今が旬の若狭ふぐ、解禁直後の越前がにスペシャルを堪能【秋冬の敦賀・若狭】おすすめ観光スポット4選♪（後編）

見どころ満載！嶺南（福井県南部）

今回、旅したのは福井県の南側 嶺南地方。東京－米原まで（新幹線ひかり）、米原－敦賀まで（特急しらさぎ）に乗り換えます。これが来春3月16日、北陸新幹線が延伸され、東京～敦賀まで直通で3時間8分で50分短縮され、とても行きやすくなります。はじめて耳にした福井県を南北に分けた嶺南（れいなん）／嶺北（れいほく）。木ノ芽峠を境として「木嶺以南」「木嶺以北」として区分し始めたことが由来で、昔はこの峠を越えることが困難であったこと、この峠を境に天候が変わることが多かったことから地域を分けていたのだそう。

名勝「三方五湖」をめぐるECOクルーズ”美浜町レイクセンター

観光客も地元の人も分け隔てなく、三方五湖を楽しく快適に過ごせるアクティビティやカフェを併設する【美浜町レイクセンター】は人、生物、環境にやさしい日本初の湖上モビリティ（電池推進遊覧船）で、三方五湖クルーズが楽しめます。

美浜町レイクセンターの「電池推進遊覧船」は、ラムサール条約湿地や日本農業遺産に認定されている三方五湖を航行する遊覧船です。未来の湖上モビリティの創造をコンセプトとし、環境保全の観点から、地球にやさしい再生可能エネルギーを活用して運航するために開発されました。

ガソリンや軽油などの化石燃料を一切使わず、施設に設置された太陽光パネルから蓄電された電気の力だけで進みます。将来はGPSによる自動運航も見据えて設計されています。

低振動、低騒音、排気ガスは一切なし、Crebe号（赤）とCoot号（青）の2隻で運行しています。

三方五湖のひとつ久々子湖を出発し、浦見川を通って水月湖に向かいます。ガイド付きの約50分のコースで、船内では美浜町レイクセンターや電池推進船の仕組みについての説明や、地元ガイドならではの見どころ紹介を聞きながら、野鳥などもあちこちでみながら楽しい50分が過ごせます。

なかでも川幅が細い浦見川は、ジャングルクルーズ気分。三方五湖の久々子湖と水月湖を結ぶ水路となっている江戸時代に小浜藩の役人だった行方久兵衛により2年の歳月を経て完成した人工河川。江戸時代に固い岩盤に阻まれながらも手作業だけで進められたというのだから驚き。よく見ると手で削った後があちこちにみることができます。

名勝「三方五湖」のひとつ”水月湖”の底には過去7万年分の堆積物が縞模様が形成されていて「年縞 (ねんこう)」の話はとても興味深く、世界一の長さを誇る7万年・45mの年縞をステンドグラスとして展示されている年縞博物館もあるとのこと。 湖の深さや特徴などわかりやすく地元ガイドが説明してくれるので、お子様からオトナまで勉強しながら楽しめるクルーズです。

その他電動キックボードや小型電池推進船（SSEC）などのレンタルもでき、周辺の大自然を楽しめます。

旨味のある辛口酒【早瀬浦】

美浜レイクセンターから徒歩数分にある近くのコンビニでは、日本酒 早瀬浦が購入できます。古くから旨味のある辛口が地元の漁師などに親しまれている地酒です。

裏手の住宅街に1718年創業 三宅彦右衛門酒造酒造(福井県三方郡美浜町早瀬21-7）があり、コンビニ店主と親戚関係があるご縁でショップにおいてあるとのこと。

福井人気のパワースポット”氣比神宮”

福井県敦賀市に鎮座する由緒ある神社でパワースポットとして知られ、7柱ものご祭神が祀られる境内には、広島の厳島神社と奈良県の春日大社とならぶ日本三大鳥居のひとつに数えられる気比神宮のシンボルの大鳥居など、多くの見どころにあふれています。

仲哀天皇ほか六座を祀り「越前一の宮」「北陸道の総鎮守」とも称される大宝2年（702年）の建立された由緒ある神社です。佐渡ヶ島から漂着したムロで建立したと伝わる大鳥居は、木造としては、「広島・厳島神社」「奈良・春日大社」と並ぶ「日本三大木造大鳥居」のひとつで、国の重要文化財に指定されています。

あの松尾芭蕉が奥の細道の旅で訪問した神社です。

移動はゴゴイチバスが便利

〔運行期間〕2023年9月30日から11月26日　　※土日祝日に限定して運行

〔運行経路〕敦賀駅または美浜駅を出発し、美浜町レイクセンターやレインボーライン山頂公園、
縄文ロマンパーク等の観光地や三方駅等を経由して美浜駅または敦賀駅に戻ります。

いかがでしたか？北陸新幹線の最果ての聖地「敦賀・若狭」の魅力伝わりましたか？おすすめグルメスポットに続きます。