プリンターの進化にともない、無限の可能性が広がる3Dアートの世界。そんな便利な世の中にも関わらず、コツコツと手作業で作品を作り続ける、ロンドン在住の女性アーティストがいる。彼女の名前はレイチェル・デイン。デイン氏が手掛けるのは“石膏模型アート”。モチーフとなる花や植物を粘土に押し付け、その“型”の上に、新たに石膏やコンクリートを重ねることで、繊細な3Dアートを生み出す手法を起用している。サイズは40×40cmが定番。モチーフには、ウェールズ産のポピーや、イベリス、ライラック、ダイセントラ、クリスマスローズなど、ユニークな植物を選ぶことが多いそうだ。また石膏板は1度しか使用できないため、それぞれの作品は“世界でひとつだけのアートピース”。デイン氏はこんなふうに語っている。「石膏模型の好きなところは、自分のまわりにある大切なものを、“化石”にして残せるところ」「例えば、祖母が愛していたレースや、クリスマスガウン、結婚式のときの花束とか、この手法を使えば、大切な思い出をこうして、いつまでも手元に置いておくことができる」ちなみに彼女は昔、ロンドンのロイヤル・オペラハウスやグローブシアターで見習いとして働いていたことがあり、そのときの経験は、いまも作品作りのインスピレーションとして役立っているそうだ。時間と愛情を費やして完成するデイン氏の作品は、Etsyのサイトから購入が可能。1作品の価格は8000円から28万円とさまざまだが、どれも本当に素敵な作品ばかりなので、大切な人への贈り物としていかが。Tactile STUDIOhttp://www.tactilestudio.co.uk/gallery/Etsyhttps://www.etsy.com/shop/TactileStudio・アート(まとめ)