旧尾崎テオドラ邸は世田谷区豪徳寺に現存する今年で築135年となる水色の洋館です。明治21年(1888年)、英国生まれの令嬢テオドラの為、日本人の父である男爵が建てたとされるこの洋館は2020年夏に取り壊されるはずでしたが、漫画家・山下和美氏が中心となり【一般社団法人 旧尾崎邸保存プロジェクト】を設立し、両代表のほぼ全財産をつぎ込み土地家屋を取得して洋館は社団法人のものとなりました。
保存プロジェクトのはじまり
鹿鳴館とほぼ同時期に建てられ、関東大震災にも空襲にも耐え抜き、130年以上の歳月を経て残った水色の洋館「旧尾崎テオドラ邸」が生まれ変わりました!
この洋館は2020年夏に取り壊されるはずでしたが、この洋館を愛する近隣住民の皆様と、ネットでの呼びかけに賛同されご署名をお寄せくださった4000人超の皆様の応援を受け今日も豪徳寺に存在しています。
解体を免れた洋館は、見事な建築としての姿とは裏腹に建てられてから百年以上の歳月ゆえ、このままでは朽ちていくのは避けられない状態でした。保存するためには多大な修繕費用が掛かる為、クラウドファンディングのご支援や、複数の漫画家さんからの融資を受け、この想いのあふれる大プロジェクトがスタートいたしました。
賛同した著名な漫画家の皆様
子供の頃見ていた漫画を手掛けた先生たちとこんなふうに会える日がくるなんて、なんだか感慨深いものがありました。うる星やつら、はいからさんが通る、など、、、旧尾崎テオドラ邸に魅せられ、存続のために全財産を注ぎこむほどの情熱。すごいパワーです。
旧尾崎テオドラ邸のこれから
明治・大正・昭和初期のイメージを大切にしながら、これから先もこの洋館をずっと残し続けたい。「洋館」という非日常空間に、広い世代に楽しんで頂ける「ギャラリー」と「喫茶室」をつくりこの館を守ってくれた皆様、またこれからを守って下さる皆様方と、ここで働くスタッフと共に新たな100年の歴史を スタートさせたい。漫画・イラストを中心としたギャラリーとショップ、レトロな雰囲気の喫茶室やフォトスポットの部屋も!取り壊しから逃れたものの、この洋館の姿を存続させていくのは簡単なことではありません。膨大な額となった補修費の返済や、今後の維持保全に多くの費用が必要です。
『漫画を中心とした展示ギャラリー』
『喫茶室』
明治時代の情緒を感じながら、高い天井と自然光が差し込む非日常空間で、おすすめの紅茶と共にパティシエが作る「アフタヌーンティ」や「季節のパフェ」が楽しめます。
『撮影スペースやパーティスペースとして』
『グッズ販売』
3月1日オープンと同時に、世界に1点だけの原画が購入できるオークションサイトもオープンします。ぜひ、漫画好きの方、サイトをのぞいてみてくださいね!
【旧尾崎テオドラ邸】
東京都世田谷区豪徳寺2丁目30−16
小田急小田原線 豪徳寺駅から徒歩約9分
東急世田谷線 宮の坂駅から徒歩約6分