LINEで届く『わたし漢方』の漢方薬剤師 さっちです。
今日のテーマは、この時期に急増するお悩みのひとつ「5月病」。今の季節をうまく過ごすための養生法や朝のルーティン、漢方アプローチについてご紹介します。

5月病ってなに?

大型連休明けに学校や会社に行きたくないと感じる、なんとなく体調が悪い、授業や仕事に集中できないといった状態を総称して「5月病」と呼びます。

画像: 5月病ってなに?

★こんな症状はありませんか?

・何をするにも面倒でやる気が出ない
・周りへの興味や関心が薄い、人に会いたくないと感じる
・マイナス思考気味
・不安やイライラ、焦りなど精神的な不調を感じる
・食欲がない、食べても美味しいと感じない
・頭が重く、頭痛がひどい
・動悸がひどく、めまいや息苦しさを感じる
・睡眠の悩みがある
(あまり眠れていない、夜中に何度も目が覚める、朝起きられないなど)

当てはまる症状が多ければ多いほど、あなたの5月病の可能性は高まります。
症状が2週間以上続く場合や日常生活に支障をきたす場合は適応障害やうつ病と診断される可能性もあるので、専門の病院を受診するのがおすすめです。

どうして5月に不調が起こるの?

このような不調が出る大きな原因のひとつとして考えられるのが、自律神経の乱れです。最近では「自律神経失調症」という言葉もよく聞かれ、忙しい現代社会において多くの方が抱えやすいお悩みです。

自律神経には、昼間の活動時間に活発になる交感神経と、夜などのリラックス時に活発になる副交感神経のふたつがあり、両者がバランスを取ることで健康状態を保っています。
春は一年の中でも、特にこの自律神経のバランスが崩れやすいといわれています。

画像: どうして5月に不調が起こるの?

自律神経が乱れる原因は様々ですが、まず、春は人生における節目や生活習慣の変化が多く、季節の変わり目で気温や気圧の変化も大きい季節というのが挙げられます。

新しい出会いや環境というのはワクワクする反面、馴染むまでの過程やこれまでの生活との差にストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。ストレスは生命のエネルギーである「気」の巡りが悪くなる大きな原因になり、自律神経の乱れにつながります。
また、気温の変化に対応するためには、交感神経のはたらきが活発になります。つまり、春は身体にとって緊張した状態が続きやすくなるということですね。

自律神経が乱れる原因は特別なことではなく、普段の何気ない生活の中に潜んでいます。このような負荷が身体にかかり続けると、様々な不調が起こりやすくなります。

漢方理論で考える5月病

ひとりひとりに合ったアプローチを考えるために、漢方医学には「気・血・水」という基盤となる考え方が存在します。人それぞれ違う、足りていない・循環していない要素を把握し、そこから見える体質から最適なアプローチを見極めていきます。

この考えにおいて、身体のエネルギーとなる「気」が身体の中で滞って巡っていかない状態を指す、「気滞」になっている方は、5月病に悩みやすい傾向があります。

画像: 漢方理論で考える5月病

気は元気の気や気力の気という言葉通り、生命のエネルギーやパワーの源です。春は特に気が上にのぼりやすいので、めまい・のぼせ・頭痛などのような身体の上部に症状が出やすくなります。気持ちの気ともいうように、精神面をコントロールをする役割もあるので、気滞を抱えると精神が不安定になりがちに。

ほかにも、気の巡りの悪さではなく巡る気そのものが足りていないケースや、血や水の弱りが目立つケースも見られます。

漢方では問診をとても丁寧に行い、一見関係なさそうな事柄からもヒントを得て、ひとりひとり違うお悩みや体質に寄り添ってあなたに合ったアプローチを考えていきます。

5月病にならないためには適度な休息を

体にも心にも余裕をもって一日をスタートできるように、起床したらカーテンを開けて陽の光をゆっくりと浴びてみて。そのあとは朝食を慌てずゆっくりと食べて、さらに余裕があれば朝の散歩など軽い運動を取り入れていきましょう。

画像: 5月病にならないためには適度な休息を

なるべくストレスを溜め込まないように、固まった心と体の緊張をほぐして、リラックスの時間を持つのは一番の解決策であり予防法です。

★おすすめリラックス方法

・アロマでいい香りを嗅ぐ
・ぬるめのお風呂にゆったりつかる
・ゆっくりとした運動
・散歩
・パソコンやスマートフォンの使用を減らす など

好きなことをするのは、心の栄養補給にとても効果があります。とはいえ、暴飲暴食や夜ふかしなどが続けば体に良くないのはみなさんもおわかりかと思いますので、適度なバランスを保ちつつ、自分に合ったリラックス方法が理想です。

画像: ★おすすめリラックス方法

乱れがちな食生活の面では、旬の食材を取り入れることを意識してみましょう。
春の食材は苦味や香りが強いものが多く、消化機能や肝臓の解毒能力の向上を助けてくれる効果が期待できます。体内に溜まった不要な水分や老廃物を流してくれたり、血液を正常に保つ働きを手助けしてくれます。

★おすすめ食材

・苦味のある春の食材
ふきのとう・菜の花・たけのこ・よもぎ・うど など

・タウリンが豊富な貝類
アサリ・ハマグリ など

・香りの良い香味野菜やハーブ類
春菊・セロリ・三つ葉・ニラ・パセリ・ローズマリー・バジル など

・酸味の強い食材
梅干し・トマト・柑橘類・キウイ・イチゴ など

・気を巡らせる効果のあるお茶
ジャスミン・ローズ・菊花・クコ・ミント など

つらいお悩みがあるなら…相談してみよう!

春は比較的過ごしやすい季節とされていますが、意外な落とし穴が潜んでいます。生活環境が変わりやすい忙しい時期だからこそ、「頑張りすぎていないかな?」と自分の心と体の状態をいつも以上に見てあげてください。日々の生活や体調の変化を見逃さずに、適度な休息とストレス発散を心がけていきましょう。

画像: つらいお悩みがあるなら…相談してみよう!

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