ビオフェルミン製薬株式会社が開催した、家庭で実践できるノロウイルス感染予防策を学ぶ「ノロウイルス対策セミナー」。
ノロウイルスは経口で感染し、感染性胃腸炎などを引き起こしますが、最悪の場合、脳症などにより死に至る場合もあるもの。ですがワクチンがなく、治療は対症療法に限られるため、日頃の予防が不可欠です。専門家の方々から感染の防ぎ方、発症した場合の対処法について伺いました。
ノロウイルス感染を防ぐには?
日本感染症学会専門医指導医の前田 正先生(東邦大学医療センター大森病院)からはノロウイルスは少量でも感染、発病することから予防としては二枚貝など汚染されているものを摂らないこと、発症した場合は水分補給が大事であることをお話頂きました。
近年の研究では、腸内細菌叢のコントロールが全身疾患の制御や改善に重要な役割を示すとのことから、腸内細菌叢の変化によりノロウイルス予防効果や重症化を防ぐ可能性もあるかもしれないとのことでした。
手洗いで感染を予防しよう!
公益社団法人 日本食品衛生協会の神菌 紀子氏 (手洗いマイスターHACCP 専門講師)からは食中毒予防の基本が手洗いであり、正しい手洗いをすることで菌が減ること、実際にデモンストレーションも行われました。
洗い残しがない、適切なタイミングでみんなが手洗いをすることが大事だそうです!
ノロウイルスの感染はこんなところから・・
ビオフェルミン製薬株式会社 学術情報グループ 薬剤師 山下 明子氏からはビフィズス菌と腸内フローラに関する研究、日常生活における意外なノロウイルス感染経路についてお話がありました。
スマホやカバンの持ち手などにはやはりたくさん菌が付着しているとのことで、注意が必要です。
それでも感染してしまった場合は?
では、気をつけていても感染してしまったときは・・?
ですが、今回研究の結果、ビフィズス菌の投与で小腸の損傷の軽減などがみられたとのことです。
これから寒くなり流行が予想されるノロウイルスですが、手洗いなどでしっかり予防するのはもちろん、効果的な治療法にも注目していきたいですね。