今、フランス料理界で最も注目を集めるシェフ、フィリップ・ミル氏が手掛けるレストラン「六本木テラス フィリップ・ミル」が今年3月、東京ミッドタウンにオープンしました。フランス料理の伝統的な技術のセオリーを忠実に守りながら、豊かな感性で表現された、目にも美しく繊細なお料理を味わってきたのでご紹介します☆ミシュラン二ツ星シェフ、日本初出店ミル氏は、弱冠38歳にして国家最優秀職人賞(M.O.F.)を受賞し、現在は、シャンパーニュ地方・ランスに佇むシャトー「レ・クレイエール」の二ツ星レストラン「ル・パルク」とブラッスリー「ル・ジャルダン」の総料理長として活躍する実力派シェフ。そんな彼の日本初進出となるレストランのコンセプトは“優雅なシャンパーニュサロン”ということで、大手有名メゾンはもちろん、こだわりの小規模な作り手も網羅した上質なシャンパーニュが数多く楽しめます。絵画のような美しすぎる料理また、シャンパーニュとのマリアージュを考えたコース料理は、絵画のように美しく繊細!ナイフをいれるのが惜しくなるほど芸術的でフォトジェニックです。今回試食させていただいたのは、以下の4品。パレットに描いた様々な彩り野菜のマリネ 大根のジュレ赤ワインでポッシェしたポーチドエッグ ジャガイモのニョッキとキャビアを添えてシャンパーニュ地方の赤ワインソースを纏った仔鳩のファルシー六本木テラスに舞い散る“桜”美しすぎる野菜のマリネまず、「パレットに描いた様々な彩り野菜のマリネ 大根のジュレ」は、ピクルスにしたラディッシュ(大根)と岩塩で蒸しあげたレッドビーツを、透き通ったラディッシュのジュレで覆った一品。ラディッシュはほど良い酸味に包まれながらも、野菜そのもののおいしさを存分に感じられる新鮮な食感です。セルクルで丸くくりぬかれたカラフルな野菜が重なって、その名のとおり“パレット”みたい。まわりに添えられたエディブルフラワーも華やかで、食べてしまうのがもったいないほどです。デザートのようでデザートじゃない一見デザートのように見えるこちらのメニューは、赤ワインにレッドビーツとベーコンを加えたソースでポッシェしたポーチドエッグに、ジャガイモのニョッキとキャビアを添えたもの。キャビアのほどよい塩味と、ポーチドエッグのまったり濃厚な味わいが絶妙です。※通常キャビアは別添えで供されます。ボトムに敷き詰められたシャンピニオン(マッシュルーム)のデュクセルが醸し出す“森の香り”には、フィリップ氏の故郷への想いが込められているのだとか。スペシャリテは仔鳩のファルシー「シャンパーニュ地方の赤ワインソースを纏った仔鳩のファルシー」は、ピジョン(仔鳩)の胸肉の中に鳩のムース、フォアグラ、シャンピニオンを詰めて火に通したスペシャリテ。ピジョンのフォンと煮詰めた赤ワイン、仕上げにシャンパンを加えた濃厚なソースの上に、根セロリの白いソースでゼブラ模様が描かれています。ピジョンを食べるのはこれが初めてだったのですが、その滋味豊かな味わいにびっくり!食感は赤身肉のようにしっとりしていて、甘味と酸味が合わさった赤ワインソースと、さわやかな味わいの根セロリのソースとのバランスをじっくり堪能していただきたい一品です。デザートのテーマは桜デザートは、日本の春を象徴する“桜”がテーマの「六本木テラスに舞い散る“桜”」。六本木テラスのために考案された特別なデザートです。抹茶、ホワイトショコラ、苺のチュールガボット(薄焼きクッキー)で桜の花と葉を表現しています。チュールガボットの中には桜フレーバーのなめらかなフロマージュブランが閉じ込められていて、これがまた絶品!トップの苺のコンポートにはほんのりと桜の風味付けがされていて、一口で春を感じることができます♪六本木の風を感じるテラス席もミル氏がつくりだすメニューは、食材へのこだわりはもちろん、プレートやカトラリーにも隠された演出があり、常に客を飽きさせない工夫が感じられます。テラス席もあるので、これからの季節は外の風を感じながらおいしいお料理を味わうのもステキですよね。ランチは3500円から、ディナーは8000円のコースからアリ。特別な日に特別な人と過ごす場としてぜひ活用してみてくださいね♡六本木テラス フィリップ・ミル住所:東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガーデンテラス 4F電話番号:03-5413-3282営業時間:ランチ 11:00~15:30 (L.O. 14:00)ディナー 17:30~23:00 (L.O. 21:00)定休日:なしウェブサイト:https://www.hiramatsurestaurant.jp/roppongi-terrace/※テラス席の予約不可