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静寂と賑わいと重ねる美しき京都の町をレポート(2日目)

「そうだ 京都、行こう。」古都、京都を巡る旅、2日目はさらにフォトジェニックなスポットを訪ねます。まずは「みかえり阿弥陀」が安置されている永観堂禅林寺からスタート。

初夏の青紅葉が美しい永観堂 禅林寺で「みかえり阿弥陀」を拝観

“秋は紅葉の永観堂”と言われるほど昔から紅葉で名高い、永観堂 禅林寺。
正式には禅林寺といい、仁寿3年(853)に創建。当初は密教道場だったが、平安時代に永観が浄土念仏を唱えて念仏の道場となり、永観堂という名前がついたそう。
楓におおわれた釈迦堂や開山堂などの諸堂は回廊で結ばれていて、どこを切り取っても絵葉書の中にいるような美しい風景が広がります。

本堂に安置されている阿弥陀如来像は、顔をななめ後ろに向けており「みかえり阿弥陀」としても有名。なかなか顔がななめ後ろに向いている仏像は珍しいのですが、左後方をふりむく姿は、修行に励む永観が見た光景だったとのこと。永観にむけて「永観、おそし」と声を掛けられたという逸話があります。

「みかえり阿弥陀」は高さ77㎝と、さほど大きくはありませんが、その慈しみ深い独特ないでたちで温かみのある存在感を感じることができます。

永観堂は秋の紅葉シーズンがもちろん有名ですが、初夏のまぶしいほどに青々と生い茂る青紅葉や新緑を、涼を楽しみながらゆっくりと眺めるのもおすすめです。

さて、ここからはちょっとしたトリビアですが、永観堂には御影堂から阿弥陀堂に続く廊下の傍らに、“三鈷の松(さんこのまつ)”と呼ばれる1本の大きな松があります。
松の葉は通常2本。ところが、この松の葉は3本もあるのです。三鈷は智慧、慈悲、まごころを表しているそう。この松の葉を持っていると三つの福が授かるといわれています。
なんと、そんなありがたい三鈷の松は売店でいただくことができます。永観堂に訪れた際にはぜひゲットしてみて。

永観堂 禅林寺
住所:京都市左京区永観堂町48
電話番号:075-761-0007
9:00~17:00(受付終了/16:00)
拝観料/600円
http://www.eikando.or.jp/

日本の自然と美を全身で体感「嵐山 祐斎亭」

次に向かったのは、京都は嵐山に位置する、アートギャラリー「嵐山 祐斎亭」
「嵐山 祐斎亭」は、約800年前に造営された後嵯峨・亀山上皇の離宮、亀山殿跡に立地する築150年明治期の建造物です。ノーベル文学賞受賞された文豪、川端康成が逗留し「山の音」を執筆した場所としても知られています。

亭主・染色作家 奥田祐斎が生み出した、光によって染色が変化する独自の染色技法「夢こうろ染(ゆめこうろぞめ)」の優美で独特な世界を堪能しました。この染色技法は、世界でも類を見ない独自の染色技術です。

光を当てると色が変わる不思議な染色

他にも、机に映り込む四季折々の優美な景色を眺めることができる丸窓の部屋は、見どころのひとつ。

筆遊びでオリジナルの水模様作りがたのしめる水鏡は息をのむ美しさです。

⼀歩⾜を踏み⼊れた瞬間に、⽬の前に庭と嵐⼭のパノラマ⾵景が広がる木漏れ日アートキャンバスは、嵐山の柔らかな木漏れ日と心地よい風を感じながら、のんびりとくつろぐことができるスペース。思わずゆったりしすぎてしまうくらい、心地の良い空間でした。

嵐山 祐斎亭
住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6 嵐山夢祐斎
電話番号:075-881-2331
10:00〜18:00
見学料/2,000円(税込)
https://yusai.kyoto/

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都で京を感じるランチ

ランチは、「継往開来」のコンセプトのもと、京都ならではの新たな体験を提供するホテル「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 」のレストラン「京 翠嵐」にて贅沢にコースランチをいただきました。

旬の野菜や魚、肉など素材の味を生かし丁寧に調理された焼物、上品な味わいの温物など、ここでしかいただけないお料理の数々。見た目にも美しく、食べてしまうのがもったいないほどです。
美しい庭園を横目に、美味しいお食事をいただきながら、優雅なひと時を過ごすことができました。

京 翠嵐/翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12
   翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都内
電話番号:075-872-1555
・ 朝食 (7:00、8:00、9:00、10:00)
・ ランチ 11:30 ~ 14:30
・ ディナー 17:30 ~ 21:00
https://www.suihotels.com/suiran-kyoto/restaurant/kyo-suiran/

さあ、新しい京都の魅力を探す旅に出よう!

2日間を通して、静けさや歴史を感じる仏像の魅力や、新緑の美しい景色の数々、そして新たな賑わいを見せる京都の魅力をたっぷりと堪能することができました。

今回ご紹介したのはほんの一握り。まだまだ紹介しきれないほど古都、京都には新しい発見が詰まっています。ぜひ、その目で京都の楽しみ方を発見してみてはいかがでしょうか。