炸裂するカレー愛『京大カレー部 スパイス活動』

京大カレー部4代目部長・石崎楓が本気でカレーに向き合った4年間の軌跡をまとめた『京大カレー部 スパイス活動』が3月17日に刊行されました。日本最高峰の頭脳を駆使して、カレーのレシピを考案し、日本各地のイベントに出店しカレーで街おこしまで行う。とにかくカレーへの愛がすさまじく、本場インドでカレーを探求したほど。イラストコラムで京都のおいしいカレー屋さんを紹介 & 個性豊かな京都のカレーパンも紹介しています。

第1章 スパイス&オイル カレー入門
●スパイスから始まるカレーの作り方、基本のき
●カレーの核
●カレーはアソビゴコロ ~創作カレーのすゝめ~
●発酵カレーは危険じゃない!
第2章 京大カレー部研修記
●卵を産み終わった平飼いニワトリのカレー
●仕事帰りの畑から考える︿でこぼこ野菜で毎日のカレー
●稲刈りを終えると、ごはんが稲穂に見えた
第3章 京大カレー部地方遠征記
●豪雪の富山・秘境で地産地消カレー
●獣害対策最先端︿奈良のシカをいただきますカレー
●幻の漁港・富山県氷見市で里山里海カレー
●和歌山の梅園で梅カレー
第4章 京大カレー部 インド遠征記[前編]
●スパイスができるまで
●7つの主要スパイスとその産地(州)
●スパイス・グローバリゼーション
●いまも存在するスパイス王
第5章 京大カレー部 インド遠征記[中編]
●絶品! 南インドの朝ごはん
●ケーララの食文化:基本の植物と食材~果樹編
●ケーララの食文化:基本の植物と食材~穀物編
●奇跡のスパイス﹁モリンガ﹂で新商品開発
第6章 京大カレー部インド遠征記 [後編]
●インドでは3食カレー?
●カレーと一緒に、何を飲む?
●カレーにつけるアレ、インドではどうなっているの?
第7章 来日して初めてナンを食べるインド人がいっぱい!!

京大カレー部のココがすごい!

カレー愛がすごい。
座右の銘は『カレーは愛。愛こそカレー。それがジャスティス。』

【京大カレー部 カレーについての7つの悟り】
カレーは、いろいろ混ぜれば何とかなる。
カレーには、酸味・旨味・包容力が必要である
カレーは、アソビゴコロ。
カレーは、攻めてなんぼ。
カレーは、季節感。出会い。ドラマ。
カレーは『ドラゴンボール』戦法。
CURRY IS LOVE。

知りたいことは体を張って学ぶ!
“スパイスって、一体何なんだろう。ネット上に並んだいわゆる「インドカレー」のレシピに、これまたずらっと並んだワケノワカラナイカタカナたち。スーパーで見つけたのは小瓶に入ったパウダーで、どれもこれも独特のにおいがした。東京・池袋の古いビルの4階にある輸入食材店では、植物の種や木の実のような何かが大量に並んでいた。一体これは何で、どこから来たものなのか。植物ならば、スパイス畑というものがあるのか。それを確かめに、インドへ行くことにした。”(本文より)

カレーで地方創生?!
“冬に利賀村で出店してからというもの、何度大学内でさまざまな創作カレーに挑戦しようとも、どこか物足りなさを感じていた。もう一度、豊かな山へみんなで出かけて、その土地の恵みを詰め込んだカレーを地元の人に提供したい、とずっと思っていた。地域活性化や町おこしを謳うイベントに足を運び、「私はあなたの町村で、カレーを作りたいです」と地域担当者に営業するようになっていた。”(本文より)

京都のカレー屋にやたら詳しい。

【著者プロフィール】石﨑 楓
1994年生まれ。富山県南砺市出身。カレー研究家。京都大学カレー部4代目部長。京都大学文学部地理学専修在籍中。部員を連れて日本各地の野山を回り、その土地の食材で作ったカレーをイベントで販売。長期休みには東南アジアや日本の農村に滞在し、食と農を体験する。富山県での半年間の農場研修の後、インド各地の農村に滞在し、その土地の自然と人の関係を体感。南インドの小規模農家によるスパイス栽培システムに関心がある。
【京大カレー部について】
2010年京都大学総合人間学部にて発足。学内、京都、関西、日本全国を舞台に各種イベントにてスパイスから作る創作カレーを制作・販売。ここでしか食べられないオリジナルなコンセプトのカレーと、集まる人々の個性との化学反応が持ち味。京大付近のシェアカフェにて不定期出店も行う。一番の見せ場は年に一回の京大の学祭・11月祭での出店。座右の銘は、「カレーは愛。愛こそカレー。それがジャスティス」。学生個人の感性が生み出す創造的なスパイス活動を京都から世界へと広げている。