子孫繁栄の願いを込めた縁起物であり、おせち料理の一の重に欠かせない数の子。お正月にはぜひ食べていただきたいですが、それだけではちょっともったいない!数の子は、子孫繁栄の他にも様々な幸福・幸運と縁があると言われ、栄養価も高く、たくさんの魅力の詰まった食べ物です。お正月などお祝いのシーンだけでなく、ぜひ普段の食卓にもとり入れてほしい数の子。

今回は、そんな知られざる数の子の魅力や、毎日のご飯に気軽に採り入れられる簡単アレンジレシピをご紹介します。

幸運のイメージがたくさん!おいしい縁起物、数の子

画像: 幸運のイメージがたくさん!おいしい縁起物、数の子

子孫繁栄の縁起物として知られる数の子は、実は他にも様々な幸運や幸福と縁がある食材。

外国、カナダでは、形を壊さず取り出したきれいなひと組みの数の子の形が天使の羽根に似ていることから、 「エンジェルウイング」とも呼ばれており、幸運のイメージがあります。

一方日本では、1950年代に北海道のニシンが激減し、数の子の希少価値が高くなり、「黄色いダイヤ」 と呼ばれることもありました。

また、風水の基本となる考えである陰陽五行説では、数の子の色、黄色は、東西南北の中心の色であり、宇宙の中心の色です。また風水で黄色は金の気をもつ色とされ、金運アップをサポートすると言われているほか、ポジティブな思考と向上心を持ちたい人の色でもあります。

さらに、江戸時代の「本朝食鑑」によれば、数の子(鯑)は、カツノコ(加豆乃古)とも言われていました。数の子=「カツノコ」=勝つ、となれば、勝負事の前に食べるのも縁起が良さそうです。そして数の子の親、ニシンは春告魚。俳句では、春の季語です。雪や氷がとける前に産卵のためにやってくるニシンは、春への希望も運んできます。

これだけ幸運のイメージが揃っているとなると、食べるといいことがありそうな気がしてきますね。

栄養価もたっぷり!プリン体が気になる人も安心して食べられる嬉しい魚卵

そんな数の子は、実は健康面でも嬉しいことがたくさん。数の子はプリン体が極めて少なく、中サイズの数の子(20g)を2本食べても8.8mgにしかなりません。これがどれくらい少ないかというと、例えば食事療法をする方のプリン体摂取量の目安は1日400mg。プリン体が気になるから魚卵は控えている、という方も、数の子なら安心して食べることができますよ。

また、数の子は水分を除く82%がCoQ10を含むたんぱく質で、 脂質は14%しかありません。その脂質の82%は、摂るといいとされるDHAやEPAを多く含むリン脂質です。

数の子にはそのほかCoQ10、ルテイン、亜鉛なども含まれており、健康面で考えても非常に魅力的な食材です。

おうちで気軽に数の子を食べよう

縁起も良く、体にもいい数の子ですが、お寿司やおせちで食べる他に、実際どんな風に料理すれば日々の食卓にとりいれられるのか、いまいちイメージが沸かないという方も多いかもしれません。

そもそも数の子は、味のついた状態で販売されていることとも多いので、お刺身のイメージでそのまま、夕食にプラス一品としてだすだけでもおいしく味わえます。

画像1: おうちで気軽に数の子を食べよう

それだけだとちょっと物足りないという方は、やまいもと卵黄にだし汁と醤油で味付けした山掛けに数の子を入れて、数の子の山かけごはんを楽しむのはいかがでしょうか。

画像2: おうちで気軽に数の子を食べよう

同じく簡単なアレンジで、数の子のおにぎりや、キムチと一緒に巻いた韓国風のりまきなんかもおすすめです。

体脂肪が気になる方におすすめ、数の子のヘルシーアレンジレシピ

内臓脂肪を減らす効果があるとも言われている数の子。脂肪の代謝を助けるタウリン、燃焼を促すカプサイシン、余分な脂肪の吸収を抑える食物繊維などを含む食材と組み合わせれば、ダイエットの強い味方になります。

とくに体脂肪が気になる方には、女子栄養大学調理学第一研究助手管理栄養士の千葉宏子先生開発の、「カズノコとエビの水餃子」がおすすめ。コレステロールの排出を促すタウリンが豊富なエビに青菜を加えたヘルシーな一皿で、ぐっと寒くなるこれからの時期にもピッタリです。

画像: 体脂肪が気になる方におすすめ、数の子のヘルシーアレンジレシピ

◆材料(4人分)

カズノコ(塩抜きしたもの)100g
片栗粉 小さじ1
エビ(殻をむいたもの)100g
酒 大さじ1
しょうが汁 小さじ1/2
ごま油 小さじ1
餃子の皮(市販品)12枚
青梗菜 150g
はるさめ(乾燥)10g
水 3カップ
鶏ガラスープの素 小さじ1
塩 小さじ1/4
こしょう 少量
ごま油 小さじ1

◆作り方

  1. カズノコは薄皮をとり除いて1cm角に切り、片栗粉をまぶす。
  2. エビは背わたを除き殻がついていればむいて、包丁でよくたたくかフードプロセッサーにかけてすり身にする。
  3. ボウルにエビのすり身を入れて酒、しょうが汁を加えてよく混ぜ、カズノコとごま油も加えて混ぜる。
  4. 3を12等分し、餃子の皮で包む。
  5. 青梗菜は葉をはがして3~4cm長さに切り、軸と葉に分けておく。はるさめははさみで食べやすい長さに切る。
  6. 鍋に水と鶏ガラスープの素を入れて火にかけ、沸騰したら④の餃子を入れて煮る。餃子が浮いてきたら青梗菜の茎を加えて3分煮、青梗菜の葉とはるさめを加えて1分煮る。
  7. 塩、こしょうで味を調え、最後にごま油をたらす。

一口サイズでパクパク食べられる水餃子。優しい味に仕上がるので、小さなこどもでもおいしく食べられそうです。

いかがでしたか?

お祝いの席で食べるイメージの強い数の子も、日頃から食べればいいことありそう!体に嬉しい!そして実は手軽にとりいれられる!こんな三拍子が揃った魅力的な食材であることがお分かりいただけたでしょうか。

お店で数の子を見かけたら、ぜひお手にとっておうちごはんのレパートリーに追加してくださいね。

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