「ホットヨガスタジオLAVA」では、女性のライフステージごとの心とカラダの変化を知り、ポジティブに向き合うためのセルフケアができるヨガプログラム『私に寄り添うフェムケアヨガ』を、「国際ガールズ・デー」の10月11日(火)より、LAVAのオンラインヨガサービス「UCHIYOGA+」にて提供しています。
女性のためのヘルスケアレッスン『私に寄り添うフェムケアヨガ』を開発
女性のヘルスリテラシーを高め、セルフケアを学ぶことで、ポジティブにイキイキと過ごしてほしい
女性は、月のバイオリズムや性の成熟過程に応じて、ホルモンバランスが大きく変動し、心もカラダもその影響を受けやすくなっています。約5~6割の働く女性が、生理痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害などの不調により、「仕事に支障が出た経験がある」と回答しているデータもあります※1。しかしながら、症状が出ても「仕方ないこと」として我慢している人や、体調の変化を思うようにコントロールできず、歯がゆく感じている人も少なくありません。一方で、日本医療政策機構の調査によると、ヘルスリテラシーの高い女性の方が、生活満足感やQOL(生活の質)のほか、職務満足感や仕事のパフォーマンスなどが有意に高い、というデータがあります※2。
※1:参考:経済産業省「働く女性の健康推進に関する実態調査 (2018)」より
そこでLAVAは、生理痛やPMS、更年期障害など、女性ならではの不調にやさしく寄り添い、ポジティブに毎日を過ごせるようになるヨガプログラムを開発。10月は「国際ガールズ・デー(10/11)」や、「国際生理の日(10/19)」など、女性のヘルスケアやエンパワメントついて、考えを深める大切な日が複数制定されています。『私に寄り添うフェムケアヨガ』を通して、自分自身はもちろん、周囲の女性への理解が深まる時間になればと開発されました。
『私に寄り添うフェムケアヨガ』のプログラム内容について
- 名称:私に寄り添うフェムケアヨガ(オンラインレッスン)
- 所要時間: 60分
- 「UCHIYOAGA+」プログラム紹介ページ:https://yoga-lava.com/uchiyoga/lp/femcare/pr.html
『私に寄り添うフェムケアヨガ』は、ライフステージに応じた女性の心とカラダの変化を知り、ポジティブに向き合うためのセルフケアができるヨガプログラムです。1つのプログラム内で「思春期」、「性成熟期」、「更年期」、「円熟期(老年期)」の女性の4つの大きなライフステージにおいて、抱えやすいお悩みを緩和・予防するためのヨガのポーズや呼吸法を行います。ゆったりとした動きから、アクティブな動きまで、その時期の女性の心とカラダに寄り添うようにレッスンが進行します。すべての女性が自分を大切に感じ、どんな毎日もイキイキと過ごせるヒントがたくさん詰まった1時間になっています。
▼女性のライフステージに応じた心とカラダの変化と、あるあるお悩み
① 思春期(8~18歳頃)
思春期は、初潮(平均年齢:約12.2歳)をむかえ、女性らしいカラダに変化する時期です。女性ホルモンの分泌量が不安定のため、生理に伴う症状に悩みやすくなっています。骨盤や股関節まわりの血流を促すポーズにより、月経時の腰まわりの重だるさや冷えを緩和させます。初潮の1年前から成長し始めるバストに関するお悩みや、他人が気になり始める思春期ならではのメンタルケアに繋がるポーズも登場します。
② 性成熟期(18~45歳頃)
性成熟期は、仕事だけでなく、家庭や趣味、恋愛、出産・育児など、様々なライフイベントを経験しやすく、周囲と自分を比較して悩む人も出てくるため、自分の軸を持ち、感情や思考の整理に繋がるポーズを行います。また、仕事によるストレスからPMS(月経前症候群)の症状が出やすく、心身のお悩みを抱えやすい時期のため、ヨガのポーズと呼吸により、自律神経のバランスを整えます。そして、長時間のデスクワークや運動不足、加齢、出産などから、体型の変化や骨盤底筋の衰えが生じやすいため、骨盤底筋をはじめとするインナーマッスルを鍛えるポーズにより、姿勢や腰痛の改善、体型の維持などに繋げます。また、これらの動きは、円熟期に生じやすい骨盤臓器脱や尿もれなど、将来のお悩みを予防する効果も期待できます。
③ 更年期(45~55歳頃)
更年期は、閉経の前後5年間の計10年間を指します。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、40代前半~50代後半まで個人差があります。閉経が近づいてくると、卵巣機能の低下により、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少するため、ほてりや発汗、手足のしびれ、めまいの他、イライラや焦燥感など、精神的な症状も引き起こします。これらの中で、他の病気によるものではない症状を「更年期症状」、さらに症状が重く、日常生活にまで支障をきたす場合を「更年期障害」と呼び、「更年期障害」による症状を、40 代以上の女性の3~4割が自覚しています※3。このような症状の緩和のために、気持ちを開放的にする立位のシークエンスや、自律神経のバランスを整えるポーズを行います。またエストロゲンの減少は、骨密度や筋力低下にも繋がるため、全身の筋肉をまんべんなく使い、股関節や肩関節を十分に動かします。更年期についての知識を得た上で適切な運動をすると、しびれなどの感覚異常やイライラ感の改善に効果があることが報告されています※4。
④ 円熟期(55歳~)
円熟期は、更年期を経験した後のステージです。女性ホルモンのエストロゲンの分泌がなくなり、体力の低下を一気に感じやすくなります。また、骨粗しょう症の他、肥満、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の症状も出やすくなります。さらに、カラダの細部の感覚が鈍くなりやすいため、ちょっとした段差で躓いたり、階段の上り下りが辛くなったりもします。そのため、カラダの末端である手先足先を丁寧にコントロールする動きを取り入れ、細部の感覚をしっかり保ちます。
※3参考:内閣府男女共同参画局「男女の健康意識に関する調査」(平成30年)より(URL:https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/ishiki_4.pdf)
※4参考:更年期女性に対する健康教育に関する過去10年間の文献検討 宮内清子 佐久間夕美子 佐藤千史 日健教誌 第17巻 第1号 2009年より(URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenkokyoiku/17/1/17_1_3/_pdf)
女性のカラダは生涯にわたって女性ホルモンと密接に関係しています。初潮を迎える思春期から年齢を重ねるにつれて、女性ホルモンのバランスは変化していき、女性の心身にさまざまな影響をもたらします。日本人女性は月経トラブルやホルモンバランスに伴う不調があっても我慢してしまいがち。女性特有のカラダの悩みを持っている人は多いのに、「仕方がないから。」「あまり人に言う事じゃないから。」と一人で抱えてしまう人が多く、世界と比較しても日本人は女性のヘルスケアリテラシーがとても低いことが分かっています。女性が心身ともに健康でいるためには、女性ホルモンについて正しく理解し、自身のホルモンバランスを知ることがとても大切です。そして、ホルモンバランスを整えることを意識していくことで、日常生活をより快適に過ごすことができます。
『私に寄り添うフェムケアヨガ』は、女性のライフステージにおける心とカラダの変化に寄り添ったプログラムです。それぞれの時期に起きやすい悩みに合わせたヨガの呼吸やポーズによって自律神経や女性ホルモンのバランスを整える効果が期待できます。このプログラムを通して自分自身のカラダと向き合い、全ての女性の日常生活がより自分らしく輝けるものになってもらえたらと思います。
ー 産婦人科医 立之 侑子氏
立之 侑子医師
医療法人社団りつのクリニック 産婦人科医
日本産科婦人科学会専門医。順天堂大学付属順天堂医院、順天堂大学付属浦安病院、せいこレディースクリニック銀座などの勤務を経て現在は義父の医院にて婦人科を開設し、地域の方々を中心に婦人科外来や検診を行っている。思春期から更年期、円熟期まで全ての女性のライフステージの方に寄り添う診療を心がけており、ホルモン補充療法に詳しくPMSや更年期障害などの治療にも力を入れている。3人の育児と診療に奔走するママドクター。