引っ越しの見積もり比較サイト『引越し侍』では、利用者に対してアンケートを実施。2019年春の引っ越し難民の実態に関する調査レポートを公開しました。
◆調査サマリ
1.「引っ越しをしなかった」、「引っ越し業者を利用せずに引っ越しをした」人が約14%!
2.引っ越しの希望日がかなわなかった人が約40%!
3.平均引っ越し金額は年々上昇!
4.引っ越し前の予算と実際の引っ越し料金が高くなった人は約50%!
<調査概要>
調査エリア:全国
調査方法:当サイトを利用して引っ越しした方を対象にインターネットアンケートを実施
調査期間:2017~2019年各年の3月
サンプル数:14,235件
2019年春に「引っ越し難民」が発生した背景とは?
2018年の引っ越し繁忙期から話題になっていた「引っ越し難民」ですが、2018年の「引っ越し難民」の原因は、主に以下の2点が考えられます。
■引っ越し・運送業界の人手不足、働き方改革による引っ越し可能件数の減少
■引っ越し料金の高騰
では、2019年の引っ越し難民はなぜ生まれたのでしょうか?
2018年に起きた引っ越し難民の原因に、以下の2点が加わったことが原因と考えられます。
■大手引っ越し業者の営業停止
■大手不動産会社施工不良問題による引っ越し者の増加
2019年も、2018年から引き続き、引っ越し業者の人手不足や働き方改革による引っ越し可能件数の減少は続いていました。さらに2019年は、大手運送会社の引っ越し部門が新規の引っ越しの受注を止めてしまいました。そして、大手不動産会社施工不良問題により、引っ越しをしなければいけなくなってしまった人が続出してしまったことも、原因のひとつとして挙げられます。
調査結果
1.「引っ越しをしなかった」、「引っ越し業者を利用せずに引っ越しをした」人が約14%!
「どのように引っ越しをしたのか」と尋ねたところ、2019年3月に引っ越しを希望していた人のうち、約14%が「引っ越しをしなかった」、「引っ越し業者を利用せずに引っ越しをした」と回答しました。
2.引っ越しの希望日がかなわなかった人が約40%!
「2019年春、希望日通りに引っ越しができたのか?」という質問をしたところ、2019年3月に当初希望した通りの日程で引っ越しを実施した人は約60%となり、約40%の人が引っ越し希望日から日程をずらして引っ越しをしている結果となりました。
3.平均引っ越し金額は年々上昇!
次に、2019年春に引っ越し料金が高騰したのか調査しました。
―引っ越し人数別の平均引っ越し金額―
引っ越し人数 | 2019年3月 | 2018年3月 | 2017年3月 |
---|---|---|---|
1人 | 108,516円 | 92,056円 | 80,673円 |
2人 | 166,454円 | 144,712円 | 132,027円 |
3人 | 183,827円 | 176,362円 | 145,375円 |
4人 | 217,209円 | 197,062円 | 166,331円 |
5人以上 | 205,989円 | 193,722円 | 195,530円 |
2017年~2019年3月の平均引っ越し金額を比較してみると、ほぼすべての人数帯において、年々金額が上昇しています。1人~4人では、2017年~2019年にかけて平均引っ越し金額が130%前後上昇していることが分かりました。
4.引っ越し前の予算と実際の引っ越し料金が高くなった人は約50%!
引っ越しをする前に想定していた予算と、実際の引っ越し料金に差があったのかどうかを調べました。アンケートに回答した人のうち、約半数が「予算に比べて実際の引っ越し料金が高くなった」と答えています。
まとめ
2019年春は、「引っ越し業者に依頼できない」、「引っ越し希望日通りに引っ越しできない」、「引っ越し料金が高騰する」などの状況が発生していました。2020年も同じように、引っ越し難民が生まれてしまう可能性があります。2020年の引っ越し難民を回避するためには、以下の対策をするのがおすすめです。
・繁忙期に引っ越しをしない
・引っ越し業者に運んでもらう荷物を減らす
・なるべく早く引っ越し見積もりの依頼と引っ越しの予約を済ませる
・なるべく多くの引っ越し業者に見積もりを依頼する
2020年の春に引っ越しをする際には、「引越し侍(https://hikkoshizamurai.jp/)」のような一括見積もりサービスを利用して、なるべく多くの引っ越し業者に早めに見積もりを依頼してみてはいかがですか?