松井証券は、全国の社会人1-3年目*(以下、Z世代)と、社会人4-18年目*(以下、ミレニアル世代)の男女、合計600名を対象に、<「初任給」と「理想の働き方」に関する世代別の実態調査>を、インターネット調査にて実施しました。また、昨今話題の「アーリーリタイア(FIRE)」に関する参考調査も行いました。
*2021年4月1日時点
<「初任給」と「理想的な働き方」に関する世代別の実態調査>
・調査方法:インターネット調査 ・調査時期:2021年 3 月
・調査対象:<Z世代>社会人1-3年目の男女計 300 名(男性 150 名/女性 150 名)、
<ミレニアル世代>社会人4-18年目の男女計 300 名(男性 150 名/女性 150 名)
※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場合があります。
【初任給の使い道】withコロナ時代の社会人の実態を調査!
2020年、2021年入社の新社会人が初任給を最も費やした/費やしたいものは「貯蓄」!
20年入社世代が貯蓄に回した金額は「8.8万円」、21年入社世代は「9.3万円」
~21年入社世代の方が貯蓄への意識が高いことが判明~
新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年入社の社会人2年目の方に、『初任給で自由に使えるお金(住居費、水道光熱費、通信費などの生活費除く)を何に使ったか』と尋ねたところ、1位「貯蓄(66.0%)」、2位「趣味/娯楽(53.0%)」、3位「家族へのプレゼント(27.0%)」という結果に。最も金額を費やした項目は「貯蓄(39.0%)」が1位となり、初任給から貯蓄した金額は、「8.8万円」(平均値)という結果も明らかとなりました。
そして、コロナ禍真っただ中の2021年入社の新社会人を対象に、初任給の使い道を尋ねると、1位「貯蓄(71.0%)」、2位「趣味/娯楽(49.0%)」、3位「交際費(28.0%)」となり、貯蓄を選択した割合は7割を超える結果となりました。
また、最も金額を費やしたいと思う項目においては、約半数(47.0%)が「貯蓄」と回答し、1位に。新社会人が貯蓄に費やしたいと考える金額は、「9.3万円」(平均値)でした。2021年入社世代は、2020年入社世代よりも貯蓄への意識が高いことが判明しました。
【世代比較・貯蓄の実態】Z世代の約8割は1年目から貯蓄している!?
ミレニアル世代が貯蓄できるようになった時期は「社会人2.8年目」と判明。
2021年入社の新社会人を除いた、社会人2年目以上の方に『給料を貯蓄に回していますか』と尋ねたところ、80.4%が「貯蓄に回している」と回答しました。
貯蓄に回していると回答した人に、『年にどのくらいの頻度で給料を貯蓄に回していますか』と尋ねたところ、Z世代・ミレニアル世代ともに、7割以上(73.1%)が「年に12回」という結果に。
『給料から貯蓄に回せるようになったのは社会人何年目からですか』と尋ねたところ、ミレニアル世代が貯蓄できるようになったと回答した年次は、「社会人2.8年目*」と判明。Z世代では「社会人1.4年目*」となりました。(*年次は平均値)
また、1年目から貯蓄をしていたと回答した割合を世代間で比較すると、ミレニアル世代は56.3%、Z世代は76.6%となり、ミレニアル世代と比較して、Z世代は社会人1年目から貯蓄を始めている割合が高いことが明らかになりました。
【コロナ禍の影響】「貯蓄に対する意識が高まった」が7割超。今年の支出はどうなる!?貯蓄意識が高まった人の約8割が「将来に不安を感じている」。今年の支出事情を解明!
『コロナ禍を経て、貯蓄に対する意識は高くなったと思いますか』と尋ねたところ、「とてもそう思う(33.3%)」「ややそう思う(40.8%)」を合わせて、全体の74.1%が貯蓄に対する意識が高まったと回答しました。
続けて、コロナ禍を経て貯蓄にどのような変化があったかを尋ねたところ、「貯蓄を始めた(始めようと思った)(12.5%)」「貯蓄に回す金額を増やした(増やそうと思った)(29.7%)」と、42.2%(3人に1人以上)が貯蓄に関する行動・意識に変化があったことがわかりました。
また、「貯蓄を始めた」「貯蓄に回す金額を増やした(増やそうと思った)」と回答した人を対象に、その理由を尋ねたところ、約8割(76.3%)が「自分の将来に不安を感じている」ことが明らかに。
さらに、自由に使えるお金(住居費、水道光熱費、通信費などの生活費除く)について、『コロナ禍の昨年と比べて、今年の使い道がどのように変化すると思いますか』と尋ねたところ、支出が増えると思う項目では、1位「貯蓄(33.0%)」、2位「資産形成・資産運用(22.3%)」、3位「食費(19.8%)」。
一方で、支出が減ると思う項目は、1位「旅費(42.3%)」、2位「交際費(33.2%)」、3位「被服費(32.0%)」となり、今年もお金の使い道において、コロナ禍の影響が感じられる結果となりました。
【世代比較・働き方の意識】Z・ミレニアル世代ともに、理想の働き方No.1は副業!? 約2人に1人が、働き方の意識にも「変化あり」と回答!理想の副業収入は、「本業+10万円」。
『コロナ禍を経て、働き方の意識に変化がありましたか』と尋ねたところ、全体の半数(50.2%)が「ある」「どちらかと言えばある」と回答。世代別でみても、Z世代は51.6%、ミレニアル世代は49.5%となり、各世代で約2人に1人、変化があったことがわかりました。
また、理想的な働き方を尋ねたところ、約半数が「副業からも収入を得る(49.2%)」を挙げ、本業以外に収入を得たいと考えている人が多いことがわかり、2位「終身雇用(安定して長く働くこと)(28.8%)」、3位「アーリーリタイア(不労所得のある早期退職)(21.8%)」という結果となりました。
世代別に結果をみると、Z世代は、1位「副業からも収入を得る(54.3%)」、2位「お金を貯めて独立(26.6%)」、3位「終身雇用(安定して長く働くこと)(21.8%)」、4位「アーリーリタイア(不労所得のある早期退職)(19.7%)」、5位「会社の所在地とは離れた地域に住む(5.9%)」。
ミレニアル世代は、1位「副業からも収入を得る(46.8%)」、2位「終身雇用(安定して長く働くこと)(32.0%)」、3位「アーリーリタイア(不労所得のある早期退職)(22.8%)」、4位「お金を貯めて独立(17.5%)、5位「会社の所在地とは離れた地域に住む(7.5%)」となり、2位以下では世代間での違いも見られました。
さらに、理想の働き方として「副業からも収入を得る」と回答した人を対象に、副業によって得る理想的な金額を尋ねると、世代に関わらず「本業に加えて+10万円」(中央値)となりました。
また、「副業からも収入を得る」の実現のために具体的に取り組んでいることを尋ねたところ、1位「資産形成/資産運用(41.4%)」、2位「副業の情報収集(38.6%)」、3位「空き時間の捻出(28.1%)」、次いで、4位「資格取得/勉強(24.7%)」、5位「人脈作り(14.6%)」が続く結果となりました。
本業以外に収入を得る手段として、まずは貯蓄額を増やすことが意識されており、そのために一定数の人は資産形成に取り組んでいるのだと考えられます。
【新しい価値観】広がるアーリーリタイア(FIRE)志向!?必要な貯蓄額は「5,000万円以上」!ミレニアル世代が挙げる就職時からやっておくべきこと第1位は「資産形成/資産運用」。
理想的な働き方に関する質問では、「アーリーリタイア(不労所得のある早期退職)」が全体の3位に入っており、コロナ禍における新しい価値観が広がっていることが確認されました。特にミレニアル世代では5人に1人以上(22.8%)が「アーリーリタイア」を挙げています。
そこで、『アーリーリタイアをするために、貯蓄額は最低何万円以上必要だと思いますか。』と尋ねたところ、「最低5,000万円以上」(中央値)という結果になりました。「アーリーリタイア(不労所得のある早期退職)」を理想的な働き方として回答した人の現在の貯蓄額を尋ねると、「300万円(中央値)」であったことから、理想と現実の間には、4,700万円という大きなギャップがあることがわかりました。
また、ミレニアル世代を対象に「就職した頃からやっておけばよかったと思うこと」を尋ねたところ、第1位「資産形成/資産運用(36.4%)」、第2位「スキル習得(24.3%)」、第3位「交友関係を広げること(19.4%)」という結果になりました。
資産形成は初任給から考える時代!
まずは無料のツール"松井FP"で、将来のマネープランをシミュレーション。今回の調査では、Z世代の8割以上が社会人1年目から貯蓄していることが判明し、コロナ禍で貯蓄に関する行動・意識に変化があった人の7割以上が、その理由として「自分の将来に不安を感じるため」を挙げました。先行きが見えない状況の中、若いうちから将来に備えておこうとする意識が高い様子が伺えます。
一方、ミレニアル世代で社会人1年目から貯蓄をできていた人は約5割と、Z世代と比較して低い結果となり、就職時からやっておけばよかったこととして「資産形成/資産運用」を挙げ、早くから資産形成取り組むことが望ましいと考えていることが明らかになりました。人生100年時代の到来で長期的な資産形成の重要性が高まっている今、松井証券なら、さまざまなライフスタイルに合わせた資産形成のお手伝いが可能です。今回の調査では、昨今話題の「アーリーリタイア」に必要な貯蓄額は「5,000万円」という実情も明らかになりましたが、将来を見据えて、自分に合ったライフプランをしっかり立てることが重要です。
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