洋生菓子を製造・販売するモンテールは、2007年より毎年行っている「スーパー・コンビニエンスストアの洋生菓子」に関する経年変化をまとめた調査を行い、「47都道府県別のスイーツ事情」について調査・分析し、「スイーツ」に関する意識や嗜好などをまとめた「スーパー・コンビニ スイーツ白書 2022」を作成。3月12日の「スイーツの日」に合わせて調査結果を発表しました。
「スーパー・コンビニのスイーツ好き」が最も多いのは「愛媛県」(99.5%)!
スーパー・コンビニのスイーツが好きかという問いには、回答者全体でも95.1%の人が「好き」と回答。その中でも、スーパー・コンビニのスイーツが好き*(*「とても好き」「好き」の合計)な人の割合が最も多い都道府県の1位は「愛媛県」(99.5%)でした。2位は「広島県」(98.5%)、続いて「和歌山県」「香川県」「大分県」(97.5%)が同率で3位となり、トップ5には西日本の県が並ぶ結果となりました(図1)
1日のうちにおやつを食べる回数が多い都道府県は「奈良県」(1.44回)がトップ
また1日のおやつの回数について伺いました。その結果おやつを食べる平均回数は、「奈良県」(1.44回)が最も多く、「秋田県」(1.37回)は「おやつの回数」は全国で2番目に多いことが分かりました。3位は「岐阜県」(1.34回)、4位には「福島県」「東京都」「京都府」が1.32回で同率ランクインしています(図2)。
「甘さしっかり派」No.1は「静岡県」、「甘さ控えめ派」No.1は「岩手県」
近畿は「甘さしっかり派」、北海道・東北は「甘さ控えめ派」が多い
また、今回スーパー・コンビニのスイーツの甘さの好みも調査。全体では「甘さしっかり」 が59.1%*¹、「甘さ控えめ」が40.9%*²で「甘さしっかり派」が約6割で多数派となりました。
*¹ 「甘さしっかり」「どちらかといえば甘さしっかり」の合計
*² 「甘さ控えめ」「どちらかといえば甘さ控えめ」の合計
都道府県別に見ると、「甘さしっかり」を最も好むのは、全体(59.1%)より5.4ポイント高い64.5%の「静岡県」でした。2位には「スイーツ好き」1位の「愛媛県」(63.5%)などがランクイン。最も「甘さ控えめ」を好むのは、「岩手県」(49.5%)で、全体(40.9%)より8.6ポイント高い結果となりました。半数には届きませんでしたが、「甘さしっかり派」と「甘さ控えめ派」が拮抗している県といえます。次いで2位は「富山県」(47.0%)、3位は「三重県」(46.5%)という結果になりました 。
エリア別に甘さの好みを見ると、「近畿」(60.3%)が最も「甘さしっかり派」が多いことが分かりました。僅差で2位は「中国・四国」(60.2%)、3位は「関東」(60.1%)となりました。「甘さ控えめ派」が最も多いエリアは「北海道」(45.5%)。2位は「東北」(43.5%)、で、寒冷地域では控えめな甘さが好まれる傾向にあるようです(図3)。
フレーバーに見る地域性
濃厚な「チーズ」好きが多い「沖縄県」/フルーティーな味わいを好む「京都府」/「紅茶」好きは「長野 県」で多い
今回の調査では、好きなフレーバーについても調査。全国で最も人気のフレーバーに選ばれた「バニラ」が好きな人が一番多いのは「長崎県」(70.5%)で、7割と高い支持を得ています。「チョコ」は「沖縄県」(61.5%)で人気が高く、「ミルク」は「東京都」(58.0%)で特に好まれているようです。「沖縄県」がトップになったのは「チョコ」のほか、「苺」(41.0%)、「チーズ」(42.0%)でした。特に「チーズ」は2位「新潟県」(36.0%)との差が6.0ポイントで、1位・2位の差が最も開いていました。全体の30.2%と比べると11.8ポイントも高く、沖縄県では特に「チーズ」を好む人の割合が高いことが分かりました。
「桃」は「京都府」での人気が高く全体の17.0%と比較して27.0%と、10ポイントも高い結果となりました。また、「バナナ」(21.0%)、「マンゴー」(20.0%)、「レモン」(15.0%)でも1位となっており、京都府ではフルーティーなフレーバーを好む人の割合が高いといえます。「紅茶」好きは、別荘地として有名な軽井沢のある「長野県」(26.0%)で多く、「抹茶」は「和スイーツ好き」で1位となった「石川県」(34.0%)で多いなど、地域の特徴が感じられます(図4)。
スイーツ選びに見る地域性
贅沢感を大切にする「高知県」/定番の味を愛する「福井県」/季節感を大事にする「京都府」/健康志向の「東京都」
スーパー・コンビニのスイーツを選ぶ際の基準を聞いてみると、全体では「価格が安い」(55.9%)ことが最も重視されていることが分かりました。2位は「贅沢感がある」(34.4%)、3位は「容量がちょうどよい」(23.6%)という結果になりました。さらに調査では、項目別に都道府県の1~3位で見ています。その結果「贅沢感がある」ことを最も重視するのは「高知県」(43.0%)で、スイーツに特別感やご褒美感を求める人が多いことがうかがえます。また「定番のものである」は「福井県」(29.5%)がトップとなり、定番商品の安定したおいしさを求める人が多いようです。
その他「見栄えがよい」ことを最も重視するのは「奈良県」(21.5%)、2位は「京都府」(21.0%)と隣県が並びました。「京都府」は「季節感がある」でも23.0%で1位となっており、「奈良県」「京都府」はスイーツに美しさや季節感など、味のみならず、五感で楽しむことも重視している様子がうかがえます。「糖質もしくはカロリーが低い」ことは「東京都」(15.0%)で最も重視されており、健康志向の高さがうかがえます。2位には「スイーツ好き」が最も多い「愛媛県」(14.0%)がランクインしています。「地域限定のもの」を重視する人は「宮崎県」(10.7%)、「沖縄県」(10.5%)で多く、地元愛の高さが感じられる結果となりました(図5)。
経年でみるスイーツ人気ランキング「シュークリーム」が15年間連続1位!
スーパー・コンビニでよく購入するスイーツは、1位「シュークリーム」(70.2%)が15年連続の首位を獲得しました。2位「プリン」(49.1%)も15年連続で2位となり、不動の人気を誇る2大スイーツであるといえそうです。男女別のランキングでもトップ2は同様で、全体3位「エクレア」(全体39.8%、男性42.5%、女性37.3%)は、男性のランキングで3位、女性のランキングでは4位でした。代わりに女性人気の3位となったのは「ロールケーキ」(女性39.0%)でした(図6、7)。
<調査概要>
◆スーパー・コンビニエンスストアの洋生菓子(スイーツ)に関する調査・調査概要
・実施時期:2007年から2021年まで毎年実施
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:16~64歳の男女約1,000人
◆47都道府県別のスイーツ事情に関する調査
・実施時期: 2022年1月17日(月)~19日(水)
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:47都道府県より約200人ずつ、合計9,391人 3カ月に1回以上スーパー・コンビニスイーツを購入する人