最近のスマホには防水機能が備わっているものが多く、多少の水濡れでは故障しないような設計となっています。しかし、完全防水ではないためお風呂やトイレなどに水没させてしまうと故障の原因に…。水の中に落としてしまった際は、慌てて電源のON/OFFを繰り返したり、端末を振ってみたり、よく調べずに行動してしまう人も多いそうですが、これらの対応はかえって状況を悪化させてしまいます。そこで今回は、スマホの水没に関するプロの意識調査をもとに、スマホ水没時の適切な対応と水没に備えるべき理由についてご紹介しましょう!

トイレ、洗濯機、お風呂。日々の生活に潜むスマホ水没リスク

スマホを水没させてしまったことがある人は多いのではないでしょうか?Warranty technologyが実施した、携帯ショップ店員およびスマートフォンの修理業者108名を対象に行った「スマホの水没に関するプロの意識調査」では、83.3%が「スマホ水没の相談・修理に来るお客様は多い」と回答しています。

水没のシチュエーションとして多く感じるのは、「トイレに落とした(45.6%)」、「洗濯機で一緒に洗ってしまった(43.3%)」、「お風呂に落とした(37.8%)」でした。そのほか、「アウトドアで川や海に落として」「スマホに飲み物をこぼして水濡れした」といった状況のほか、雪や雨の影響によるものも。

スマホ水没時にすべき対応は?

知っておきたいのは、スマホ水没時にすべき対応です。プロによれば、スマホ水没時の対応としてもっとも推奨されることは「SIMカードやSDカードなどを抜き取る(50.9%)」でした。SIMカードやSDカードには電話番号と紐付けられた識別番号などの重要な情報が記録されていますが、濡れたままだと金属部分が腐食して使えなくなる恐れも…。各パーツの故障を防止するために脱着が可能な部分は全て取り外して、濡れている場合は優しく水分を拭き取るとよいのだそう。また、「電源をOFFにする」行為も「SIMカードやSDカードなどを抜き取る」行為と同様、約5割のプロが推奨しています。他にも「動作するならバックアップはしておくと安心」や「電源を切って、米びつに入れる」といった意見も聞かれました。

充電、電源OFF、振る…スマホ水没時のNG行動

反対に、スマホ水没時のNG行動としては、約6割が「充電してみる」と回答しています。充電は端末に電気を流してしまうので、基盤がショートし故障してしまう要因にも…。感電してしまう可能性もあり非常に危険だそうです。また、電源をOFFにするのは良いのですが、ON/OFFを繰り返すこともショートの要因となり得るのだそう。さらに、スマホを叩いたり振ってみたりすることもご法度とのこと。振ったり衝撃を与えたりすることで水がさらに内部に入り込み、まだ濡れていなかった部分にまで浸透してしまうなど、状況が悪化してしまう恐れがあるそうです。

乾燥させることは必要だが、方法を間違えると状況を悪化させてしまうリスクも。ドライヤーで乾かしたり電子レンジであたためたりすれば、熱により内部の基板を損傷させる可能性があります。また、水分を拭く際もティッシュやトイレットペーパーを使用すると濡れた紙がこびりついてしまう恐れがあるため、柔らかいタオルやメガネ拭きなどのほうがよいそうです。

高額な修理代がかかるため、万が一に備えてスマホ保険に加入すべき

例えばAppleでは、AppleCare+ に未加入の場合のiPhone7の修理代は42,800円、iPhone14の修理代は83,800円で(2023年7月25日現在)、スマホ本体代の高騰とともに修理代も上がっています。Androidスマホが水没した場合の修理費用も10,000円前後が相場だと言われています。調査によれば、携帯ショップ店員およびスマートフォンの修理業者の約8割が「スマホの水没などによる故障・破損に備えるためにスマホ保険に加入するべき」と回答した。その理由として「万が一に備えるため」のほか、「スマホが高額になってきているので保険加入は必ず必要」「故障したら(修理代が)高い」「修理に出す際の修理代が膨大になるため」というように、高額になっている修理代を懸念する声が多く聞かれました。さらに、「水没以外にも補償対象は多いので」と、水没以外のトラブルを想定して保険加入を勧めるプロも。

スマホ水没時は正しい応急処置を施し、速やかにプロの修理へ

多くの人がスマホ水没の経験があるものの、対応に対して正しい知識を持っている人は少ないのではないでしょうか?トラブル時の対応を調べようにもスマホが使えず、にわか知識や合っているかわからない周囲のアドバイスにしたがって行動してしまうと、かえって状況を悪化させてしまうかもしれません…。水没や水漏れは外からは分からない内部損傷も考えられるので、速やかに修理に持っていくことがおススメです。高額な修理代に備え、スマホ保険には加入しておくことも、一考かもしれませんね。

■調査概要
調査概要:スマホの水没に関するプロの意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年11月30日〜同年12月1日
有効回答:携帯ショップ店員およびスマートフォンの修理業者108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

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