腕時計の種類と特徴
まずは買い替え前に知っておきたい、腕時計の基礎知識を確認しましょう。腕時計の寿命は約10年と言われていますが、種類によって異なります。ムーブメントによっては50年ほど持つものも。主なムーブメントの種類とそれぞれの時計の特徴を解説します。
クォーツ式腕時計
クォーツ時計は振動子にクォーツ(水晶)を用いた腕時計で、現在の一般的な時計の形です。発明したのは、日本の時計メーカーのセイコー。「アストロン」がその始まりでした。安価なものから高額なものまで価格帯は幅広いですが、いずれの場合も寿命は10年ほどです。オーバーホールのタイミングは7〜8年に1回程度が目安です。
機械式腕時計
ゼンマイを巻き上げて動力源にした腕時計です。クォーツ腕時計が世に出るよりも前の、19世紀後半には作られていました。クォーツ腕時計の出現により腕時計の主力のムーブメントではなくなりましたが、より高品質で寿命が長いという理由で、機械式は今でも根強い人気があります。ただし長い寿命を保つにはメンテナンスが必須です。クォーツ時計より繊細な作りであるためお手入れも大変で、オーバーホール代も高価です。それでも定期的にオーバーホールに出せば、長ければ50年ほど持ちます。
ソーラー腕時計
太陽電池をムーブメントにした腕時計です。昼間に太陽電池で作った電気を二次電池として温存し、夜間の動力にします。太陽光で半永久的に使えると思われがちですが、消耗品である二次電池は電池交換が必要。二次電池の寿命は約7年です。
腕時計は買い替えでアップデート
高価な腕時計は、オーバーホールの費用も高額になるため、買い替えでアップデートがおすすめです。買い替えの具体的なメリットやベストなタイミングについて解説します。
買い替えのメリット
高価な腕時計にはそのものに資産価値があります。車と同じように売却によってお金が手に入るので、新たに買うときの資金にすることができるのです。また、買い替えをすれば、見た目も綺麗で機能も向上した最新のモデルに変えられます。オーバーホールや修理に出す間の持ち時間が必要ないのも嬉しいポイント。
買い替えのタイミング
買い替えのタイミングは、オーバーホールのひとつの目安とされる購入から5年がベストと言われています。オーバーホールとは、修理専門店で分解して洗浄・注油といったメンテナンスをしてもらうことで、高価な時計はオーバーホールの費用も高価です。買ってから5年のタイミングならば残存価格が8割くらいは残っている状態ですが、それ以降は価値がアップすることもあれば落ちる可能性も出てきます。思い切って売りに出し、オーバーホールで使う費用を新しい時計へのアップデートに使うのも良いでしょう。
買い替えの前に!時計の買い取り価格をアップするコツ
同じ時計を同じ店に持ち込んでも査定額が異なることがあります。査定額を左右する要素についてお届けするとともに、少しでも高く売るための方法を紹介します。
日頃から手入れしておく
金属素材のバンド部分は、放置すると雑菌が繁殖して臭いの原因になるので、日頃から手入れして清潔に保ちましょう。また、ホコリや汚れは、やわらかいクロスで優しく表面を丁寧に拭き取るのがおすすめです。細かな隙間には歯ブラシや綿棒などが活躍します。外した後はそのままにせず、セルフメンテナンスをしてケースに保管することを心がけたいものです。
使わなくなったらすぐに査定の相談する
着用しないままで長期間保管しておくと、さび・腐食・オイルの劣化・液漏れといったコンディションの悪化につながります。時計の買取り相場は為替や需要などによって常に変動するものですが、状態が悪い時計は売値が大きく下がります。使用しなくなった場合は、相場が落ち込んでいない売却に適した時期や買取価格を相談すると良いでしょう。
付属品を揃えて持ち込む
購入時に付いていた付属品を揃えると買取額アップにつながります。余ったブレスレットパーツや替えの革ベルト、保証書などが特に大切です。ブランド品は箱などもプラス査定につながることが多いので覚えておくと良いでしょう。
正規メーカーのメンテナンス証明書があれば持参する
正規メーカーで修理やメンテナンスをしたことがあれば、証明書を持参しましょう。メーカーの保証書が無い時計でも、正規の修理証明書があることで本物だと証明できます。時計を購入する人は、高額でも本物と証明された時計を選ぶ傾向に。証明書があることで、より高額な査定価格・売値が期待できます。
買い替え時に高値がつく時計のブランド
高価な腕時計は、次の買い替えも見据えて、資産価値の高い値崩れしにくいものを選びたいもの。以下の記事では、高価買取の可能性が高いブランド時計を、ハイブランドのリユーストレンド事情に精通したコメ兵担当者がこっそり教えてくれました!
ブランド腕時計の相場や買取価格をアップするためのポイントは、こちらの記事でもご紹介しています。