アメリカのニューオリンズで活動するHeather Hansen(ヒース・ハンセン)さんは、パフォーマー、アーティスト、ダンサーと、さまざまな肩書きをもつマルチな表現者です。ダンスとドローイングの融合ダンサーとして人間の動を追求し続るHansenさんがたどり着いたのは、一連の動作をビジュアライズさせるというアート手法。大きな白紙の中心に座り、動きながら両手に持った木炭でその軌跡を記録していきます。両手を伸ばして左右対称に弧を描いたり、半身になって身体をねじらせたり、そのモーションはダンスというよりもヨガのように、穏やかで前衛的な雰囲気。しなやかな動きが淡々と繰り返され、黒い線は幾重にも重なっていきます。直線や円は、ときには定規やコンパスを使っているかのように正確。人体構造の不思議を垣間見ることができます。完成した作品は、躍動感と計算された幾何学的な美しさが同居し、唯一無二の感動を与えてくれます。描く時間もアートの一部Hansenさんのアートは作品そのものだけがすべてではありません。描く過程も作品の一部。自分自身も黒く染まりながら一心不乱に身体を動かす姿が、凛とした女性の美しさを感じさせ、見る人の胸を打ちます。人間の動きの面白さに気付かせてくれる彼女の作品は、これからも無限の可能性を秘めています。YouTubeでは製作工程の動画も公開されているので、そちらも是非チェックしてみてください。https://www.youtube.com/watch?v=dw087dnsTfQhttps://www.youtube.com/watch?v=mnnUpxAuWUIHeather Hansenhttp://www.heatherhansen.net/・アート(まとめ)