多種多様な宿泊施設や旅行体験、フライト、レンタカーを提供する世界最大級のデジタルトラベルプラットフォーマー Booking.comの日本法人 ブッキング・ドットコム・ ジャパン株式会社が2025年のGW旅行トレンド予測を紹介する発表会を行いました。専門家がすすめる温泉の話や日本や世界の旅行のトレンドをご紹介します。GWや夏休みなどの参考にしてみてください。

没入型リトリートとは?

画像: 没入型リトリートとは?

GWは東京、大阪、京都などの主要都市への旅行はもちろん大人気。大阪旅行に関しては近年は家族旅行でのニーズが高まっています。主要都市以外だと札幌、広島、那覇、金沢、仙台、箱根、熱海などに関心が集まっているそうです。

世界のトレンドを探ってみると、近年、世界で注目されているのは 「没入型リトリート」です。ストレス社会に生きる現代人にとって、短期的な活力回復ではない、長期的な健康と活力の促進がますます重要となっているため、多くの人が旅でも癒しを求めています。

日本で「没入型リトリート」を体験できるのが温泉宿。何泊かしてゆっくりと過ごし、何度も温泉に浸かることで心もカラダも癒される旅体験が叶います。ただ、温泉地には繁忙期と閑散期の差が大きいのが課題でもあります。しかし、逆を考えると少し空いていて落ち着いて過ごせるというメリットでもあるんです。

入浴することで”幸せホルモン”が分泌される

画像: 入浴することで”幸せホルモン”が分泌される

ゲストとして東京都市大学 教授、医学博士、温泉療法専門医の早坂 信哉さんが登壇。25年にわたり、4万人以上の入浴を医学的に調査してきた医師でもあります。毎日、お風呂に入ることが、どうカラダにいい影響を及ぼすのか?という調査をしたところ、毎日お風呂(湯船)に入る人は、将来の要介護リスクが29%減る、鬱病になるリスクも24%減る、認知症のリスクも26%減るなど、お風呂のよさが研究結果からわかっていると説明しました。

温泉については定期的に温泉に入浴している人は高血圧の割合が少ない、悪玉コレステロールが低いなどがわかっています。公衆浴場や銭湯に定期的に行っている人は幸福度が高いという研究結果も出ています。これはお風呂に入ることによって”幸せホルモン”と言われているオキシトシンが増えることが影響しています。

このように数値でも出ているため、温泉旅をリトリートに取り入れるのがおすすめなのもわかります。また、温泉だけではなく、その観光地を楽しむ、自然を満喫するなど非日常を味わうのもリフレッシュのポイントだと話しました。

温泉について専門家が語る

パネルディスカッションが行われ、早坂 信哉さんに加えて、下記のメンバーが加わって温泉についてトークが繰り広げられました。

画像1: 温泉について専門家が語る

秘湯探検家 渡辺 裕美さん
巡った温泉は国内外含め 3,000か所、温泉番組の出演・監修、執筆、ラジオ、講演、旅行の企画協力など幅広く行う

画像2: 温泉について専門家が語る

箱根・くのくにや旅館 河邉 剛さん
約300年の歴史をもち、美肌の湯の自家湧出源泉はその長い歴史の中で多くの文豪や著名人に愛され続けている

画像3: 温泉について専門家が語る

別府・シーサイドホテル美松大江亭 支配人 松野 明希子さん
別府湾の絶景を眺めながら、源泉掛け流し100%の「美肌の湯」を堪能できる別府を代表する温泉宿

なぜ、今、没入型リトリートなのか?

早坂 信哉さん
「絶えず、スマフォを持って誰かと繋がっていることはストレスになります。それが温泉宿などに行って、一時的に情報から離れられるのはストレスから解放されることに繋がり、没入型リトリートが流行っているのではないでしょうか」

渡辺 裕美さん
「私が秘境の温泉探しに没頭した原点が『没入型リトリート』。秘境では電波もないですし、人や情報からも遮断されます。私も会社員時代が長くてカラダが悲鳴をあげ、温泉にハマったので、ものや情報が溢れている今だからこそのトレンドだと思いました」

河邉 剛さん
「お客様の中でも温泉にきた時は疲れ切っている人も多いです。温泉に入って、美味しいご飯を食べてゆっくり過ごすと会話も少しずつ増えていく姿を実際に見ているので、改めて自分に戻る大切な時間として旅する人が増えているからだと思います」

松野 明希子さん
「温泉といえば冬に訪れる人も多かったですが、昔に比べて夏や梅雨の時期にも温泉を求めてくるゲストが増えている印象です。しっかりカラダを休めて、癒されたい、安心したいという気持ちからか、温泉にも何度も入られる方が多いです。改めて自分のリズムに戻る旅として没入型リトリートが増えているのだと感じています」

実は温泉は春夏もおすすめ?

早坂 信哉さん
「冬は温度差があって自律神経を刺激してカラダに負担がかかります。そのため春夏の温泉はカラダにとってもおすすめです」

画像1: 実は温泉は春夏もおすすめ?
画像2: 実は温泉は春夏もおすすめ?
画像3: 実は温泉は春夏もおすすめ?

渡辺 裕美さん
「夏しか入れない温泉もありますし、36度のぬる湯などはゆっくり入るからこそ全身に血流が巡ります。また長湯温泉の炭酸泉はぬるいお湯だからこその炭酸泉。春夏こそ堪能してほしい湯でもあります。白馬には雲海を見下ろせる温泉もあり、その景色やご来光も楽しみの一つ。ここは7月~9月の夏の時期に小屋もあいて少し道も舗装され、歩きやすくなるのでおすすめです」

画像4: 実は温泉は春夏もおすすめ?

河邉 剛さん
「春は昼間の木々の緑色も綺麗で、夕方には見事な夕焼けが見られます。この景色を見るだけでもストレスが解消されるんです。普段は睡眠薬を飲まないと寝られないという女性が泊まられた際に3泊された中でほとんど外出されずにぐっすり眠っていたそうなんです。日常にはない静けさで過ごすことができてリフレッシュできたと話していました。このように癒しの時間も体験できると思います」

松野 明希子さん
「私の体験談なのですが、今までは温泉に毎日、浸かっていたのですが、引っ越しをして温泉ではなく沸かし湯に入るようになりました。これにより湯冷めしやすい、指先まで熱がある感じがしない、肌の水分量が下がっていることを実感しました。そこで改めて自分の健康が温泉で保たれていたことに気づき、今では自分に合う温泉を見つけて頻繁に通って入るようにしています。そのため、カラダや心の健康のためにも通年、温泉に行くのはおすすめです」

GWや夏休みも温泉がおすすめ

話を聞くと、温泉宿に数日こもりながら没入型リトリートをしたくなりました。ゆっくり過ごすことで温泉宿、そして温泉街などの周りの環境の良さと温泉の効能を一緒に味わえるのかもしれません。今のところ温泉はまだ冬が人気のため、春夏は少し落ち着いて過ごせる季節なのもメリットかもしれません。ぜひ、今後の旅の計画の参考にしてみてくださいね。

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