普段、スーパーで買う食パンや、パン屋さんで買うロールパンはどこの小麦粉を使っているか、考えたことはありますか?パンは外国のものだからと言って、小麦粉も外国製のものばかりとは限りません。
創業103年を誇る製菓・製パン材料、器具専門店の株式会社富澤商店が、日本にパンが伝わったとされる9月23日を「美味しい小麦粉の日」と制定し、2022年のこの日に国産小麦粉を知る親子イベントを開催しました。
パンが作られる過程や、パンの食べ比べ、さらに親子で楽しめるパン作り体験など、小麦粉の美味しさを実感できるイベントです。
どっちが国産?利きパン体験で小麦粉の違いを知ろう
写真後ろの白いテーブルロールのような2つのパン。見た目は似ていますが実は使っている小麦粉が違います。
1つはカナダのスーパーカメリヤという小麦粉で、もう1つは春よ恋という北海道のものです。
スーパーカメリアで作ったパンは、ふんわりした食感とほんのり甘みがあります。マドレーヌやドーナツなどに向いている小麦粉です。
北海道産の春よ恋を使用したパンは、スーパーカメリヤに比べると、もっちりと弾力のある食べ応えが特徴です。
フォカッチャなどの惣菜パンに適した小麦粉で、お皿に乗ったピザパンも春よ恋で作られています。
どちらの小麦粉も世界的に人気があり、春よ恋は海外でも高く取引されている小麦粉です。
子どもたちはどちらの小麦粉が高級かなどではなく、作りたいレシピに合った小麦粉を使うことで、より美味しいものが作れることを知ることができました。
自分で作って食べてみよう!ピザパン作りに挑戦
本イベントのメイン、パン作りに挑戦です。
子どもたちは講師の方に教えていただいた手順をしっかり聞いています。
ゲスト講師の馬渡さんは「パン作りは混ぜることが大事で、材料を合わせることによって美味しいものが作れる」と何度もこねて叩くを繰り返します。
今回は一晩発酵させた生地の成形と具材をのせる工程を、子どもたちが行いました。
各々好きなように具材を散りばめて、個性が溢れるピザパンが焼き上がりました。
春よ恋を使ったパンはもっちりとしていて、チーズやトマトソースに負けない、小麦粉本来の味を感じることができます。
作るパンによって小麦粉の種類が変わっていること、小麦粉の種類によって食感や味が変わることを知れる素敵なイベントとなりました。
小麦粉の知識を高めてより美味しい食卓に
様々な種類の小麦粉があることを知れた「美味しい小麦粉の日」。
ホームベーカリーの普及に伴い、自宅でパン作りを楽しむ方も多いと思います。小麦粉の種類や特性を知ることによって、さらに美味しいパンが作れますね。
フィナンシェを作るならこの小麦粉、シチューと食べるパンを作るなら…と考えるだけでもワクワクしてきそうです。
富澤商店ではプロ仕様の材料を小分けで販売しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。