水は身体に無くてはならないものですが、最近「毎日水を2リットル飲みなさい」と言われることで、不要な水が溜まっている状態‥いわゆる『水毒(すいどく)』状態に陥ってしまっている人が多いのだそう。水毒は花粉症をはじめとしたあらゆるアレルギー症状や不調を引き起こす原因とも言われています。
つまり、“温活”をして汗をかき体温を上げる→余分な水を排出する“水出し”を行う《水毒解消》→花粉症を改善することができる!ということなのです。
では、その“温活”、“水出し”とは、それぞれ一体どのような事なのでしょうか?
ご自身が元花粉症で温活を実践したことで症状が改善されたご経験をお持ちの石原新菜先生と、ご自身が幼い頃から花粉症でいらっしゃるという人気インフルエンサー櫻井優さんによる「アルポカPresents温活プロジェクトトークイベント」に出席させていただきましたので、レポートしていただきたいと思います。
温活とは‥
普段の生活の中で体を冷やさないように心がけ、同時に芯から体を温め、理想の平均体温36.5℃以上を目指す活動のこと。
冷えは血液の流れと代謝が悪くなっている状態。現在、35℃代後半〜36℃前半の低体温と呼ばれる人が多いのだそう。女性は男性よりも筋肉量が少ないので冷えやすく、疲労や肩こり、不眠、生理痛の悪化、肌荒れ、免疫低下‥といった様々な不調をもらたすのです。
それを放っておくのは、美容にも健康にも、そして心にもよくありません。
では具体的に温活とはどのようなことをするのでしょうか。
☑︎朝晩、白湯を飲む
☑︎毎日湯船につかる
☑︎生姜など身体を温める食品を積極的に摂る
☑︎冷たい飲み物や身体を冷やす食材(生野菜など)を控える
☑︎入浴後、ストレッチやマッサージをする
☑︎軽い運動(筋力トレーニング)を定期的に行う
☑︎ヨガやピラティスなどを行う
☑︎有酸素運動
☑︎腹巻きや湯たんぽなどを使う
体温を1℃あげることで代謝がよくなり、免疫力が30%もあがるのだそう!
そして、温活によって次のような効果があると言われています。
☑︎冷え性の改善
☑︎便秘の改善
☑︎免疫力アップ
☑︎生理痛の改善
☑︎肩こり緩和
☑︎ダイエット効果
☑︎健康改善
☑︎美容効果
お肌はピカピカ、髪はツヤツヤ、太りにくい痩せ体質になれる‥!など、体温をあげると嬉しい効果がいっぱいなんです♡
冷えを取ることで身体の不調は9割治るとも言われています。積極的に温活することで身体によい効果が沢山あるということですね!
花粉症と水毒の関係
花粉症とはスギやヒノキなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみ・鼻水のアレルギー症状を起こす病気です。
そのくしゃみや鼻水は、身体に溜まった水(水毒)を出している行為と言われています。
漢方の方では水を摂取しすぎることによって出る症状=アレルギー=“水毒”と捉えているのだそうです。
身体のむくみも水毒が原因であるため、その溜め込んだしまった余分な水は排出する必要があるということになります。
そんな石原先生。大学時代は現在より体重はプラス10kg、花粉症に肩こりに便秘に‥と様々な不調に悩まされていたのだそう。そんな時、お父様でいらっしゃるイシハラクリニック院長石原結實先生にご相談されたところ「身体を温めれば不調は治り痩せる」というアドバイスが!そこから石原先生の“温活”が始まったのだそうです⭐︎
水毒セルフチェック
まず、花粉症の原因となる“水毒”に陥っていないか、セルフチェックをしてみましょう!
1.平熱が36℃以下
2.喉が乾きやすい
3.汗っかき
4.手足がむくむ
5.舌の周りがギザギザしている
6.頬の内側を噛みやすい
7.気圧で頭が痛い、めまいがする
当てはまるものはありますか?1つずつ解説していきますね。
1.平熱が36℃以下
低体温=低代謝
水分の摂り過ぎで水毒になっていると、代謝や血行が悪くなるので体温が下がります。
また、体温が36℃以下は水が溜まりやすい状態なのだそう。体内の水を使う=代謝があがるということですよね。
2.喉が乾きやすい
喉が渇くからと水分補給をすれば、ますます余分な水分が溜まるという悪循環に‥。
ゆっくり湯船に浸かったり、ウォーキングをしたり、体内の水を循環させることが大切です。
3.汗っかき
室内で運動もしていないのに汗をかきやすいのは、身体の中に余分な水分が溜まっている証拠。
少し歩いただけで汗をかく、ご飯を食べると汗をかくというのは“水が溜まっていて、冷えやすく=水毒状態”の特徴なのだそう。
4.顔や身体がむくむ
夕方になると足がむくむとか、朝起きたときに目が腫れていたり顔が腫れていたり‥。
身体の水分が出足りないからむくんでしまうのです。
5.舌の周りがギザギザしている
身体に余分な水分が溜まると舌がポッテリむくむので、舌の周囲に歯形がついてギザギザになってしまうことも‥。「漢方の診察では必ず舌を診ます。舌で状態がわかるんです!」と石原先生。
舌もむくむということを今回初めて知ったのでビックリしました!
6.頬の内側を噛みやすい
頬の内側を噛みやすい人は、頬の内側がむくんでいるということ‥。
口の中の粘膜がむくみ、噛みやすくなってしまうのだそうです。
7.気圧で頭が痛い、めまいがする
梅雨時など気圧が低下している時に水分が多い時は、うまく身体から水が蒸発していなくて溜まってしまいます。いわゆる“低気圧女子”ですよね。櫻井さんは頭痛やめまいで天気の変化を先に感じることもあるのだそう。そんな方は体調を見て、身体を温め水を出すことがおすすめとのこと。体調が改善されるそうですよ!
“温め”水毒解消ルーティン
では、水毒状態を解消するにはどのようなことをしたらいいのでしょうか。
1.必要以上に水分を摂らない
1日に大量の水をむやみに飲むのではなく、自分に必要な分だけを‥!
運動後やお風呂あがりには喉が乾きますよね。体内の水が巡り汗が出たことで水分を欲する→必要な量を、適度に補給!ということです。
2.汗をしっかりかいて「いらない水」出し!
石原先生はご自宅で「3・3・3入浴法」を実践されていらっしゃるそうです。
①42℃の熱めのお湯に3分肩まで浸かる
②湯船から出て3分で身体や髪を洗う
※この①と②を2回繰り返す
③最後に3分お湯に入る
お風呂やサウナに入ることで汗腺が鍛えられ、汗が出る身体になるそう。空調が整った環境で生活している人が多いため、汗腺が鍛えらず熱中症患者が多いのもそれが原因の1つとも‥。
湯船にしっかり浸かり、身体の芯から温めることが大事!リラックス効果や安眠効果も◎睡眠時間は6時間以上確保できるのが理想だそう。
また、大きい筋肉を鍛えることで代謝があがることより、全身の筋肉の7割が下半身を鍛えるスクワットも有効!“しゃがんで立つ”を1回(2秒)とし、30回セットでたった60秒!簡単トレーニングができますよ♩
『お風呂に入る前にスクワットで筋肉を柔らかくほぐし→湯船に浸かることで身体を温め→あがったらストレッチ』のルーティンが石原先生のおすすめとのことです⭐︎
3.生姜をしっかり摂る
生姜には免疫力を高める効果の他、利尿作用や発汗作用(日中)があります。150種以上もある漢方ですが、その7〜7.5割には生姜が入っているそう。
生姜味噌汁や生姜紅茶の他、ココアや甘酒、炭酸水(ジンジャーエール)、焼酎など、食べ物飲み物様々な場面で摂取しやすい食品です◎
4.花粉症に効くドリンク
小豆と水を火にかけ、小豆の有効成分を抽出させた「小豆茶(甘くないおしるこのような味わい)」は免疫力を高めたり、利尿・発汗作用があります。「小豆茶」のアレンジメニューとして、ココアや牛乳と混ぜた「あんココア」なども。ノンカフェインなので、お子様や妊婦さんにもおすすめです◎
また、漢方であれば「小青竜湯」が余分な水を身体から排出する機能を持ち、花粉症に効くのだそう。
身体を温めるものとして発酵茶(紅茶・ルイボスティー・烏龍茶)もいいそう。白湯に生姜の搾り汁やシナモンパウダーを入れるのも◎
子どもの花粉症
子どものスギ花粉症は年々増えており、大人の発症率と変わらないほど多いようです。遺伝の他、様々な環境も要因となっているのだそう。例えば、湯船に浸からずシャワーのみで済ませる、水・麦茶・ジュース・バナナ・みかん・パイナップルなど身体を冷やす食品を多く摂取する、外で遊ばない、夜更かしが多いなどなど‥運動をする機会を与えたり、生姜を摂取することで症状が改善することも‥!
また、出産の際にお母さんの腸内環境が悪いと、産道を通る時に赤ちゃんが悪い腸内細菌をもらうこととなるので、生まれる前のお母さんの食べ物にも気をつけていきましょう。花粉症のみならず、アトピーやぜんそくの原因にも‥。アトピーも水毒が原因の1つと言われており、運動をして体温を上げたり、汗をかくことで体質が変わることも‥!身体の芯から温めることで症状が改善することもあるそうです。
まとめ
花粉症には“温活”が重要!
●花粉症=水毒
■身体の冷えの原因となる「余分な水」を出す!
■必要以上に水分を摂りすぎない!
■“温活”で体温を上げて代謝や血行を良くして免疫力向上!
●お子さんのアレルギーを直してあげたい!
■アトピーの子もお風呂(湯船)へ!
■水分を過剰に摂らせない!
■ママも一緒にがんばろう!
“温め”水毒解消ルーティン
●花粉症撃退に効果的!
①必要以上に水分を摂らない
②汗をしっかりかいて「いらない水」出し
③生姜をしっかり摂る
④花粉症に効くドリンク「小豆茶」
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