房総半島の南端に位置する安房地域は、大正時代から花づくりが始まり、現在も花の栽培が盛んです。
早春から菜の花をはじめ、キンセンカ(カレンデュラ)、ポピー、ストックなど色鮮やかな花々が咲き誇り、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた安房の春を一足先に堪能してきました♪
道の駅とみうら枇杷倶楽部
千葉県初の道の駅で、「全国道の駅グランプリ2000」にて最優秀賞に輝いた「道の駅とみうら枇杷倶楽部」。
南房総市は「房州びわ」の名産地のひとつとして知られています。
施設内のカフェレストランでは、
びわカレーや、
びわパフェをはじめとする、「房州びわ」を使用したオリジナルメニューが提供されています。
カフェレストラン奥にはテラス席(ペット同伴OK、ペット専用メニューはありません)があり、
中庭の色鮮やかな花壇や、対岸の一面に広がる菜の花畑を眺めながらお食事を楽しむことができるスペースになっています。
今年は暖冬ということもあり例年より早く菜の花が開花しています(例年2月中旬〜3月)。早春を感じられる場所としてこの時期、多くの人で賑わうのだそうです。
ショップでは、特産の「房州びわ」を使った、びわジャム・びわゼリー・びわ饅頭・びわ飴など枇杷倶楽部オリジナル商品が豊富に並んでいます。
ショップ内の人気ベスト3は、びわゼリー・びわカレー・びわバウムクーヘン/びわカステラだそうですよ♪
ちなみに、枇杷倶楽部内で一番の人気は、びわテラスで発売されている手作りびわソフトなのだそう。1日に1,000本超販売されることもあるという人気商品。優しい甘さでとっても美味しかったです♡フレッシュなびわを贅沢に味わうなら、先程ご紹介しましたびわパフェがおすすめ◎ジューシーさを是非味わってみてほしいです…!!
また、枇杷倶楽部内には多品種の味比べが楽しめる苺庭園も。今が旬のいちご!詳細や予約は、下記リンクよりご確認くださいね。
たてやま旬鮨 海の花
自社が保有する定置網漁船から毎朝水揚げされる房総産の地魚を中心に、シャリは南房総産のコシヒカリ、海苔は香り高い木更津産、野菜は地元農家からの仕入れを中心に取り揃えたこだわりの食材を楽しめる「たてやま旬鮨 海の花」。
水揚げ後、1時間以内に厨房へ届けられるという「網元」にしか叶えられない究極の鮮度、そしてネタの数々!そこから生まれる魚料理を味わうことができます。
南房総ならではのおすすめメニューとしていくつかご紹介しますね。
まず、地魚のなめろうから。「あまりの美味しさに皿までなめた」という伝承が残る漁師料理で、南房総が発祥と言われています。一般的になめろうは鯵のみを使用しますが、こちらのなめろうは数種の魚を使用したものを提供されています。この日の魚は、鯵・鰤・イサキの3種。
そして、そのなめろうを薬味等と一緒にたたいて紫蘇で挟み焼き上げる“漁師の町のハンバーグ”さんが焼きです。
片面を蒸し焼きにした後、湯気が出てきたら…
ひっくり返し、蒸し焼きにしていきます。いい焼き色ですよね!
火が消えたら食べ頃です♪香ばしく焼き上げられた、南房総のソウルフードさんが焼き。海の香りまでも感じられ、旨みたっぷり、とても美味しかったです!
今回初めていただいた、くじらのたれ。くじら肉をたれに漬け込んで干した千葉県南房総の郷土料理で、くじら肉を醤油や酒、しょうがを混ぜたたれに2時間程浸して味を馴染ませ、たれから取り出して生乾き程度に乾燥させた後、さっと火で炙り提供されているのだそうです。とても柔らかで、七味やマヨネーズをつけて酒の肴としていただく人気No.1メニューとのこと!南房総が鯨の産地ということも初めて知りました。
握り鮨5貫はこちらも日替わり。この日は左より、スズキ・鮪・イサキ・鰹・甲イカ。食べ応え抜群、旨みが口の中いっぱいに広がります!魚好きにはたまらないラインナップを堪能させていただきました。
その他に、あら煮大根やサザエの壺焼き/刺身、あわび踊り焼き/刺身など、地元・館山でとれたご馳走メニューが並んでいましたよ。地域の食文化を感じられ、リーズナブルに楽しめるのっていいですよね♪旅の醍醐味のひとつですよね。
館山市下町交差点から南房総市和田町までの約46kmの海岸線、「房総フラワーライン」。1月から春にかけて菜の花が道沿いを彩ります。(7月から8月にはマリーゴールド)
フラワーラインを経由し、次の目的地へ…!
ベレケの村
キルギスで生活をされていたお二人が、キルギス人が自然と共存共生している姿に感銘を受け、日本で農を通じてキルギスから学んだことを実践していきたいと、南房総に移住。
「ベレケの村」と名付け、農家として独立されました。現在、観賞用に加え、食用カレンデュラを栽培し、カレンデュラを使ったスキンケアグッズの販売や、花摘み&生コスメ作りなどの季節に応じた体験ワークショップを開催されています。
カレンデュラは地中海沿岸の原産で、ヨーロッパでは古くから薬用・食用として利用されてきたと言われています。古代エジプトの時代から「皮膚」や「粘膜保護」に使用され、現在もその他ホルモンバランスを調整したり、むくみの改善やリンパの流れをスムーズにするなどデトックス効果にも良いとされています。
今回、畑に咲いているカレンデュラ摘みと、
体温でとろけるリップバーム/スキンケアバーム作りを体験させていただきました!
自然の恵みを感じられるナチュラルなものづくりをコンセプトとされた「ベレケの村」。1〜4月まではお近くのイタリアンレストラン“オステリアイルファーロ”にてカレンデュラを使ったランチも楽しめる花摘み&生コスメづくりワークショップが開催されていますよ!カレンデュラの魅力を是非体験されてみてくださいね。
房総大井倉蒸留所(ペナシュール房総)・大井倉宿せいざん
かつて花を栽培していた耕作放棄地を活用して育てたサトウキビを原料として、世界のラム生産量の約1割の言われる希少な“アグリコールラム”を造るこだわりのラム蒸留所である「房総大井倉蒸留所(ペナシュール房総)」。
自社で生産管理された房総産サトウキビジュースだけで造られるオンリーワンのラムです。
敷地内には、昨年10月にオープンされた古民家宿泊施設「大井倉宿せいざん」があります。
ラム酒蒸留所に泊まる、遊ぶが叶う宿泊施設として、ラム酒の歴史に触れたり、テイスティングを楽しんだり、庭でバーベキューをしたり、ラム酒の原料であるサトウキビの刈り取り/搾り体験ができます。
抱湖園
南房総はお花の産地として有名ですが、その始まりは、現在の南房総市和田町で生まれ育った間宮七郎平のお花づくりと言われています。その間宮七郎平が、山の急斜面に土手を築いて作った花木園が「抱湖園」です。
旧暦の元日朝に咲くことから「元朝桜(がんちょうざくら)」と名付けられたこちら。毎年1月下旬〜3月末頃になると、約60本の元朝桜と菜の花のコラボを楽しむことができます。
波太オルビス
鴨川市の海岸沿いに佇む泊まれるレストラン「波太オルビス」。
客室は、太平洋をひとりじめできる圧倒的オーシャンビュー、そして、
食事は、熟練寿司職人の大将上村恵司氏/都内の大手ホテルで修行をされたシェフ上村航平氏親子が作り出す、千葉、房総ならではの厳選された食材を用いた和と洋のコラボコースを楽しむことができます。
今回はツアーのために考えてくださったという特別コースをご提供いただきました。今回使用されているエディブルフラワーは、鴨川産のものと、シェフの手作りのものとのこと!
ドリンクにはおすすめの日本酒をはじめ、先程ご紹介させていただいた房総大井倉蒸留所(ペシュナール房総)のフルールメラス・フルールブラン、多古ワインに鴨川クラフトビールの他、自家製ジュース(柚、レモン、梅、夏ミカンなど)が並びました。ドリンクまでも房総ならではのラインナップをいただくことができるなんて…!大将とシェフが厳選した旬の食材、その地域の食材で作る料理(ローカル・ガストロミー)にこだわった品々で繰り広げられる素晴らしい特別コースにドリンク…奥様はじめとするスタッフ皆様のおもてなしも本当に素晴らしく、至福の時間を過ごすことができました。
現在、「波太オルビス」では、宿泊予約の他、ディナー予約はコースメニュー(6.000円/8,000円/10,000円〈税別〉)のみの提供[完全予約制:2名様より前日までの要予約]となっております。(ランチ営業はお休みしております。)
いかがでしたか?温暖な気候と豊かな自然に恵まれた、千葉を代表するリゾート地でもある安房地域。花めぐりに、グルメに、早春を感じらられる旅先として、是非足を運ばれてみてくださいね。