世界の多くの国と同様、日本でも一年で一番大切な行事であるともいえる「お正月」。お正月ならではの料理はおいしいですが、毎年代わり映えしないおせちを作るのも食べるのも少し飽きてきた・・という方もいるのではないでしょうか。

そんな方のために今回、CNIEL(フランス全国酪農経済センター)主催のイベントで、盛り付けデザイナーの飯野登起子氏とチーズプロフェッショナルの小笠原由貴氏がフランスチーズを使ったちょっと変わったお正月のおもてなしアレンジや、チーズの楽しみ方や魅力を紹介してくれました。

カマンベールとミモレット

今回紹介していただいたカマンベールチーズは、ノルマンディー地方発祥の白カビタイプのチーズで殺菌乳のもの。無殺菌乳から作られるAOC「カマンベール・ド・ノルマンディー」に比べクセがなくクリーミーな味わいです。

このチーズと合わせて食べてほしいのが、ミモレットチーズ。実はチーズとチーズと合わせて食べるのもおすすめなんだそうです。

厚切りのカマンベールの上に薄く切ったミモレットを載せるとおしゃれな仕上がりになり見た目も華やかに。

ミモレットチーズはセミハードタイプのチーズで、熟成度合いにより味わいが変わるので色々試してお好みのものを選んでみてください。

カマンベールは実は日本酒にも合うので、お正月にお酒と一緒に楽しむことができます。ちなみにミモレットはごはんにまぜて食べるのもおいしいそうですよ。

コンテ

フランスでの生産量が1番で、国民的に愛される食べやすくておいしいチーズがコンテ。

熟成期間は8,12,21か月など様々ですが、お酒と合わせるなら12ヶ月以上のものがいいそうです。鼻の下にチーズを持っていって、そこでぽきっと折って食べるといい香りが。皮がついていても皮ははずして食べるようにしてくださいね。

コンテもごはんにまぜて食べてもいいそうですが、甘みのあるものと合うので黒豆とあわせるとおいしいとか。

小さく切ったコンテと黒豆をピックにさすだけで簡単にお正月風のおつまみが完成。ピックをおしゃれなものにするとより雰囲気がでます。

ブルーチーズとフレッシュチーズ

ブルーチーズ、ブルー・ドーヴェルニュはフランス南部のチーズ。
これはやわらかいので手でくるっと丸めてOK。カットするなら包丁やナイフを使うより、糸で切る方が楽だそうです。

ブルーチーズの塩気には甘みがとてもよく合うので、お正月の定番伊達巻と合わせるのがおすすめ。

フレッシュチーズは栗と合わせてちょっとスイーツっぽく仕上げてみましょう。新たな色合い・味わいに、いつものお正月の食卓がより一層素敵なものになるはず!

どれも簡単に作れるものばかりなので、今年のお正月はチーズを使った料理をとりいれてみてはいかがでしょうか。