現役目線だからこそ分かる、リアルな美容トレンド予想

美容師が選ぶ2022秋冬のトレンドカラーは「緑」と「紫」
オリーブベージュ/グレージュ・ラベンダーベージュ/グレージュ がおすすめ!

秋の訪れを感じる季節になって「そろそろ髪色を暗くしようかな」と考えている人も少なくないはず。そこで今回、サロンスタッフ直接予約サービス「minimo(ミニモ)」では全国の美容師163名に2022年秋冬のトレンドヘアカラーを調査しました。

●アンケート対象: minimo(美容予約アプリ)をご利用の掲載者
●調査方法: インターネット
●調査調査期間: 2022年8月12日~2022年8月31日
●調査地域: 全国
●有効回答数: 163名

Q1:2022秋冬のトレンドになると思うヘアカラーをご回答ください(複数回答)

「緑・オリーブ系カラー」はどちらかというと暗めのカラーレベル(6~10)に多くの回答が集まり、また同様に回答の多かった「紫・パープル系」は暗めのカラーレベルに加え、やや明るめなカラーレベル(11~12)にも回答が集まりました。また、「ベージュ」「グレージュ」にも得票数が多く集まりました。具体的には単体色ではなく「オリーブベージュ」のように色味と掛け合わせたカラーがトレンドになるという意見が多数を占めました。

※12色(黒〜オレンジ)とカラーレベル(6通り)から、トレンドになると予想する色とカラーレベルの組み合わせを全て回答。
※集計結果のグラフ中に記載の数字は回答者数を示し、回答者数に比例してマスの色を濃く示す。

「カラーレベル」とは
ヘアカラーにおける「カラーレベル」とは、色の明るさを示す単位を示しています。一般的には4~15以上のいずれかに区分し、数字が大きくなるほど明るくなります。12以上の明るさを出すにはブリーチ(脱色)が必要になるケースが多いとされています。

Q2:特におすすめのヘアカラーを教えてください

1位の緑系が17%を占め(「オリーブベージュ」「オリーブグレージュ」「暗め(6~9トーン程度)のオリーブカラー」など) 、2位の紫系が16%を占めました(「ラベンダーベージュ」「ラベンダーグレージュ」など)。色味のある色系統では「ピンク系」が4位に、様々な髪色の土台ともいえるベースカラー系統では「ベージュ系」「グレージュ系」「ブラウン系」が上位となりました。

※回答者は設問1で選んだ中で、最もトレンドになると予想される色を自由記述にて回答。
※その後、minimo編集部で集まった全163名分の回答を色系統ごとに分類。その際、例えば「ピンクベージュ」などの、色味とベースカラー(ベージュ、グレージュ、ブラウンなど)を組み合わせた回答については、色味のグループに振り分けた(この例では「ピンク系」)。得票率は各系統ごとに回答数を回答総数で除して算出。

「minimo」による、2022年秋冬トレンドヘアカラー考察

163名の現役美容師の方々の調査結果、2022年秋冬リアルに流行る秋冬のヘアカラートレンドは「緑・オリーブ系」「紫・ラベンダー系」、組み合わせるベースカラーとしては「ベージュ」「グレージュ」がトレンドになることが分かりました。中でも、少し暗めのカラーレベルがトレンドになっています。

<2022秋冬:トレンドヘアカラー>

緑・オリーブ系
地毛の髪色は「メラニン」によって作られていて、個人差はあるものの、日本人は赤やオレンジの要素がメラニンに多く含まれているといわれています。そこで、赤みの反対色でもある緑系カラー(オリーブやカーキなど)を使って、メラニンに含まれる赤みを消すことで、透明感のある髪色を再現しやすくなります。太陽の光にあたったときに透けるような色みが上品で、髪を絶妙に美しく見せてくれます。

紫・ラベンダー系
紫色は髪に含まれる黄みの反対色なので、髪の艶感を際立たせてくれる効果が期待できます。高齢の方が白髪染めとして紫色に染めるイメージがありますが、実は白髪だと目立ちやすい髪の黄みを抑えて、髪を綺麗に見せるためなんですよ。ダブルカラーをする(ブリーチで地毛の色素を抜いてから髪を染める)と、褪色したあときれいなベージュになる人が多く、色落ちの過程まで楽しめます。

トレンドの傾向として「青」「シルバー」のような単色ではなく「オリーブ+ベージュ」「ラベンダー+グレージュ」のように複数の色を掛け合わせた色味であることがわかりました。お客さまに似合わせるために複数色のカラー剤を組み合わせることは以前から行われてきましたが、お客様側から繊細な色味のオーダーが増えたという声が見られたのは今年ならではの特徴といえるかもしれません。このような傾向は、ここ1~2年で起きたパーソナルカラーブームの影響で「自分に似合う色を選びたい」というお客さま側の需要が高まったあらわれともいえそうです。実際に、「秋冬は暗めにされるお客様が多いのと、ご自身のパーソナルカラーを分かっているお客様が増えたので、どれにでも合うベージュ系が増えると思う」(東京都・スタイリスト)というような意見もいくつか見られました。
ー minimo担当者のコメント

【美容師FAQ】現役美容師163名による、よくあるお悩みアドバイス

最後に、ヘアカラーに関するよくあるお悩みを163名の現役美容師の方々に聞いた結果をまとめました。

Q:秋冬カラーを重い印象にならないようにするには?
A:透明感のある髪色を選ぶ

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・ダブルカラーで一度色素を抜いてから染める「ダブルカラー」ならより透き通った髪色になるのでおすすめです!(東京都・スタイリスト)
・暗い髪色といってもカラーバリエーションは幅広いので、パーソナルカラーに合った髪色を美容師さんと相談して入れてみると重くなりすぎないと思います。(北海道・スタイリスト)

A:ハイライトやローライトで立体感を出す

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・8トーンから10トーンの透明感ある髪色にローライトを入れてあげると明るすぎず暗すぎずで巻いた時の動きも出るし、秋冬には良いと思います。逆に暗めの色にハイライトを入れてもいいですが、個人的には秋冬はローライトの方が落ち着いておすすめです。(千葉県・スタイリスト)

A:顔のまわりを巻いたりレイヤーを入れたりする

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・顔周りが重くならないようレイヤースタイルにしたり、巻いたりすると柔らかい印象になります。(神奈川県・スタイリスト)
・ブリーチできるなら顔周りにインナーカラーやイヤリングカラーを入れるのもおすすめです。(大分県・スタイリスト)

Q2:秋冬の髪色にするときにおすすめのカラー剤は?
A:やりたい色味が決まったら、カラー剤の特徴に合わせてメニューを選ぶと◎
最近ではカラー剤の名前が記載されているメニューも多く見かけるようになったものの、「結局どのメニューを予約すればいいの?」となんとなくで選んでしまう人も多いはず。カラー剤にはそれぞれ特徴があるため、染めたい髪色に合われて選べると、なりたいイメージに近づけやすくなります。

みなさんもぜひ参考にしてみてくださいね!