何かと新しい出会いや変化が訪れる春には、これまでのライフスタイルを見直したり、これからのライフスタイルについて考えたりする機会も多いと思います。そんな季節に、ミレニアル世代を対象とした、ある調査が行われました。その興味深い調査結果から見えてきたものとは?

ミレニアル世代の「住まいと暮らし」の本音と実態を大調査!

“ミレニアル世代”という言葉を耳にしたことがあると思います。ミレニアル世代とは、2000年以降に成人・あるいは社会人になる世代のことを指すものですが、日本国内では18~25歳の若年層を指して使われるケースも多く見受けられます。また、アメリカなどでは、このミレニアル世代が、社会や消費のあり方に大きな影響を与える世代として注目を集めているのです。

 先日、日本国内初のインターネット専業銀行として、銀行初・日本初のサービスを数多く生み出し、ミレニアル世代を中心とした若い世代のライフスタイルに合った様々なサービスを提供している『ジャパンネット銀行』が、ミレニアル世代と、その親世代を対象とした「住まいと暮らし」に関する意識・実態調査を行いました。調査結果から浮かび上がったミレニアル世代の本音と実態は、あなたにも当てはまるでしょうか?

ミレニアル世代が居住環境に求めるものとは?

はじめに、各世代が「居住環境を決めるうえで重視すること」について質問すると、「買い物に便利な立地であること」(ミレニアル世代:79%、親世代:80%)、「最寄りの駅やバス停から近いこと」(ミレニアル世代:65%、親世代:68%)のツートップは各世代に共通していたものの、ミレニアル世代では「飲食店が多いこと」を挙げた人が32%と約3人に1人にのぼった一方、親世代で同じ回答をした人はわずか7%という違いが見られました。

また、親世代では「自然災害に対して安全な立地であること」と回答した人が53%と半数を超えましたが、ミレニアル世代では43%と10ポイントの差が生じ、ミレニアル世代は居住環境を決めるうえで何よりも利便性を重視していることがわかります。

ミレニアル世代と親世代に大きな違い! パートナーとの同居のタイミングは?

続いて、「暮らし」についての調査では「パートナーとは、結婚する前に同居をしましたか(または同居したいと思いますか)?」と聞くと、ミレニアル世代では「結婚する前に同居した(または同居したいと思う)」が57%にのぼったのに対し、親世代では「結婚する前に同居しなかった(または同居したいと思わない)」が79%という結果に。

世代間で大きなギャップがあることが明らかになりました。さらに、ミレニアル世代では「結婚前後問わず同居はしない、またはパートナーはいらない」との回答も約3割(28%)という結果に。ミレニアル世代ではパートナーの存在そのものを不要とする人も含め、パートナーとの同居を望まない人も少なくないようです。

約6割が関心あり! ミレニアル世代の新しい暮らし方に対する意識

近年は、家族以外の人と同居したり、固定の住所を持たなかったりという「新しい暮らし方」の選択肢が増えつつあります。そういった変化の中を生きるミレニアル世代に「持ち家や賃貸などにとらわれない、新しい暮らし方に興味はありますか?」と質問すると、約6割(57%)が「ある」と回答。親世代では同じ回答をした割合は37%にとどまり、ミレニアル世代は、これまでの概念や常識にとらわれない自由な暮らし方に対する関心が高いことがうかがえます。

 また、「土地や家の価値よりも、そこで何ができるかを重視する」という人が7割にのぼるなど、今回の調査結果からは、住まいを「モノ」ではなく「コト」として捉えているミレニアル世代の考え方が浮き彫りになりました。さらに、「自分らしくカスタマイズした家に住みたい」など、住まいにもオリジナリティやパーソナライズ性を求める傾向がうかがえるほか、「終の住み家」や「同じ場所に住み続けること」を必ずしも求めないという回答もそれぞれ4割前後にのぼり、何事にも縛られずに自由に生きていきたいと願うミレニアル世代が多いと言えそうです。

 あなたは、例えば5年後、10年後に、誰と、どこで、どんな暮らしをしているか想像できるでしょうか? 大きな可能性を抱きながら変化の激しい時代を生きるミレニアル世代にとって、未来が予想できないということは、決して珍しいことでなく、ましてや悲観すべきことでもないのでしょう。既存のスタイルにとらわれず、オリジナリティを求めて何事もカスタマイズしていくミレニアル世代の生き方は、確かにこれからの社会のあり方に大きな変化をもたらしそうです。