株式会社じぶん銀行が、今年1月に開催したアスリートのセカンドキャリア支援企画 特別対談「教えて! 臼井社長」。
KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行である「じぶん銀行」の社長白井氏が、プロ野球・阪神タイガースの元外野手で野球解説者、現在43歳の赤星憲広さんに「投資経験ゼロから始めるおすすめの資産形成方法」をレクチャーしました。
投資で大切なのは、短期で一喜一憂しないこと
白井社長によると、もちろん、投資で必ず勝てるとは言い切れません。その中でなせ投資が大事かと言うと、いま銀行の普通預金は金利が年0.001%。100万預けたとして、税金を無視して1年間で10円です。定期預金で預けてもなんの意味もないと思ってしまっても仕方ありません。対して投資信託(投信)は、「バランス型」と呼ばれる商品があって、その中でも「積極柄」と「安定型」に分かれているのですが、運用成績を見ると5年間で「安定型」が年18%、「積極柄」が30%の利益を出した実例もあるんだそう。
絶対に勝てる保証がないとはいえ、上手く利用できると良さそうです。ただ、理解しておかなければいけないのは、5年間の仕上がりとして最終的に10%、30%という結果になっているだけで、途中上がったり下がったりしているということです。大事なのは短期の成績に一喜一憂しないこと。短期的に考えるのではなく、長期的に腰を据えて取り組めば、勝算は増すとのことです。
投資を始める前に覚えておくべきことは?
白井さんが語ってくれたのは、「もうかった分には税金がかかる」ことは覚えておくべきだということ。定期預金や投信の配当金からは所得税15%、地方税5%、復興特別所得税0.135%の計20.315%の税金が取られます。
この税金分は、銀行が差し引いて振込みしているので、自身での確定申告の必要はありません。そのため意識する人は少ないかもしれませんが、ベースとしては意識しておく必要があるということです。
40代のママ世代でも投資をはじめて大丈夫?
この日のゲスト赤星さんはママ世代と同じ43歳。この年齢から投資を始めることに少し不安があるようで、それについて相談するシーンも。
ところが臼井さんによれば、全くそんな心配はないそう。いまは「人生100年時代」と言われています。40代は始めるには遅すぎる、ということは全然ありません。ただ、もちろん早く始めるに越したことはないですし、先の不安が少しでも小さいほうが、赤星さんのように野球やそのほかの趣味にも没頭できますよね。
ママパパ世代はもち、まだ若い世代の皆さんには、ぜひ若いうちから金融に触れてもらいたいとのとこでした。
臼井社長が指南!投資経験のない人に向けた資産形成法
投資経験のない赤星さんに向けた資産形成法として、臼井さんがおすすめしたのは確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」。これは毎月積み立てたお金を自分の判断で投信や定期預金など運用方法を選び、掛け金と運用益との合計額を基に給付が受け取る制度です。利息・運用益が非課税なことに加え、掛け金が全額所得免除になるため、かなりおトクだそう。
これはもともと老後の資金形成のための制度なので、60才以上から70才までの受取開始が基本条件。60才から受け取る場合は10年以上の運用期間が必要ですが、それを考えても50歳以下の方であれば十分な期間があります。
はじめる際には金融機関を選ぶことになるのですが、その際に気を付けてほしいのは口座管理料という手数料と、商品ラインナップ。同じiDecoといえど、ここは各行差があるところなので、契約前にきっちり確認するといいということでした。
じぶん銀行はauじぶん銀行へ
2月9日(日)に「auじぶん銀行」へ社名変更したじぶん銀行。これを機会に、面白いことや、ワクワクするようなことをやりたいと語った白井さん。車椅子の寄贈活動を引退後も続けている赤星さんに倣い、社会貢献活動にも力を入れていきたいとおっしゃっていました。
社名が変わり、ますますパワーアップするauじぶん銀行の今後にも注目です。