ガソリン代の値上がりが続いており、少しでも燃費が良い車で燃料費を安くしたいものです。
今回は燃費の良い軽自動車をランキング形式でご紹介していきましょう。
普通車ランキングは以下をご覧ください。
燃費の良い軽自動車ランキングTOP10
ここからは、軽自動車の燃費が良い車をランキングご紹介します。
1位 | スズキ「アルト」/マツダ「キャロル」 | 27.7 |
2位 | スズキ「アルトラパン」 | 26.2 |
〃 | スズキ「アルトラパンLC」 | 26.2 |
4位 | スズキ「ワゴンR」/マツダ「フレア」 | 25.2 |
5位 | スズキ「ワゴンRスマイル」 | 25.1 |
6位 | ダイハツ「ミライース」/トヨタ「ピクシスエポック」 | 25.0 |
〃 | スズキ「ハスラー」/マツダ「フレアクロスオーバー」 | 25.0 |
8位 | 日産「デイズ」/三菱「eKクロス」 | 23.3 |
9位 | 三菱「eKワゴン」 | 23.2 |
〃 | ホンダ「N-WGN」 | 23.2 |
軽自動車の燃費が良い車ランキングは、スズキの車が半分以上を占めています。スズキの軽自動車の特徴としては、「ISG」と呼ばれるモーター機能付き発電機と専用のリチウムイオンバッテリーを搭載するマイルドハイブリッドシステムを搭載する車種が多くあることが挙げられます。
なお、近年軽自動車の中でも特に人気を集めているスーパーハイトワゴンは1車種もランキングに入っていません。スーパーハイトワゴンは全高が高く、さらにヒンジドアよりも重量があるスライドドアを採用しているため比較的車両重量が重い傾向があるので、燃費では不利になりがちであることが影響していると考えられます。
1位 スズキ「アルト」/マツダ「キャロル」
2WD | 25.2~27.7 | アルト:94万3,800円~ キャロル:99万8,800円~ |
4WD | 23.5~25.7 | アルト:107万5,800円~ キャロル:112万9,700円~ |
軽自動車燃費トップに輝いたのはスズキ「アルト」と、マツダが販売するOEM車種「キャロル」です。アルトは買いやすい価格帯が魅力の軽自動車のスタンダードモデルで、2021年12月に登場した現行型は歴代モデルで初めてマイルドハイブリッド車をラインナップし、燃費性能に磨きをかけました。
また、全車にスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備しながらもエントリーグレードは100万円を切るリーズナブルな車両本体価格を実現しているのも魅力です。
2位 スズキ「アルトラパン」
2WD | 26.2 | 125万1,800円~ |
4WD | 24.6 | 136万4,000円~ |
2位に入ったのは、1位のアルトの派生車種であるスズキ「アルトラパン」です。モデル名の「ラパン」はフランス語でうさぎを意味し、まるでペットのようにかわいらしく愛嬌のあるエクステリアとインテリアのデザインが魅力の1台です。
現行型は2015年のデビューであり登場から若干時間が経過したモデルではありますが、数度の仕様変更で安全性を時代に合ったものに進化させていることに加え、USB電源ソケットなどの利便性を高める装備なども追加されています。
なお、ベースモデルであるアルトはマイルドハイブリッド車のラインナップがありますが、アルトラパンはガソリン車のみでマイルドハイブリッドシステムは搭載していません。それでも26km/Lを超える低燃費を実現しているのは評価できるポイントといえます。
3位 スズキ「アルトラパンLC」
2WD | 26.2 | 140万9,100円~ |
4WD | 24.6 | 151万3,600円~ |
スズキ「アルトラパンLC」は2022年6月のアルトラパンの一部仕様変更のタイミングで新たに投入されたモデルです。
アルトラパンをベースに、専用のメッキフロントグリルガーニッシュや丸目のヘッドランプをぐるりと囲むメッキヘッドランプガーニッシュ、ブラウンのチェック柄をあしらったシート表皮などによってレトロな雰囲気を感じさせます。アルトラパンではキュートすぎる、かわいい車が欲しいけれども大人の雰囲気も感じさせる軽自動車が欲しい方におすすめです。
車としての基本設計はアルトラパンと同じなので、燃費の数値もアルトラパンと変わりありません。
4位 スズキ「ワゴンR」/マツダ「フレア」
2WD | 22.5~25.2 | ワゴンR:121万7,700円~ フレア:138万6,000円~ |
4WD | 20.9~24.2 | ワゴンR:134万900円~ フレア:150万9,200円~ |
軽スーパーハイトワゴンほど背が高くなく、運転しやすいサイズ感ながら適度な室内の広さを備えた軽ハイトワゴンのパイオニアといえるのがスズキのロングセラーモデルである「ワゴンR」です。
現在ワゴンRはノーマルタイプに加え、横長の細目のヘッドランプで洗練された雰囲気を演出する「カスタムZ」、存在感のある押し出しの強いエクステリアの「スティングレー」の3タイプがラインナップされています。
エクステリアデザインの好みで選ぶのもひとつの方法ですが、ノーマルタイプにのみMT車の設定がある、スティングレーはNA(自然吸気)エンジンがなくターボエンジンのみなど、タイプごとにパワーユニットの選択肢が異なるのでよく確認して選ぶことをおすすめします。
なお、マツダで販売されるOEM供給車「フレア」は、スティングレーに相当するタイプの設定がありません。
5位 スズキ「ワゴンRスマイル」
2WD | 23.9~25.1 | 129万6,900円~ |
4WD | 22.5~23.6 | 142万100円~ |
軽ハイトワゴンにスライドドアを装着した、画期的なスタイルで話題を呼んだスズキ「ワゴンRスマイル」。ワゴンRの派生車種ではありますが、スライドドアに対応するためワゴンRよりも全高が高く設計されています。さらに同社のスーパーハイトワゴン「スペーシア」と同じスライドドア開口幅、リアステップ地上高を実現しているので、乗降性の良さは抜群です。
全高を上げスライドドアを搭載していながらも、ワゴンRとそれほど変わらない燃費性能を実現しているのは特筆すべきポイントでしょう。軽スーパーハイトワゴンほどの高さはいらないけれどもスライドドアの利便性は欲しい、という方にぴったりのモデルです。
6位 ダイハツ「ミライース」/トヨタ「ピクシスエポック」
2WD | 25.0 | 86万200円~(両車種同価格) |
4WD | 23.2 | 99万2,200円~(両車種同価格) |
車の高額化が進む中にあっても、80万円台という車両本体価格を実現し軽自動車に期待したい経済性を維持しているダイハツ「ミライース」。低価格で低燃費、コストパフォーマンスの良さに定評がある1台です。
今では全高を上げたハイトワゴンやスーパーハイトワゴンが軽自動車の主流になりつつありますが、ミライースはスタンダードな軽自動車のスタイルで、小回りが利き運転しやすいのも魅力。都市部に多い立体駐車場も高さを気にすることなく利用できます。
最新の軽自動車に設定のあるコネクティッドサービスや、高速道路でペダル操作を支援してくれる運転支援機能などはありませんが、車としての基本性能や日常的な使い勝手はしっかりとしているので、できるだけコストを抑えてカーライフを楽しみたい方には最適でしょう。
トヨタでは「ピクシスエポック」として販売されています。
7位 スズキ「ハスラー」/マツダ「フレアクロスオーバー」
2WD | 22.6~25.0 | ハスラー:136万5,100円~ フレアクロスオーバー:144万2,100円~ |
4WD | 20.8~23.4 | ハスラー:149万9,300円~ フレアクロスオーバー:157万6,300円~ |
街なかでもちょっと目立つ、ユニークなスタイルが特徴の軽クロスオーバーモデル「ハスラー」。涙目のような愛嬌のあるヘッドランプが印象的です。
個性的なエクステリアばかりが注目されがちですが、4WD車には雪道などでもタイヤの空転を抑える「スノーモード」、ぬかるみなどでスタックした際に脱出をサポートする「グリップコントロール」、下り坂でブレーキを踏まなくても一定の速度を維持してくれる「ヒルディセントコントロール」などを搭載。
さらに軽自動車としては高めである最低地上高180mmを確保。かわいいだけではなく、悪路走破性も備えた実力派軽自動車です。
マツダでは「フレアクロスオーバー」の名称で販売されています。
8位 日産「デイズ」/三菱「eKクロス」
2WD | 21.5~23.3 | デイズ:133万2,100円~ eKクロス:146万3,000 円~ |
4WD | 19.4~21.1 | デイズ:146万6,300円~ eKクロス:159万5,000 円~ |
日産「デイズ」は日産と三菱の合弁会社NMKVが開発、三菱が製造を手掛けるモデルです。デイズの直接の兄弟車にあたるモデルが三菱「eKワゴン」ですが、eKワゴンの燃費は若干異なります。なお、三菱「eKクロス」はeKワゴンベースで、迫力のあるSUV風のデザインとした車でデイズと基本コンポーネントは共通です。
軽ハイトワゴンの中では後発モデルではありますが、クラスを超えた質感の高いインテリア、そして燃費性能の高さや走りの良さが評価され、デイズ・eKワゴン・eKクロスの3車種同時に2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーの「スモールモビリティ部門賞」を受賞しています。
9位 三菱「eKワゴン」
2WD | 23.2 | 132万5,500 円~ |
4WD | 21.0 | 145万7,500 円~ |
三菱「eKワゴン」は先述のとおり日産との共同開発車でありデイズの兄弟車ですが、わずかに燃費に差が出ています。とはいえ十分な燃費性能なので、毎日安心してカーライフが楽しめます。
世代を問わず受け入れられやすいオーソドックスなスタイルながら、おおらかで張りと躍動感のあるデザインが特徴です。安全性能も高く、高速道路で加減速をシステムが支援して先行車に追従するとともに、車線内走行を維持するようにステアリング操作をアシストする高速道路 同一車線運転支援機能「マイパイロット」の設定もあります。
10位 ホンダ「N-WGN」
2WD | 21.2~23.2 | 129万8,000円~ |
4WD | 20.0~21.2 | 143万1,100円~ |
ホンダの軽自動車で唯一ランクインしたのが「N-WGN」です。N-WGNはホンダの軽自動車「Nシリーズ」の第4弾モデルとなるハイトワゴンで、現行型は2019年7月に登場した2代目です
全方向にレベルの高い軽自動車を目指して開発され、充実した快適装備や安全装備を搭載しています。指先で簡単に操作できる電子制御パーキングブレーキや、ブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持してくれるオートブレーキホールドといった、運転を楽にしてくれる機能も標準装備です。
また、ホンダ独自のパッケージング技術によって、ゆとりのある後席空間を確保しているのも魅力といえるでしょう。
燃費の良い車で満足度の高いカーライフを送ろう
ガソリン代は社会情勢などによって相場が変わり、ここ数年のように高騰した状態が続くこともあります。生活に車が欠かせない方にとってはかなり大きな負担となるでしょう。
車は大きな買い物であり、一般的には長期間使用するものです。燃費の良いハイブリッド車やEVは車両本体価格が高い傾向がありますが、長い目で見るとどちらがお得か、また自身の車の使い方であればガソリン車とハイブリッド車どちらにメリットがあるのかなどをよく検討し、自身のカーライフに合った燃費の良い車を選びましょう。
この記事の執筆者
マイカーコンシェルジュ(クルマ専門家)・自動車整備士・危険物取扱者・自動車販売店運営
若林由晃(わかばやしよしてる)
代々継がれる創業70年の車販・整備工場を営む家に生まれ、エンジンオイルとガソリンの香りにまみれながら育つ。小学校から車販の接客、中学校には整備の手伝いを行う根っからのカーガイ。自動車整備専門学校では上位の成績で卒業。整備士国家資格は満点合格(専門学校の先生が採点)。 その後、大手自動車メーカー系列のディーラーで整備と中古車販売を経験。IT×車という販売方法に興味を持ち、個人向けカーリースのセールスに転身。中古カーリース事業、全国の加盟店販売事業の立ち上げを行う。2022年より自動車販売店運営