渋谷や六本木では即席コスプレーヤーの馬鹿騒ぎが繰り広げられる季節、少し距離をおいて〈仮装〉の意味を考えてみたい。古代の祭祀や中世の典礼劇(キリスト降誕劇など)にはじまり、未知の領域に自己を完全投入するための「魂のコスチュームプレイ」を展開してきた演劇やコンテンポラリーアート。一度足を踏み入れたら後戻りのきかないこの世界、ホンキ度が違うのだ。