北陸新幹線の最果ての聖地で感じる旅のチカラ
旅したのは福井県の南側 嶺南地方。あまり聞き慣れないかと思いますが、福井県を大きく南北に分け、嶺南(れいなん)/嶺北(れいほく)と呼ばれています。木ノ芽峠を境として「木嶺以南」「木嶺以北」として区分し始めたことが由来で、昔はこの峠を越えることが困難であったこと、この峠を境に天候が変わることが多かったことから地域を分けていたのだそう。
古くは朝廷の台所として栄えた若狭エリアも嶺南地域に属します。
澄み切った空とつながる若狭湾の碧。三方五湖の海水と淡水が混ざりあい生まれる色とりどりの青。さまざまな「あお」はときにあなたを幻想的な世界へと誘います。また、敦賀・若狭には陰陽道ゆかりの地や様々な儀式が受け継がれてきた場所があります。敦賀・若狭の旅は、あなたの「これから」にどのような変化もたらすのでしょうか。鑑賞したり食したりでは終わらない、特別な何かを感じることができる旅が待っています。
【おおい町暦会館】
福井県には晴明神社など安倍晴明のゆかりの地がいくつかあり、安倍晴明と関わりのある地がここ「安倍家」と「暦の歴史」がテーマの資料館【おおい町暦会館】。
名⽥庄は暦道・天⽂道・陰陽道と深いかかわりを持つ地であり、⽇本の天⽂暦学の祖安倍晴明の⼦孫”土御門”が応仁の乱の戦⽕を逃れ、この地に移り住んだことから陰陽道との関係がはじまりました。
校倉造りの暦会館は、昔の天⽂器具や古い時代の暦など、暦に関する資料が⾒られるユニークな資料館です。
いまでは、当たり前にあるカレンダーの初期の頃のものなど暦に関する重要な書籍などが並んでいて歴史の勉強にもなります。
”おおいを、あそぼう。おおいに、あそぼう”【SEE SEA PARK】
「みんなでつくる公園」をコンセプトにした商業施設【SEE SEA PARK】総⾯積10800㎡の施設は、うみんぴあエリアの集客⼒を活かした若狭地⽅で数少ない商業施設であるとともに、若狭をたのしむ旅のスタート地点であり、数々のチャレンジを受け⼊れるインキュベーション施設でもあります 。
光が透過する膜が集まったクラウド(雲)のような建築は、建築の中の光も外ににじみだし、建築そのものがうみんぴあエリアの新たな灯火となります。周辺の環境と一体となった環境共生型の建築として計画されており、地熱や自然風を利用し、夏はひんやりと、冬は温かみが感じられる古き日本家屋のような内部空間を実現しています。
アウトドアストアから商工会まで官民が入り混じるSEE SEA EAST
アウトドアストア 「THE GATE WAKASA」をはじめとし、カフェダイニングやファッションストア、エステ等が入居するテナントエリアや、おおい町商工会やおおい町観光協会等、町の商工観光を担う事業所等が入るオフィスエリアを併設しています。
憩いやイベントのスペースに加え、町内での創業を応援するSEE SEA WEST
カフェ 「THREE TIMES COFFEE WAKASA」をはじめとし、町内で新たに創業したい人を応援するチャレンジショップエリアや、若狭地方でのビジネス拠点としてご利用いただけるシェアオフィスエリアを併設しています。
鯖の刺し身、へしこ、醤油干しと鯖づくし【お食事処 濱の四季】
若狭湾が目の前に広がる、地産地消のレストラン【お食事処 濱の四季】若狭の旬の⾷材、⽣産者の想い、地域が受け継いできた味を⼤切にしています。
昼食は、小浜市名産の鯖をふんだんに使用した「鯖街道定食」 1800円(税込)を堪能しました。
●小浜よっぱらいサバの刺し身 ●鯖の醤油干し ●へしこ ●ごはん ●わかめ汁 ●くみたま豆腐 鯖づくし!
漁港が目の前なので新鮮な魚がいただけると大人気のお店です。さまざまな定食セットやコースがあり、昼・夜楽しめます。
「食と文化を結ぶ道」鯖街道
江戸時代以降、若狭湾では大量の「鯖」が水揚げされ、京都のお祭りに欠かせないご馳走「鯖ずし」の礎となりました。美食家・北大路魯山人も「鯖は若狭が第一」と大絶賛しています。いつの頃からか、若狭と京都を繋ぐ道を「鯖街道」と呼ぶようになりました。「鯖街道」は、食だけでなく、様々な物資や人、文化を運んだ交流の道です。街道沿いには社寺、町並み、民俗文化財など様々な往来文化遺産群があります。鯖街道を辿れば、古代から現代へと続く往来の歴史と人々の営みを感じることができます。
小浜のかけ”はし”となるみんなの別邸【GOSHOEN】
江⼾時代に現在の福井県⼩浜市を拠点に活躍した北前船の商⼈「古河屋」の五代⽬ 古河屋嘉太夫が、⼩浜藩のお殿様など賓客をもてなすために⽂化12年(1815年)に建てた福井県の有形⽂化財にも指定されている建物で「古河屋別邸」と呼ばれていました。若狭塗箸を製造する会社「マツ勘」が運営し、若狭塗箸の購入や人気のカフェなども併設、小浜で暮らす方はもちろん、観光で訪れた方、昔小浜で暮らしていた方などさまざまな方が気軽に集う“みんなの別邸” を目指しています。
「ene COFFEE STAND」は、まちの誇りとなるこの空間で、コーヒーと共に、こころとからだをひと休みできるテイクアウト中心、カウンター6席の小さなコーヒースタンドです。
ほわほわバナナ、こんなにかろやかなバナナスムージーははじめて!
誰でも自由にくつろげるシェアスペース「みんなのリビング」。縁側で庭を眺めたり、畳でまったりと過ごしたり、みんなと集う憩いの場です。
仕事や勉強に集中したい時に利用できるワークスペース「みんなの図書館」。いつもとは違う空間で、気分を入れ替えて作業ができ、貸切にしてワークショップを開くことも可能。本棚の本も自由に閲覧できます。
大正11年(1922)創業の老舗塗箸メーカー「マツ勘」のオリジナルブランド「箸蔵まつかん」の箸も販売しています。伝統的な若狭塗箸をはじめ、地元の箸職人や工房と共に制作した自慢の箸、箸以外の直営店限定商品も並びます。
小浜湾クルーズを堪能【若狭フィッシャーマンズ・ワーフ】
「蘇洞⾨(そとも)」と呼ばれる奇岩・洞⾨をめぐる遊覧船のほか、若狭地⽅特産の⼲物・お菓⼦・⼯芸品を取り揃えた売店、新鮮な⿂介を使った海鮮料理などが楽しめる複合施設。
「蘇洞⾨(そとも)めぐり」では、⽇本海の荒波がつくり上げたダイナミックな景観を楽しめるだくクルージングです。⼩浜市の⽞関⼝としての役割を担っており、名物の焼き鯖寿司から、⼩浜ならではの醤油⼲しの⿂の⼲物、地元の野菜やお菓⼦、⽣産量⽇本⼀の若さ塗り箸まで、⼩浜ならではの多彩なお⼟産物を幅広く取り揃えています。
前日の悪天候から天気は良いのにあいにくの高波。「蘇洞⾨(そとも)」には立ち寄れず、小浜湾めぐりを楽しみました。観光ガイド付きで小さいお子様から大人まで楽しめる遊覧観光です。
小浜の海・里・まち・食・文化をつなぐ【道の駅 若狭おばま】
2023年3月31日にリニューアルオープン。
舞鶴若狭自動車道・小浜ICを降りてすぐ、⼩浜市の⽞関⼝としての役割を担い、名物の焼き鯖寿司から、⼩浜ならではの醤油⼲しの⿂の⼲物、地元の野菜やお菓⼦、⽣産量⽇本⼀の若さ塗り箸まで、⼩浜ならではの多彩なお⼟産物を幅広く取り揃えています。
醤油香る鯖サンドと自家製ポテトセット 1000円(税込)
焼き鯖寿司を買うならここ!地元の特産品やここでしか買えないオリジナル商品が多数
名物の焼き鯖寿司から、小浜ならではの醤油干しの魚の干物や若狭小浜小鯛ささ漬、地元の野菜やお菓子、生産量ダントツ日本一の若狭塗り箸まで、小浜ならではの多彩なお土産物を幅広く取り揃え抜群!地元食材を活用したプリン、どら焼き、根昆布だしなど、道の駅オリジナル商品も大好評です。
鯖街道の行商人コスプレをしてお買い物をすると、へしこ飴がプレゼントいただけます。
季節はずれの雪景色
道中、幻想的な雪景色に遭遇しました。
きれいに整備された敦賀駅から、帰途につきました。行き帰りとも満席でした。
開業したばかりの話題の北陸新幹線に乗車しての旅、忘れられない旅の1ページを刻みました。みなさまもぜひお出かけしてみてくださいね?