まるで建物が生きているみたい!?そんな錯覚に襲われる不思議なイラストレーションを作っているのが、Victor Enrichさん。建築物が生き物みたいに!これらのイラストは、彼が約7年の歳月をかけてイスラエル、ドイツなど世界中を回った旅の集大成です。建物がグニャリと曲がっていたり、ベランダが飛び出ていたり、シュールな世界に思わず引き込まれてしまいますね。インスピレーションの源は“旅”この物語が始まったのは、2006年。それまでもずっとバルセロナで3Dの建築イラストを描いてきたVictorさんでしたが、ある日、毎日同じ作業を繰り返すことがイヤになってしまったそう。そして2年近く悩んだ末、ポケットにわずかなお金を入れて旅に出ます。そして生まれたのが、この数々の奇想天外なイラストレーション。歪んで見えたり、何か叫んでいそうだったりと、まるで建物が生きているかのようなシルエットは、彼の心の内を吐露しているのかもしれません。いかなる制限もなく、自由に描くことでVictorさんの作品は水を得た魚のように生き生きと表現されるようになりました。いまも、“City Portraits”というシリーズ名でこのクリエーションは進化しています。まず写真を撮り、それからデジタル処理を施した建物は、一度見たら忘れられないインパクトがあります。ちょっとドキっとするものもあるけれど、本当にこんな建物が実在していたら、と思うとちょっと面白いかもしれませんね。Victor Enrichhttp://shop.victorenrich.com