建設業界の技術者派遣を行うワールドコーポレーションでは、建設業界の ICT 化推進に向け、建設図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」を活用したデジタル人材の派遣業を展開、業界の「働き方改革」を推進しています。
今回、サービス業から未経験の建設業界に転職し、建設図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS(スパイダープラス)」を用いて現場の業務効率化に貢献している林うららさんのストーリーを紹介しましょう。
得意な分野を伸ばし、仕事の幅が広がりました!
建設業界への入社動機とは?
株式会社ワールドコーポレーション
建設 DX 推進部 技術部 林うらら(年齢 24 歳)
出身地: 千葉県
経歴:
2018 年 3 月埼玉県の高校卒業後、同年 4 月株式会社 TSI グルーヴアンドスポーツ入社、その後飲食業を経て、2022 年 12 月に株式会社ワールドコーポレーションに入社。CAD オペレーター研修後、建設現場で需要の多い建設図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」を習得。現在、某マンション施工業務にて、「SPIDERPLUS」を用いて、現場の業務効率化に貢献。
林さんが配属されている大手マンションメーカーでの業務は、主に建物の鉄筋コンクリート(RC)造の芯の部分となる鉄筋(配筋)を「SPIDERPLUS」を用いて撮影することです。配筋の撮影は基礎の鉄筋が正しく配置されているか、本数に間違いはないか、ズレはないか、といった点をチェックするため、基礎工事のコンクリートを打設する前段階で行われます。
そのため、この配筋がしっかり正しく行われていなければ、マンションの耐久性や強度にも重大な影響を与えるので、品質管理における重要な役割を担っているとも言えます。また、職人が現場の工程を見るため、いつまでにやってほしいという締め切りが設けられているので、与えられた責任も重大です。今の現場で、「SPIDERPLUS」を扱える人材は林さんと社員1名の計2名しかいないそうで、林さんは画像の撮影を任されているそうです。
林さんは学生の頃から数学や立体図が得意だったそう。学校を卒業後、アパレルや飲食業界で働いていましたが、事務職に就きたいと考え、求職情報サイトでワールドコーポレーションの事務職に応募、しかし面接時にCADオペレーター職を勧められました。2週間ほどの研修では学生時代に得意だった数学や立体図作成の能力を活かし、メキメキとCADの腕をあげていったそうです。その後、建設図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の研修を経て、現在のマンション施工現場に配属となりました。
以前の建設業では、黒板に図面を描き、それをデジカメで写真撮影し、事務所に戻って資料を閲覧し、帳票作成などを行わなければいけませんでした。そこで、業務効率化のため、「SPIDERPLUS」を扱える人材を派遣してほしいとワールドコーポレーションにオーダー、林さんが来てくれました。林さんは業務の飲み込みも早く、「SPIDERPLUS」を用いたことで、従来の施工では1日3時間かかるところを、なんと30分、労働時間に直すと8日から10日分、短縮することに成功しています。
ー 東鉄工業株式会社 現場所長 鈴木雅人さん
このように現場の方からもとても信頼されているのが分かりますね!
建設業界では昨今、働き方の変化によって、在宅ワークや遠隔支援が行われつつあります。
しかし、現場においてはアナログな働き方が主流で、急速なデジタル化に追いついていないのも現実で、労働集約性の高さや重層的な分業構造から、いまだ労働者の生産性が低いところも多々あります。これらの課題をデジタルツールなどで取りまとめて分析、業務効率化に役立つ働き方や業務支援をするサービスが次々と立ち上がっています。その中の一つがワールドコーポレーション社のDX支援サービスです。建設現場での業務タスクを、iPad やスマートグラスなどのデジタルツールで"見える化"し、作業内容をフロー化することで、業務効率化を図ることを目的としたサービスを提供しています。
このようなサービスはますます進化していくと思われますし、デジタルの知識に長けた人材が、未経験の職場、特に建設業界で活躍するケースはこれからもどんどん増えてくるでしょう。
まとめ
いかがでしたか…?
建設業界などの伝統的な業界がデジタル化に乗り遅れています。一方で、林さんのように自身の長所を活かし、未経験の職場でも大活躍している例はたくさん出現しそうです。スキルを活かして建設業界でチャレンジしてみたい!という方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?