人間は酒なしでは生きてゆけない。生命を維持するのに食糧が不可欠のものとするならば、酒は心の飢えをしのぐ糧といっていいだろう。人間というのは、怪しげな密造酒と知りながら、手を出さざるを得ない存在なのだ。