ハイブランドとして世界中に愛されるエルメス。その中でもヴィンテージエルメスは非常に価値が高く、なかなか手に入らないものもあります。この記事では、エルメスの歴史、ヴィンテージエルメスの魅力、人気のアイテム、購入場所について解説します。

エルメス(HERMES)の歴史・ロゴの意味

フランスの超高級ブランド「エルメス」。エルメスには一言では語り尽くせないほどの歴史があります。まずはエルメスの歴史や、ロゴの意味を紹介します。

エルメスの歴史

1837年、創業者ティエリー・エルメスは高級馬具工房としてエルメスを立ち上げました。20世紀からは鞄や財布など皮革製品を取り扱うようになり、現在まで180年以上愛され続けています。

エルメスのように、200年近くの歴史がある企業やブランドは世界でもそう多くはありません。エルメスは自社の誇りと強みを生かしながら時代に応えてきたからこそ、今でも愛され続けているのです。

エルメスの名作が揃う「マルジェラ期」

マルタン・マルジェラがデザイナーを務めていた時期(1997年~2003年)のことを一般的に「マルジェラ期」と呼びます。「HERMES-PARIS」と表記されているのタグがこの時期の特徴。名作ぞろいでファンも多く存在します。

エルメスのロゴの意味

エルメスはもともと馬具工房だったため、ロゴには「四輪馬車」「馬」「従者」の絵が描かれています。この意味は「エルメスは最高の品質の馬車を要しますが、それを御すのはお客様自身です」というもの。

現在のエルメスは馬具工房ではありませんが、「エルメスは最高の品質の製品をご用意しますが、それを使いこなすのはお客様自身です」というメッセージにも読み取れます。エルメスのロゴは、エルメスというブランドを象徴するデザインとなっているのです。

色褪せないエルメスの2本柱

数多くのアイテムが存在し、多くの人を魅了し続けているエルメス。次は、とくにエルメスを代表する2つのアイテムを、その歴史とともに紹介します。

①バーキン

一つ目は「バーキン」。1984年、フランス人女優のジェーン・バーキンのために作り、その名がつけられました。バーキンは馬の鞍を収納するバッグ「オータクロア」をベースにデザインされたため、開口部が広く、荷物がたくさん入るようになっています。クラシカルなデザインが人気の秘訣です。

②ケリー

二つ目は「ケリー」です。もともとは「サックアクロア」という名前で、乗馬サドルを収納するバッグとして1936年に発売されました。そして、女優からモナコ王妃となったグレース・ケリーが愛用していることを知った当時のエルメス社長が、モナコ皇室の許可を得て名前を変更。彼女は妊娠中のお腹をパパラッチに撮られないように、このサックアクロアで隠したと言われています。かっちりとした質感があり、フォーマルなシーンに使われます。

ヴィンテージエルメスの魅力

ヴィンテージエルメスとは、発売から年月が経ち付加価値がついた年代物のエルメスアイテムのことを指します。発売日からどのくらいという定義はさまざまですが、古いだけでなく、デザインや加工の違いで歴史が感じられるものをヴィンテージと呼ぶことが多いようです。ここではヴィンテージエルメスの魅力を解説します。

なかなか手に入らない

ヴィンテージエルメスの中には世界で数点しかないアイテムも存在します。ヴィンテージは消耗品にもかかわらず壊れることなく何年間もいろんな人の手を渡り、今でも存在しているということに価値があります。そして、その希少性から価値が高まり値段も上がっているのです。

同じものが存在しない

エルメスは昔から、デザインを大幅に変えることはありませんでした。それが、伝統的スタイルを重んじるエルメスならではの「こだわり」だったのです。

しかし、ヴィンテージの場合はたとえ同じ製品だととしても、ダメージやキズの入り方で価値が変わります。出会いが貴重だからこそ人は惹きつけられるのです。

製品自体に歴史がある

ヴィンテージは製品そのものに歴史があり、現行品にはない古めかしい風合いが魅力。また、そのバックグラウンドを想像するのがヴィンテージの醍醐味でもあり、「もっと知りたい」「欲しい」という気にさせます。特にエルメスは資産価値が高いブランドとしても有名です。バーキンに限らずエルメスのバックはかなり人気で、今後も資産価値は高まっていくでしょう。

ヴィンテージエルメスの人気アイテム

ヴィンテージエルメスの魅力がわかったところで、次はその中でも人気が高いアイテムを紹介します。

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