現在、観光キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」が展開されています。今回、「春はあけぼの」をテーマとして、朝の京都ならではの静謐な雰囲気を楽しめるツアー商品「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばん乗りツアー」が販売されています。このツアーでは、 一般の拝観時間では混雑必死の人気のお寺を早朝からゆっくりと拝観することができ、写真も思う存分撮影できるほか、このツアーに申し込んだ方のみが楽しめるという「特別公開」や「特別拝観」などもあり、朝早く起きて参加する価値アリの、様々な貴重な体験ができるツアーです。

新幹線で2時間ちょっとでいける京都には歴史のあるお寺が沢山ありますよね。しかも「非公開」な文化財が特別公開されると聞いて、ちょっと興奮…。一部ですがそのスポットなどをご紹介しましょう!

一日目

■転法輪寺(~3月18日までの特別公開)
1 日目は、今回の「京の冬の旅」で初公開となる「御室大仏」と裸の阿弥陀如来像を祀る「転法輪寺」からスタート。裳階付きの本堂に安置された本尊・阿弥陀如来坐像は、像高約 7.5m の京都では最大級の仏像だそう。この仏像、江戸時代に桜町天皇追福のために特別に造られたものと伝わっています。また、本尊背後の厨子内に安置された阿弥陀如来立像は、裸のままの姿であることが珍しい「童姿の像」で、天智天皇の誕生にまつわる逸話から、安産守護の御利益があるのだそうです。

像高約 7.5m !京都では最大級の仏像だそう!
右に映っている大木魚は1本の木から作られた木魚の中で日本で2番目に大きいそう

「釈迦大涅槃図」
約250年前に描かれたもので4年前に修復されたそう。色あざやかでとてもキレイでした!

境内にあるお休み処では、お釈迦様誕生のときの甘露の雨になぞらえた甘茶と転法輪寺の名物のおせんべいがいただけます!(100円)

ゆっくりした時間を過ごすことができます。

甘茶はほんのり甘みがありとっても美味しかったです。

■建仁寺 両足院(~3月18日までの特別公開)
次に向かったのは、仏の尊称の一つ「両足尊」にちなんで名付けられた「建仁寺 両足院」。こちらでは"枯山水庭園"と"池泉庭園"のふたつの庭園を参拝することができます。また、長谷川等伯 生誕480年の特別展示として、「水辺童子図(みずべどうじず)」や「竹林七賢図(ちくりんしちけんず)屏風」などの展示も見ることができます。そして今回の「京の冬の旅」 で初公開となる道釈画家・七類堂天谿(しちるいどうてんけい)氏が描いた「方丈障壁画」も必見!こちらは、建仁寺開山・栄西(ようさい)禅師の八百年大遠諱(おんき)を機に描かれたもので、全面完成するのを記念しての公開です。また、鶏の精緻な描写が素晴らしい伊藤若冲筆の「雪梅雄鶏図(せつばいゆうけいず)」(2月1日~2月25日)も必見!大変珍しい貴重な寺宝も展示されますので要チェックです!

300坪の庭園はとても美しく、眺めていると心が癒されます…。

生誕480年となる桃山時代の絵師・長谷川等伯筆の襖絵が特別展示中。
今回は特別に撮影させてもらいましたが、通常は写真撮影禁止となりますのでご注意ください!

一枚一枚、繊細ですがどこか迫力を感じることができる絵でした。
※通常撮影禁止です

「建仁寺 両足院」のおみくじ、お守りはとってもキュートでした!

■建仁寺 正伝永源院(3月1日~18日の特別公開)
この「京の冬の旅」では5年ぶりの公開となる「建仁寺 正伝永源院」へ。狩野山楽の障壁画で飾られた大名茶人のお寺ですね。境内に織田信長の弟である大名茶人・織田有楽斎(東京・有楽町の語源となっている方ですねw)が建てた国宝の茶室「如庵(じょあん)」が復元されていて、「有楽囲(うらくがこい)」「有楽窓(うらくまど)」など、有楽斎好みの特徴を見ることができます。また、今回は、狩野山楽筆の鮮やかな金碧障壁画「蓮鷺(れんろ)図」や「鍾道図」(3月1日~3月18日限定)、2013年春に奉納された元首相・細川護煕氏筆の障壁画、中国・南宋時代の「架鷹(かよう)図」などの寺宝も、期間限定で特別展示されますよ。

絵師 狩野山楽筆の鮮やかな金碧障壁画などの貴重な寺宝が公開されています。

※通常は写真撮影禁止となっていますのでご注意ください

織田信長の弟である大名茶人の ・織田有楽斎が建てた国宝の茶室「如庵」が復元

今回のツアーでは荘厳な世界遺産のお寺で、早朝ならではの特別体験ができる旅行プランも用意されています。ほかでは体験できない贅沢な朝は、いずれも日にち限定。今回は2か所、ご紹介します!

千年の都の夜明け…世界遺産「東寺」早朝特別拝観
【現地集合・解散】

京都の象徴でもあり日本一高い五重塔がある「東寺」の朝焼けスポットで日の出を鑑賞!

実施日
2019年3月24日(日)・30日(土)・31日(日)
場 所
東寺

朝早い京都もよいものです…

「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばん乗りツアー」プラン3の「早朝特別拝観」ツアー申込者は通常8時から解放される柵内のエリア(朝焼けバックの五重塔の撮影スポット)に5:50から入ることができ、境内が暗い時間帯はライトアップを、空が明るみだしてからは夜明けの風情をお楽しみ頂けます!

世界遺産「東寺」早朝特別拝観は、冬は空気が澄んでいるのでとても気持ちが良かったです…。

ゆっくりと拝観が終了したら、朝食におかゆをオススメします。京都で是非食べて欲しい「おすすめの朝食場所」をご紹介しましょう!

南禅寺の近くにある南禅寺 瓢亭 別館

<鶉がゆ >
・12月1日~3月15日の期間、午前8時~午前11時まで
・4,500円(税サ込)
<お品書き ※おかゆ以外のメニューは、月ごとに旬の食材を使用>
上段:畑菜と油揚げのからし和え
中段:鰆(さわら)の塩蒸し
下段:粟麩の揚げ煮、すけそう鱈の寄せこ、海老芋、金時人参、湯葉
汁物:白味噌のお味噌汁(菜の花と梅麩)
お皿:瓢亭玉子と鯛の求肥巻き、子持ちわかめ、絵馬くわい、あみかさ柚子
おかゆ:鶉がゆ

小鉢はひょうたん型の器になっていてとてもキュートでした!
朝から京料理を沢山いただけて大変満足でした!

南禅寺 瓢亭 別館
<住所・電話番号>
〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町3
TEL:075-771-4116

そしてもうひとつご紹介したい"贅沢な朝"はこちら!

世界遺産を守る「平成の大修理」の現場に迫る!
【貸切バスツアー】

「春はあけぼの 京都の世界遺産いちばんのりツアー」では世界遺産を守る「平成の大修理」の現場に迫る!貸切バスツアー で行くことができます。

実施日
2019年2月10日(日)・11日(月・祝)、3月3日(日)
出発時間
4:30(集合 4:20)
行 程
4:20 京都駅前八条口側 新・都ホテル正面駐車場集合 → 清水寺 → 平等院 → 8:00 京都駅解散
※各所へは貸切バスで移動
概 要
清水寺 | 本堂にてお坊さまとお勤め、西門から夜景鑑賞、経堂内部を拝観(西門と経堂は通常非公開)
平等院 | 庭園を拝観、鳳翔館を拝観、茶房にてご住職のお話を拝聴
※3月3日(日)は茶房でのご住職のお話に代わり、鳳凰堂内部を拝観
※清水寺・平等院ともに工事現場には入場しませんが、お坊さまに大修理のお話をしていただきます。

▼清水寺

かつては天皇の勅使だけが通行を許された正門、通常は柵が締められ中に入ることができない西門の中から、京都市の市街地(夜景)を眺望できます!
※ツアーの際には夜景となります

とてもカラフルで美しい門から見える京都の街並みはとても素敵でした!
通常非公開である経堂(仏様・龍図あり)も見ることができました。特に龍図は360度どこから見ても龍と目が合うようになっているそう!経堂の龍図は、堂内を閉め切った状態で手を叩くと特殊な反響音が堂内に鳴り響く「鳴き龍」(龍図が鳴いているという見立て)!是非行かれた際は試してみてください。

▼平等院

Ⓒ平等院

<ツアー商品内容>
庭園を拝観、鳳翔館(ミュージアム)を拝観、茶房にてご住職のお話を拝聴
※3月3日(日)は茶房でのご住職のお話に代わり、鳳凰堂内部を拝観
・境内(庭園・鳳翔館)に貸切で入場できます!
※一般の方は、庭園/8:30~、鳳凰堂内部拝観/9:30~、鳳翔館/9:00~ 入場可能
・2/10,11 の行程では、「茶房」にてご住職から「大修理」に関するお話をきくことができます。
・3/3 の行程では、「茶房」でのご住職のお話に代わり鳳凰堂の内部を拝観できます。

Ⓒ平等院

Ⓒ平等院

10円玉にデザインされている鳳凰堂!本物は圧巻の美しさでした。
Ⓒ平等院

その他にも『世界に愛される禅寺「龍安寺」と五大明王壁画が眠る「仁和寺」巡り【貸切バスツアー】』も用意されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

「春はあけぼの・京都の世界遺産いちばん乗りツアー」や「京の冬の旅」では普段はなかなか見られないものが沢山見ることできます。特別公開の場所も多くて見所満載です。通常の人気寺院の期間限定の文化財やなかなか見ることができない朝の京都の風景など、京の魅力を思う存分たっぷり満喫することができます。
是非、歴史を感じられる冬の京都を散策してみてはいかがですか(o^^o)?

▼京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」

新ナレーターは、俳優・柄本 佑さんに決定したことも話題になりましたよね!
新CMもぜひチェックしてみてくださいね!