9月19日、日清オイリオグループが、「MCTメディアセミナー」を開催。東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系の寺田新准教授のMCTに関する講演、MCTオイルと脂質のエネルギーを使いやすい体質にする食事法ファットアダプテーションについての解説に加え、サッカー日本代表長友選手専属シェフの加藤超也さんと内田理央さん、管理栄養士の河谷彰子先生をゲストに招き、2部制で行われました。
そもそもMCTとは?
MCT=中鎖脂肪酸は母乳にも含まれる成分。普通の油には18-22個くらいの脂肪酸がついていますが、この数が8-12個程度のものがあり、これが中鎖脂肪酸、英語でMCTとよばれます。
体内に入ると体に蓄積されず肝臓でエネルギーになるので、近年ダイエット効果が期待され、話題になっています。
日常生活のなかでMCTを取り入れるメリット
これまでの油脂・脂質に対するイメージは、高カロリー、太りそう、体に悪い、できるだけ取らないほうがいい、など、マイナスなものが多かったかもしれません。
ところが、東京大学大学院の寺田准教授によると、このMCTは実は、私たちにとって欠かすことのできない大事な栄養素のひとつなんだとか。
肥満は、油脂や脂肪が原因ではなく、エネルギー摂取量とエネルギー消費量のバランスの問題で、たんに摂取量を減らすだけでは栄養不足の原因となってしまいます。
肥満にならないためには、エネルギー消費量を増やすことが重要ですが、基礎代謝をあげたり、身体活動によるエネルギー消費量を増やすことは簡単なことではありません。
ポイントとなるのは、食事による熱産生をあげること。そのために中鎖脂肪酸=MCTの摂取が鍵となります。
MCTを摂ると約1.5倍、食事による熱産生があがります。この効果は毎食、毎日続けていくことで見えてくるものなのですが、劇的に短期間で減量するよりも、このように長期的に効果を得ていくことが体にも無理なく効率的なことがわかっています。
オイル好きの内田理央さん、サッカー日本代表長友選手専属シェフ加藤さんが登場
今回イベントのゲストに招かれたのは、タレントの内田理央さんと、サッカー日本代表長友選手専属シェフの加藤超也さん。
もともとオイルが大好きで、たくさんとると肌の調子も良くなる気がするという内田さん。パンにも野菜にもなんにでもオイルをかけるんだとか。実際にMCTもお味噌汁にいれたり豚汁にいれたりしているそうで、モデル仲間のなかでも最近話題なんだといいます。
加藤シェフ考案!「ファットアダプト法」
仕事で料理を作る立場として、普段からオイルを活用していると話すのは加藤シェフ。脂質をエネルギー源とする食事法「ファットアダプト法」も考案しました。この方法は、持久力の向上、運動後の回復に効果的だといいます。
ファットアダプト法を一般の女性が取り入れると、食欲増進の抑制が期待でき、内臓への負担を軽減できます。また、こうしたダイエット効果のほか、美肌効果も。糖質を摂りすぎると、シミ、シワも増えるので、糖質量のコントロールが必要。まさにMCTのようなオイルを摂取することで糖質を抑えれるので飲む美容液としても期待することができます。
気になるそのレシピは?
加藤シェフが普段長友選手に作っている食事レシピとして今回紹介されたのは「ツナと野菜のカレー」と「鶏もも肉のぶどうのソテー」。
ツナと野菜のカレー
ツナと野菜のカレーは、良質なたんぱく質のほか、抗酸化作用のある赤パプリカ、ビタミン豊富なトマト、たんぱく質を分解してくれるパイナップルで甘みをつけています。鶏肉や豚肉でなく、ツナ(マグロ)に MCT を入れることで、良質な脂質を十分にとりいれることができるレシピとなっています。
試合などで疲れていて食欲が落ちやすくなっているときは、たくさんの食材が一つにまとまっているカレーが選手にも人気があるんだそう。栄養をまとめて摂取できてお薦めだそうです。
鳥もも肉のブドウ酢ソテー
ソースにマヨネーズとあわせたMCTを使用したメニューです。
MCT入りグリーンスムージー
カレーやチキンソテーはちょっと難しいという方のためのレシピ。パイナップル、キウイ、レモン、豆乳、豆苗をミキサーにかけ、豆苗がこまかくなったらグラスに注ぎ、最後にMCTオイルを注ぐだけ。豆苗はカリウムを含むのでむくみを軽減する効果も期待できます。
オイルありとなしのスムージーを飲み比べた内田さんは、「味がかわらない!」とコメント。無味無臭なので、調理に活用しやすいのもこのオイルのポイントです。
MCTを上手に活用して美容と健康にいい暮らしを!
忙しいと野菜がなかなか取れないので、朝のMCT野菜スムージーを重宝したい!、と今回のレシピが気に入った様子の内田さん。
美容や健康については気を使っているものの、ストイックすぎるのは苦手なので、無理なくとり入れられるMCTを活用したい、と語りました。
加藤シェフも、MCTオイルの重要性を身にしみて感じている、と改めて話し、アスリートのサポートという立場でもっともっとMCTを使用していきたいと意欲を高めていました。
内田さんや加藤シェフのように、皆さんもこれからの生活にMCTをとり入れてみては?