蜷川実花、集大成として時代へのチャレンジ ~極彩色から光彩色へ~
スマホやSNSの台頭により、視覚において情報過多な現代。視認性を高め埋没しないために、企業ロゴや様々なデザインから華やかさが失われ、ありとあらゆる場面でモノトーンが増え、世界から色が消えていると言われています。また、パンデミックをきっかけに、人々の視覚がデジタル領域に消費されることがさらに増加したといえます。しかし、目を凝らせば世界のあらゆるところに色はあふれており、美しさを感じることができる。そんな日常にある多様な色を感じていただくために、リアルの中にある色を最大限引き出し、人が識別できる最大数と言われている100万色もの色を表現した作品を、本展では展示しております。
CGを用いず「リアル」な被写体で構成され、100万色を用いた“光彩色”の空間
すべて本展のために新たに制作した映像は、CG等を用いずに現実を切り取ったものになっております。全て現実世界の映像を用いており、日常の延長線上にある何気ない場所で撮影されています。ありのままの自然ではなく、人の生活の先にある自然をモチーフにすることで、“人が誰かを想って手を加えた自然”の美しさを表現します。
作品の中だけではなく、展示空間も活用して光を取り入れることで、“光彩色”の空間を作り上げています。蜷川実花としては初めて、写真の作品は展示しておらず、「TOKYO NODE」の空間を活かした映像インスタレーションが核になっており、自らが作品の一部となるような未知の没入体験ができます。作品の中に光を取り入れるだけではなく、展示空間においても光を取り入れ、まさに“光彩色”の世界に飛び込むことができます日常の中にある儚い美しさを、永遠の存在として昇華しています。
作品ごとに異なるチームメンバーが結集。五感でよろこぶ没入型体験
映像としての美しさだけでなく、音、空間を組み合わせて表現するため、建築、音楽、舞台美術など各分野のプロフェッショナルらと共創。すべての作品に音楽が組み合わさっているだけではなく、光や香りの体験など、五感でよろこぶ没入体験になります。14作品それぞれが、個展であれば主作品となるレベルで制作されながら、展覧会として互いに連結したひとつの体験に仕上げています。
「TOKYO NODE CAFE」コラボメニューを12月5日より期間限定で提供スタート
蜷川実花の世界観を楽しめる特別なフード、スイーツを提供しています。美しい見た目とこだわりの味わいが特徴の限定メニューが用意されています。展覧会を体験したあとの余韻が味覚でも味わえるまたとない機会です。
【TOKYO NODE CAFE(トウキョウ ノード カフェ)】
東京都港区虎ノ門2丁目6番2号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 8階
TEL:03-6206-1372
営業時間: 11:00-23:00(ランチメニューL.O. 14:00、ディナーメニューL.O.22:00)
※年末年始休業:2023年12月31日20:00〜2024年1月2日(2024年1月3日より営業再開)
展覧会詳細
2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日)
※年末年始等休館日あり
開館時間 :月・水・木・日曜:10:00〜20:00
火曜:10:00〜17:00
金・土・祝前日:10:00〜21:00
※最終入場は閉館時間の30分前まで
※祝日は10:00〜20:00
会場 :TOKYO NODE GALLERY A/B/C
(東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45F)
所要時間 :約60分
香りも仕込まれていて、春を感じる展覧会で自然美に癒やされました。撮影スポットもたくさんありますのでお誘い合わせのうえ、お出かけしてみてくださいね。