常に社会的弱者に温かい眼差しを注いできた英国が誇る巨匠ケン・ローチ。カンヌ国際映画祭で彼に二度目のパルム・ドールをもたらした『わたしは、ダニエル・ブレイク』は働きたくても働けない環境に身を置く人々を丁寧に描き出すことで労働者の実態を浮き彫りにする。同時に「誰かのやさしさが誰かの人生を救う」と教えてくれる心温まるヒューマンドラマ。