大正6年創業のアパレルメーカー「アイトス社」。私たちにはなかなか馴染みのない会社ですよね。そう、アイトス社はワーキングウエア、サービスウエア、オフィスウエア…いわゆる制服や作業服などを主に製造するメーカーなんです。皆さんが街中やお店で見かける作業服や制服、実はアイトス社の製品かもしれないのです。仕事をする人々のための「仕事服」の製造販売を行い、多種多様な商品を生み出しています。今回、先日開催された2019年秋冬の展示会にお邪魔してきました。働く人の"作業服"が進化していました…レポートします!
ホットピア
世界初となる布ヒーターユニットを搭載した次世代の防寒商品。中には専用のバッテリーが付いていて最大なんと8時間も稼働します。温度は42度に設定されていて、冬場屋外での作業などには重宝しそうです。
またこの「ホットピア」のすごいところはアプリと連動しているところ…。スマホとBluetoothでペアリングすることで、本体で調整することなくアプリで操作できます。しかもこれまでにあった発熱パネルとは違い、布そのものが発熱しますので丸洗いも可能なんです。ユニフォーム業界ではアイトス社が初の製品化を行いました。
高性能中綿 光電子(こうでんし)防寒
超微粒子セラミックを分散混入することで体温エネルギーをふく射し温かさを保つことができます。体の部位によって体温は違い、そのバランスを保つことで冷えを抑えることができる画期的な中綿防寒アイテムです。遠赤外線で作業時にかいた汗による"蒸れ感"を抑える効果があります。
SDGsに配慮した新商品も登場
アイトス社では「SDGs」に配慮した取り組みも行っています。
持続可能な開発目標(SDGs)とは
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
アイトス社では多くのユーザーが長年愛用してきた企業ユニフォームを捨てることなく、再生できないかという取り組みを模索してきたそうです。そこで2015年より回収をスタートし、環境に配慮した「アイトス製品」として2020年に製品化を目指しています。
これはユニフォームを着る/使う企業からも高い評価を受けています。企業としてもCSR達成と世界的な動きとなっている「SDGs」にコミットできる、など「環境」「社会」「経済」の3つの観点からユニフォームを通じて"持続可能な開発目標(SDGs)"を推し進めていけます。そしてこうした取り組みが輪が広がり、参加企業は1,800社、回収実績は30万点にものぼります。アイトス社ではただ製品を売る、だけではなくお客様とともに環境問題・海洋汚染問題を解決していく取り組みにも力を入れていくそうです。
皆さんが普段よく目にする作業着・制服・ユニフォーム。実は色々な機能がついて進化していました。快適に、そして効率よく働けるために様々な工夫がされているんですね。そして世界的な動きとなっている「持続可能な開発目標(SDGs)」。アイトス社はこの分野にも今後力を入れていくそうです。リサイクルした製品化が待ち遠しいですね。
様々シーンを想定した作業服がバラエティー豊富!
アイトスでは様々な業種に適応した作業服/制服も製造しています。中には普段着としても着れるようなスタイリッシュなものも!