3人の人間(男性1人、女性2人)から遺伝子を受け継いだ人工授精児が、メキシコの病院で生まれた。3人の遺伝子をかけ合わせた体外受精は、世界で初めてのことだ。 リー症候群の妻に子供を その子供を生んだのはヨルダン人の女性で、彼女はリー症候群という珍しい病気の遺伝子を持っている。亜急性壊死性脳脊髄症とも呼ばれるこの病気は、もし発症すれば神経系統に深刻な障害をもたらす。 幸いにも彼女は発症していないが、過去に生んだ2人の子供は共に発症し、死亡している。それでも子供を望んだ彼女が米国医療チームと共に挑んだのが、3人の遺伝子をかけ合わせるという世界初の体外受精だ。 妻・夫+第3の女性の遺伝子 リー症候群の原因は、細胞内の小器官であるミトコンドリ [...]

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