松井証券は、全国の25歳(以下、Z世代)、35歳(以下、ミレニアル世代)、55歳(以下、バブル世代)の男女・合計600名を対象に、<世代別「お金事情」に関する実態調査>をインターネット調査で実施しました。
<世代別「お金事情」に関する実態調査>
・調査方法:インターネット調査 ・調査時期:2022年 2月
・調査対象:①25歳(Z世代)②35歳(ミレニアル世代)③55歳(バブル世代)の男女各200名(男性100名 / 女性100名)、計600名
※小数点第二位を四捨五入しているため、合計が 100%にならない場合があります。※性年代均等割付
【世代別消費行動】「ローンで買う」バブル世代と「安価な類似品を買う」Z・ミレニアル世代
全世代1位は「貯蓄が貯まったら買う」という結果になるも、2位以下はZ・ミレニアル世代とバブル世代でのギャップが明らかに。
『あなたが25歳のときのことについて、貯蓄額がないと仮定し、収入の1/2(半分)にあたるものを購入する際の行動』を尋ねたところ、全世代で「貯蓄が貯まったら買う」が半数以上(54.7%)を占めるも、2位で比較するとZ・ミレニアル世代では、「安価な類似商品を買う」、バブル世代では「ローンして買う」という結果となり、Z・ミレニアル世代とバブル世代でのギャップが明らかとなった。
結果の内訳は、「貯蓄が貯まったら買う」という回答がZ世代(48.5%)、ミレニアル世代(59.5%)、バブル世代(56.0)となり、「貯蓄が溜まったら買う」に次ぐ回答は、Z世代とミレニアル世代では、「安価な類似商品を買う」(21.5%)、ミレニアル世代(20.5%)に対し、バブル世代は「ローンして買う(32.0%)」と回答。
【世代別比較】 Z世代は“自由に使える金額<貯蓄額“と堅実的!?約9割が毎月貯蓄
月の貯蓄額平均は、Z世代「5.9万円」に対し、バブル世代「4.1万円」。また、バブル世代の3割以上が25歳で「貯蓄ゼロ」だったのに対し、Z世代は約9割が毎月貯蓄。
次いで、『あなたが25歳のときに、月に自由に使えた(使える)金額と、貯蓄に回していた(回している)金額』について尋ねたところ、自由に使える金額は、Z世代「5.1万円」、ミレニアル世代「5.4万円」、バブル世代「6.1万円」。月の貯蓄額は、Z世代「5.9万円」、ミレニアル世代「5.0万円」、バブル世代「4.1万円」となり、世代が若くなるにつれて、自由に使えるお金は減るものの、貯蓄額は増加。Z世代は、3世代で唯一、自由に使えるお金を貯蓄額が上回る結果となった。
また、3割以上(33.0%)のバブル世代が「貯蓄ゼロ」と回答したのに対し、Z世代は約9割(87.0%)が毎月貯蓄していることがわかった。
Z世代の貯蓄の多さは早いリタイア希望の表れ!?
各世代のリタイア希望年齢を比較すると、Z世代は一番若く、バブル世代に比べて7歳早くリタイアしたいという結果に。転職に関しては、Z世代が一番抵抗のない世代だという事も明らかに。
『転職に対する価値観』を尋ねたところ、「若いうちに転職するのは良い(28.8%)」が全体の回答として最も多かった。世代別では、「若いうちに転職するのは良い」がZ世代(34.5%)、バブル世代(31.5%)と最も多い回答であるのに対し、ミレニアル世代は「転職に抵抗がある(28.5%)」が最も多く、ミレニアル世代が他の世代と差が出る結果となった。
また、『理想の週休日数』を尋ねた回答では、全体の回答として「週休2日制(45.7%)」が最も多い結果に。世代別では、「週休2日制」がZ世代(48.0%)とバブル世代(48.5%)で1位を獲得。一方、ミレニアル世代では「週休3日制(42.5%)」が最も多い結果に。
さらに、『理想のリタイア年齢』の回答は、Z世代「平均56.7歳」、ミレニアル世代「59.2歳」、バブル世代「63.5歳」と、若い世代ほど早いリタイアを理想としていることも分かった。
世代平均より環境が「良い」と思っているのはZ世代だけ!?
今の環境が同世代の平均より良くないと感じる理由、最多は「お金関係の不安」。世代が上がるにつれ「お金関係の不安」を感じている人は増え、バブル世代は9割以上に達する結果に。
『同世代と比較した、ご自身の今の環境※』について尋ねたところ、Z世代では「平均(42.5%)」が最も多く、次いで「良い(31.5%)」、「悪い(26.0%)」という回答となった。ミレニアル世代とバブル世代では「悪い」が最も多く、それぞれ約4割(ミレニアル世代「37.5%」、バブル世代「40.0%」)を占める結果に。(※環境=仕事(業務内容・役職)、収入、住居、家庭)
「悪い」と回答した方に理由を尋ねたところ、1位は「お金関係に不安があるから(86.5%)」、2位「仕事関係(36.2%)」3位「人間関係(23.7%)」となった。世代別で見ても、お金関係の不安を理由にあげたのは、Z世代「78.8%」、ミレニアル世代「85.3%」、バブル世代「92.5%」となり、世代が上がるにつれてお金関係の不安を持っている人が多い結果となった。
お金の不安を感じ始めるタイミングが若くなっている!?Z世代は22.7歳からお金に不安。
Z世代がお金の不安を感じ始めた年齢は平均「22.7歳」に対して、バブル世代の平均は「44.3歳」。不安を感じるタイミングが「21.6年」早まっていることが明らかに。
「お金に関する不安を抱えている」人を対象(n=390)に、『不安を抱え始めた年齢』を尋ねたところ、Z世代「22.7歳」、ミレニアル世代「27.8歳」、バブル世代「44.3歳」と、若い世代ほど早い段階でお金の不安を感じていることがわかった。
『お金に関する不安を解消するために行っていること』を尋ねると、1位「支出の節約(44.6%)」、2位「資産形成/資産運用(42.8%)」、3位「お金に関する勉強(25.4%)」という結果となった。世代別の結果は、Z世代では、1位「支出の節約(46.5%)」、2位「資産形成/資産運用(40.2%)」、3位「お金に関する勉強(31.5%)」。ミレニアル世代では、1位「資産形成/資産運用(51.2%)」、2位「支出の節約(43.2%)」、3位「お金に関する勉強(26.4%)」。バブル世代では、1位「支出の節約(44.2%)」、2位「資産形成/資産運用(37.7%)」、3位「行っていることはない(31.2%)」となった。
一方で、バブル世代で3位にあがった「何も行ってない」と回答した割合は、Z世代「16.5%」、ミレニアル世代「20.8%」、バブル世代「31.2%」と、Z世代では8割以上がお金の不安解消のために行動を起こしていることがわかった。
2人に1人が「お金の不安は早い時期からの行動が必要」と後悔!?
不安を解消する為の行動が早いZ世代、バブル世代との差は約40%も。
『いつから不安を解消するための行動を行い始めたか』を尋ねたところ、1年以内では、Z世代「38.7%」、ミレニアル世代「23.2%」、バブル世代「29.5%」となり、Z世代が最も行動が早い結果となった。なお、3年以内に行動した人に範囲を広げると、Z世代「87.8%」、バブル世代「47.4%」という結果となり、Z世代とバブル世代で約40%の差が明らかとなった。
『早い時期からお金の不安を解消するために行動すべきだったと後悔しているか』と尋ねたところ、全世代の半数が「後悔している」と回答した。
未来の為のシミュレーションと現在の為のお金に関する勉強は松井証券で!
今回の調査では、Z世代・ミレニアル世代・バブル世代の3世代で比較し、25歳時点のお金事情や現在の不安などについて調べました。25歳時の社会背景は異なるものの、各世代の特徴が見えました。各世代は25歳のときの社会的背景は、バブル世代ではバブル崩壊直後、ミレニアル世代ではリーマンショックの最中、Z世代はコロナ禍の現在という状況にあたります。
本調査におけるZ世代は、安価な類似商品の購入を検討する人が多い、自由に使える金額が貯蓄額を上回る結果となるなど、他世代と比較してお金に対して堅実的な一面が垣間見えます。さらに、お金の不安を感じ始める年齢が、バブル世代で平均44.3歳であるのに対して、Z世代は平均22.7歳。現在から約2年前の新型コロナウイルス流行時となりました。
また、いまやお金の不安は、Z世代に限らず全世代が持つ不安ということもわかりました。その中でもZ・ミレニアル世代のほとんどが、不安解消に向けた行動を起こしている実態から、世代や年齢に限らず、将来に向けた早めの行動が今後より一層重要になるのではないでしょうか。
まずは、将来必要になるお金のシミュレーションから始めてみてはいかがですか?
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