フリーランスのための確定申告やインボイス制度について学ぶイベント、「FinFinフリーランス会計MEET UPキックオフ!」。4月7日、会計バンク株式会社主催の元、東京都千代田区大手町にあるFINOLABで開催されました。

このイベントで取り上げられたテーマは下記の通り。

  • 「インボイス制度の番号 取得するか?取得しないか?」:宮崎雅大税理士事務所 代表 税理士 宮崎雅大先生
  • 確定申告やインボイスに関するパネルディスカッション:宮崎雅大税理士事務所 代表 税理士 宮崎雅大先生・広尾税理士法人 税理士 佐伯裕 先生・アカテラス税理士事務所 税理士 見上雄一朗先生
  • フリーランス白書2023とフリーランス協会の解説:フリーランス協会理事・中山綾子氏

イベントの中には、登壇者への質問や参加者同士のネットワーキングの時間も用意されており、イベント後には多くの人が交流する姿も見られました。

インボイス制度の番号 取得するか?取得しないか?

写真:宮崎雅大税理士事務所 代表 税理士 宮崎雅大先生

まず宮崎雅大税理士事務所 代表 税理士 宮崎雅大 先生からインボイス制度の基本や、どんな人が番号を取得すべきかについて詳しく解説がありました。

番号を取得するかどうかを考えるときには、仕事をもらう相手や業界の動き、年にもらう仕事の量や受注の仕方、仕事の内容や市場価値などを見ることが大切だそうです。

また、仕事を出す人の利益が減ることもあるため、番号取得は慎重に行う必要があります。さらに、インボイス制度では、値段の決め方や話し合いがフリーランスにとって大切だと指摘。事前の準備として、消費税やインボイス制度のルールを覚えておくことが重要です。

ただ全員が登録をしなければいけないわけではなく、あくまでも販売先の都合に合わせて適切に取得することが重要だとまとめました。

確定申告やインボイスに関するパネルディスカッション

写真:左からアカテラス税理士事務所 税理士 見上雄一朗 先生、広尾税理士法人 税理士 佐伯裕 先生、宮崎雅大税理士事務所 代表 税理士 宮崎雅大先生

つづいて、宮崎先生に加えて広尾税理士法人 税理士 佐伯裕 先生・アカテラス税理士事務所 税理士 見上雄一朗 先生が登壇し、Q&A形式でディスカッションが進みました。

例えば会社員と並行して副業を始めようと考えている方からの質問には、会社の副業ルールをチェックし、青色申告をすることをアドバイス。また確定申告の際には、医療費や社会保険料の控除があるので、必要な書類を準備しておくことが良いそうです。

また、インボイスは複雑そうなので税理士に依頼した方がいいのか?という質問に対して、佐伯先生は最初から税理士に任せるよりも、スマホアプリなどを活用して自分で試すことも大事だと回答。一方で見上先生は、インターネットの情報で何が正しいかわからないこともおおいので、税理士に相談することをおすすめしています。

他にも経費に該当するものについてや、確定申告におすすめのツールなど多くの質問に、みなさま丁寧に答えていらっしゃいました。

フリーランス白書2023とフリーランス協会の解説

写真:フリーランス協会理事・中山綾子氏

最後にフリーランス協会理事・中山綾子氏は、フリーランス白書2023の調査結果に基づいて、現状と支援策について説明しました。

協会は政府に実態調査報告を行い、有料・無料会員に福利厚生や特典を提供しています。調査によると、コロナ禍で仕事の見つけ方が変わり、エージェントサービスを利用する人が増えているそうです。また、フリーランスの会計方法ではクラウド会計サービスが主流で、若い世代ほどデジタル化への意欲が高いことが分かりました。

フリーランス協会の特典には、FinFinの年間プランが半額になる割引や保険・契約トラブル対応、コワーキングスペースの特典やキャリア相談などが含まれているとのこと。

フリーランスはわからないことがあってもなかなか相談等ができないのも事実。このような協会の支援は心強いですね。

日本でのフリーランスの人数は1,500万人を超え、ますます注目が集まっています。確定申告やインボイス制度への対応は、フリーランスにとって大きな課題となっているため、このようなイベントは非常に有益です。

このイベントを通じて、フリーランスの方々が確定申告やインボイス制度に関する知識を深め、自分たちのビジネスをより良く進められるようになったでしょう。

まだ会計ソフトを試したことのない人は、FinFinもチェックしてみてくださいね!