ」に代わり「憂うつ」(29.0%)が10位にランクインするなど、心身ともにより一層不調への対処を意識したい結果となりました。

産婦人科医・内山心美先生に聞く、「なんとなく不調」と対処法

今回の調査結果について、ツムラが産婦人科医・内山心美先生に不調の原因やその対処法を聞いたところ、このコロナ禍で、現代病がより顕在化していることがわかりました。

男女共に「肩こり」「疲れ」「目の疲れ」が不調の症状上位となっているのは、IT化に伴う症状。自粛期間中のテレワークやweb授業など、スマホやパソコンの利用時間の増加が主な原因ではないでしょうか。視力低下の若年化や、姿勢悪化による肩こり・腰痛の悪化は、一つの現代病といえるでしょう。意識的にカラダを動かしたり、目を休める努力が必要だといいます。

女性がより不調を感じやすいのは、コロナショックによる女性ホルモンの変調も原因に。緊急事態宣言などで自粛を強いられ、家族の在宅時間が増える中で子育てや家事など女性の負担が増えたことや、景気の悪化で仕事が減ったり退職や休職に追い込まれたりするなど、コロナ禍による影響は少なくないようです。

漢方医学的にみても、コロナショックは「気・血・水」のバランスを崩している

内山先生は漢方医学も専門。漢方医学では、人間の体は「気・血・水(き・けつ・すい)」がバランスを取り、互いに循環していれば健康な状態と考えますが、過労やストレスによりその流れや量のバランスが崩れると、気は上昇し、血が停滞、あるいは下降します。

今回のコロナによる影響を漢方医学的に捉えると、テレワークや自粛による自宅時間の増加でカラダを動かさないと、気の巡りが悪い気滞(きたい)となり、うつ傾向となります。また、筋力が低下し代謝も低下すると、むくみや血の巡りが滞った瘀血(おけつ)の状態となり、冷えにつながります。過度なストレスにより気の変調である気虚(ききょ)、気逆(きぎゃく)、気滞(きたい)が現れ、二次的に血の滞りである瘀血となることで、痛みの原因となったり、月経不順、PMSで起きる精神症状につながったりすると考えられるそうです。

「なんとなく不調」は我慢しない!専門家に相談してカラダもココロも元気を取り戻そう

今回の調査では、多くの人が「なんとなく不調」を感じているにもかかわらず、病院に行くことを躊躇してしまっていることがわかりました。「疲れやすい」「頭痛」「めまい」などの症状は、やる気の問題などと誤解されがちですが、身体的な原因があるケースもあります。

“不調“と表現されることの多いこれらの症状にも、さまざまな治療法があります。また、診察し器質的な原因がない場合でも、症状があれば一人一人の症状や体質に合わせて漢方薬を処方したり、薬物療法以外ではカウンセリングや生活習慣の見直しなど打開する方法はいろいろあります。「一人で抱え込まず、まずは医師に相談していただくのが大切」と内山先生。

「不調だな」と感じたら我慢せず、自分のカラダの声、ココロの声に耳を傾けてみては?

内山心美(のぞみ)さん「のぞみ女性クリニック」院⻑ 産婦人科医

昭和大学産婦人科学教室、各関連病院勤務、北里大学東洋医学研究所漢方研修生、昭和大学江東豊洲病院助教などを経て現職。「予防医学」「未病」の考えのもと、女性に関するさまざまな病気、トラブルを最小限にして笑顔で過ごしていただくことを願い、2020年9月に産婦人科、漢方内科の「のぞみ女性クリニック」を開業。日本産科婦人科学会 専門医 指導医、日本東洋医学会 漢方専門医、日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医、女性ヘルスケアアドバイザー

のぞみ女性クリニック東京都墨田区業平1-20-2 Twill Narihira 1F

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