業界や企業の垣根を越えて、新たな食習慣を提案─発酵性食物繊維プロジェクト発足セミナー&発表会レポート

さる4月10日(木)、一般社団法人「発酵性食物繊維」普及プロジェクトは、プロジェクトの発足を記念し、発足セミナーおよび発表会を開催しました。

画像: 「腸活はここまで進化した」──発酵性食物繊維が変える未来の健康習慣とは?

腸活の新常識「発酵性食物繊維」に注目集まる

現代社会では、より健康的に過ごす時間を延ばす「ウェルビーイング」な暮らしが関心を集めている。そうした中、腸内環境に関する研究が急速に進展し、腸内細菌が作り出す代謝物が私たちの健康に多大な影響を与えていることが明らかになってきました。

そのカギを握るのが「発酵性食物繊維」です。2024年4月に改定された日本人の食事摂取基準では、食物繊維の目標摂取量が見直されたが、現状の日本人の摂取量は、依然としてWHOが掲げる目標を大きく下回っています。メディアでも注目を集める“腸活”ブームの中、発酵性食物繊維の重要性を広く伝える機会として、今回の発表会が開催されました。会では、その必要性や摂取のメリット、プロジェクトに参画する各企業による取り組み紹介が行われました。

画像: 青江誠一郎先生

青江誠一郎先生

画像: 内藤裕二先生

内藤裕二先生

「腸内細菌の多様性」と「多種類の発酵性食物繊維の摂取」が健康のカギに

第1部のセミナーでは、プロジェクト協力団体を代表し、青江誠一郎氏と内藤裕二氏が登壇。なぜ今、発酵性食物繊維が注目されているのか、そして摂取がもたらす健康効果についての講演が行われました。

■発酵性食物繊維とは
腸内細菌によって発酵されやすいタイプの食物繊維を指す。これを腸内細菌がエサとして発酵・代謝することで、「短鎖脂肪酸」と呼ばれる健康に寄与する成分が産出される。
<発酵性食物繊維の主な効果>
・腸のバリア機能を強化
・免疫の過剰反応を抑制
・肌のうるおい・弾力向上
・有用菌が棲みやすい環境づくり
・有害菌の増殖抑制
・血糖値の急上昇抑制
・脂質代謝の改善
・体脂肪の蓄積を防ぐ
・食欲抑制・基礎代謝アップ
・エネルギー消費を促す交感神経の活性化
腸内環境を整える新習慣として、日常の食生活に「発酵性食物繊維を1日3g以上」プラスすることが、これからの腸活の新スタンダードとなります。

画像: 発酵性食物繊維普及プロジェクト HPより

発酵性食物繊維普及プロジェクト HPより

“腸からはじめるウェルビーイングな生活”を広げる

第2部では、設立記者発表会が実施され、プロジェクトスローガンとともに「プラス3グラム生活」が提唱されました。アカデミアと業界が連携し、分野を超えて取り組む今後の方針について、事務局長・西沢邦浩氏より説明がありました。

画像: 西沢邦浩事務局長

西沢邦浩事務局長

一般社団法人 発酵性食物繊維普及プロジェクトとは

本プロジェクトは、「発酵性食物繊維」の普及と理解促進を目的に、複数の企業・団体が連携して発足。産学官の枠組みを越えた啓発活動を通じ、摂取量の向上を目指し、下記企業が参画しています。

<参画企業>順不同
・株式会社ドール
・ナガセヴィータ株式会社
・日清製粉株式会社
・日本ケロッグ合同会社
・株式会社はくばく
・フジ日本株式会社
・ホクト株式会社
・株式会社 Mizkan

画像: 参画企業

参画企業

「腸からはじまる健康の未来」─発酵性食物繊維が、その起点になるかもしれません。プロジェクトの今後の展開に、ぜひ注目していきたいところです。

▼発酵性食物繊維普及プロジェクト

https://hakkousei-fiber.org/

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