『女の転職type』が働く女性にアンケート

正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査するコンテンツ【データで知る「女性と仕事」】の第32回の調査結果をリリースしました。

Q.1 就業規則に「生理休暇」はある?

『女の転職type』会員に勤めている会社の就業規則に生理休暇があるか聞いたところ、「ある」と回答した人が36.5%、「ない」と回答した人が48.4%でした。「ある」と回答した人の中では、無給の人が15.5%、有給の人が13.9%と無給の生理休暇制度があると答えた人の方がやや多い結果となりました。

Q.2 「生理休暇」利用したことある?
※生理が理由で休んだことはあるが、制度として使ったことがない方は「ない」を選択

実際に生理休暇の制度を利用したことがあるか聞いたところ、利用したことがある人は全体の7.0%という結果でした。またQ.1で就業規則に生理休暇が「ある」と答えた人の中でも、実際に制度を利用したことがある人は12.7%と少ない結果となりました。

Q.3 「生理休暇」を利用していない理由は?
※複数回答あり

Q.2で生理休暇を利用したことがない人に利用していない理由を聞きました。1位は「会社の就業規則(制度)にないため」45.2%、2位は「使っている人が少ないため」29.8%、3位は「生理休暇が必要なほど体調が悪くならない」27.9%という結果でした。

「その他」9.1%を選んだ人のコメントとしては「無給になるので普通の有給休暇で休む」「上司(女性)が生理が辛くても仕事に来てた!と言う人だから」「生理休暇だと他人に知られたくない」などがあり、特に多かったのは「無給になるため利用しない」というコメントでした。

Q.4 生理やPMSで仕事への影響を感じた?
※PMS(月経前症候群)を、生理3~10日位前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調のことと定義

生理やPMSが理由で仕事に影響が出たと感じたことがあるかを聞いたところ、「感じたことがある」派の人が82.2%と「感じたことがない」派17.9%を大きく上回る結果となりました。

Q.5 どんな仕事への影響があった?
※複数回答あり

Q.4で仕事への影響を「感じたことがある」「やや感じたことがある」と回答した人に、どのような影響があったかを聞きました。結果は「仕事の進みが遅くなった」68.8%が1位でした。「体調不良で休んだ」31.0%や「体調不良で遅刻、早退した」21.0%など、勤怠に影響が出た人も一定数いることがわかります。

「その他」のフリーコメントには、「いつもよりイライラし、ストレスが増す」「集中力が落ちる」などのコメントが多くみられました。

Q.6 生理やPMSが理由で仕事に影響が出たエピソード

《周囲へ迷惑をかけてしまう》
動くのが辛く、立ち仕事ができないため、別の仕事と代わってもらい迷惑を掛けた(20代/営業系/大阪)
厨房で仕事していますが、頻繁にナプキンを交換するため仕事場から離れないといけない。その間、他の人に頼むため周りに迷惑をかける(30代/介護・医療・福祉系/福岡)
《ミスが増える》
いつもは出来ている計算等でミスしがち(40代/サービス・販売系/神奈川)
普段は間違えないような、記載ミスや計算ミスが頻繁に起きたり、気持ちが沈む(30代/事務・経理・人事系/神奈川)
《イライラする》
イライラしやすくなり周りに対して毒付く態度や感情的になる部分が増え、対人関係が悪化する(30代/サービス・販売系/北海道)
普段なら上手い言い回しで伝えられる事も些細な事でイライラしてしまい、部下にキツく言ってしまう事もある(20代/サービス・販売系/埼玉)
《眠くなる》
眠気が強くなり腰が重だるくなるため、作業スピードが落ちた(30代/企画・マーケティング系/大阪)
配達の仕事をしているが、眠気や下腹部痛で休憩の回数が増えて終わるのが遅くなる(20代/サービス・販売系/長崎)

Q.7 今まで使ったことがある、今後使ってみたい生理用品は?
※複数回答あり

今まで使ったことがある、今後使ってみたい生理用品について尋ねてみました。使ったことがある製品は「ナプキン」99.4%が圧倒的で「タンポン」も約半数の女性が使ったことがありました。
「吸収型サニタリーショーツ」や「月経カップ」は、使ったことがある人は1割に届きませんでしたが、今後の関心度は高い結果となりました。

(調査概要)
●調査内容:第32回「生理休暇とったことある?」|データで知る「女性と仕事」
●調査期間:2021年8月2日~8月18日
●有効回答数:818名
●調査対象:『女の転職type』会員
●調査方法: Web上でのアンケート