言葉を発した本人は忘れてしまっていても、自分が言った何気ない言葉が何年間も誰かの胸に残ることがある。 米インディアナ州インディアナポリス在住のコメディライター、ジェームス・ブレークウェルさんにも、14年前にかけられた、心に残る言葉があった。 その言葉をかけてくれたのは、特に親しくもなかった同級生の父親。 その後の交流があるわけでもない相手に、14年経って贈った1冊の本と1通の手紙がある。 卒業式の日に「サインして欲しい」 ブレークウェルさんが1冊の本とともに送った手紙はこんな文章で始まっている。 クリスさんへ あなたはきっと混乱しているでしょうね。頼んでもない本が、見知らぬ作者から送られてきたんですから。説明させてください。 手紙に [...]