カリフォルニアのオークランドを拠点に活動する女性アーティストEmma Finemanさんは、海を題材に描いた絵画作品「Ocean Series」を発表しています。・リアリティとメランコリックが同居する不思議な世界観彼女が油絵で描き出す海は、透き通った南国リゾートの美しいビーチではなく、慣れ親しんだ地元の海。フィルターがかかったように少しよどんだブルーは、なんともリアリティがありながら、夢の中で見た景色のようでもあり、なんとも言えない不思議な感覚に陥ります。筆の質感がそのままわかる大胆なタッチは、感性に任せて描いているように見えますが、それがむしろ波の予期しない動きを驚くほど自然に表現しています。実際の風景を切り取るというよりも、彼女自身のそのときの気持ちを海の色や波の動きで表しているかのようです。ここからは、じっくりその作品をご覧ください。心の中にずっと残っている幼い頃の思い出って、その景色はなぜか曇り空だったりしませんか?もしかすると当時は晴れの日だったのかもしれませんが、郷愁の思いが心の空模様を勝手に曇らせているのかもしれませんね。あなたも、メランコリックな気持ちで海を眺めたくなったとき、Finemanさんの描く海を見つめてみてはいかがでしょうか?心静かに自分自身と向き合えるかも。Emma Finemanhttp://www.emmafineman.com/・アート(まとめ)