私達が日々行う洋服の洗濯には、大量の水を消費しており環境への影響が心配です。また、化学繊維の洋服を洗濯した際にマイクロプラスチックが流れ出してしまう問題も。日々の洗濯方法を見直し、環境に優しい洗濯をすることはサステナブルな取り組みとなります。ここでは洋服のサステナブルな洗濯方法、長持ちさせる洗濯のコツなどを紹介します。

洋服の洗濯が環境へ及ぼす影響

洋服の洗濯には毎回大量の水や電力を消費しており、環境への影響は避けられません。また、化学繊維を使用した洋服を洗濯すると、マイクロプラスチックが流れ出てしまうことも問題視されています。

洋服の洗濯は大量の水を消費する

洗濯には毎回大量の水を使用し、洗濯後はそれらが汚水となって排水されるため、環境へ影響を及ぼします。日本は他の国より洗濯の回数が多く、その分多くの水と電気を消費しています。乾燥機も使用した場合は、さらに電気の消費量も増えるでしょう。

電気を消費しすぎると、天然ガスや石炭、石油といった発電に必要な地球資源が減ってしまう上に、火力発電は地球温暖化にも影響するとされています。

化学繊維でできた洋服を洗濯するとマイクロプラスチックが出る

化学繊維で作られた洋服を洗濯すると、マイクロプラスチックが流れ出ることも環境問題となっています。マイクロプラスチックとは、直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのことです。

化学繊維で作られた服を洗濯すると、このマイクロプラスチックが汚水と一緒に流れ出てしまいます。排出されたマイクロプラスチックは海へと流れ込み、魚など海洋生物の体内へ。そして魚を食べる私達人間や、動物にも影響を及ぼします。

マイクロプラスチックに関して、詳しくはこちらの記事で解説しています。

洋服のサステナブルな洗濯方法とは

洋服のサステナブルな洗濯方法には、洗濯の回数を減らす、マイクロプラスチックをキャッチする洗濯ネットを使うなどがあります。ここでは、日々の洗濯をサステナブルにする方法を紹介します。

洋服を洗濯する回数を減らす

洗濯が環境へ与える影響を減らすために、一番良いのは洋服を洗濯する回数を減らすこと。キレイ好きな日本人は頻繁に洗濯をしますが、海外では数日分の洗濯物をまとめて洗うことも珍しくありません。

洋服を洗濯する回数を減らすと、汚水や洗剤の量、電気の消費量を抑えられるだけでなく、大切な洋服が長持ちするというメリットもあります。

洗濯ネットを使用しマイクロプラスチックをキャッチする

洋服を洗濯する際は、環境に配慮して開発された洗濯ネットを使うことで、マイクロプラスチックの流出を防げます。ドイツのNPOが開発した「グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ」は、非常に目の細かい洗濯ネットです。

使用すると化学繊維の服を洗濯した時に、抜け落ちる繊維の量が減ります。流れ出た繊維も洗濯ネットにとどまるので安心です。こうしたアイテムを使用すると、排水へ流れ出すマイクロプラスチックが減るとともに、抜け落ちる繊維が減って洋服自体も長持ちします。

環境に優しい洗剤を使用する

私達が普段使っている洗濯用の合成洗剤は、汚水として川や海へ流れ出ると、生態系を壊してしまう恐れがあります。自然由来の成分を使用しているなど、環境へ優しい洗剤を使うとサステナブルです。また、洗濯の際に洗剤を入れすぎない、汚れている部分にのみ洗剤を使うなどの方法もあります。

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