今回の調査では、マッチングアプリを利用したことがある20~40代の男女687人を対象に、交際相手に望む兄弟構成に関するアンケート調査を実施しました。
交際したいと思う相手の兄弟間での立場や、その理由など、調査結果を公開します。
兄弟構成を意識する理由は「相手家族との関係性に影響しそう」が最多
マッチングアプリを利用したことがある男女687人を対象に、交際する上で相手の兄弟構成を意識するか尋ねてみると、「意識する(56.3%)」、「意識しない(43.7%)」という結果でした。
半数以上の人が、相手の兄弟構成を気にしていることがわかります。
年代別に見てみると、「意識する」人は、20代が66.1%、30代が52.4%、40代が50.2%という結果でした。
若い人ほど、相手の兄弟間での位置を気にする人が多いことがわかります。
恋愛経験や結婚に対する意識など差が、相手に求める条件の1つとして、兄弟構成にも影響している可能性が考えられそうです。
続いて回答者自身の兄弟間での位置別で比較すると、相手の兄弟構成を気にする人は「中間子(73.9%)」が最も多く、次いで「末っ子(56.0%)」、「長子(52.3%)」でした。
中間子は、長子と末っ子の間の子として成長する中で、他人の感情や状況を汲み取ることが得意だとも言われています。
無意識的に家族間のバランスをとるために、兄弟の性格や立場を理解していることが、相手の兄弟構成を意識することにもつながっているのではないでしょうか。
意識する理由は「相手の家族内での立場に影響しそう」が最多
相手の兄弟構成を意識すると回答した人に、その理由を聞いてみると、「相手の家族内での立場に影響しそう(197人)」が最も多く、次いで「本人の性格と関係がありそう(180人)」、「自分と相手家族との関係性に影響しそう(126人)」でした。
交際を続ける上で、相手だけではなく、相手の家族とも関わることを考慮した結果、家族内での立場に兄弟構成が大きく関わっていると考えている人が多いようです。
男女別に見ると、「結婚後の生活に影響がありそう」と回答している人は、女性が男性の2.5倍という結果でした。
交際中はあまり気にならなくとも、結婚後は嫁という立場で相手の家族と一緒に暮らすなどの際に、相手の兄弟構成が自身の生活に影響するだろうと考える女性が多いことが予想されます。
年代別に見ると、交際する相手の兄弟構成を意識する割合が多かった20代の回答を見ると、1位は「相手の家族内での立場に影響しそう」でした。
また「結婚後の生活に影響しそう」については、30代・40代が30%を超えているのに対し、20代ほぼ15.8%と約半分となっていることから、年代があがるにつれて、結婚を意識して交際相手を考えるようになっていくのではないでしょうか。
交際したいと思う相手で最も多いのは「中間子」
交際したいと思う相手の兄弟構成を調査すると、最も多いのは「中間子(236人)」、次いで「長子(207人)」、「末っ子(162人)」でした。
回答者自身の兄弟間での位置別に見てみると、以下の結果でした。
最も多かったのは「中間子×中間子」、2番目は「長男×長女」、3番目は「中間子×長女」となっています。
1位と2位は、お互いに兄弟間での位置が同じ人が選ばれていることが分かります。
交際前に相手の兄弟構成を確認した人は約6割
交際前に、相手の兄弟間での位置について確認したか聞いたところ、「確認した(59.4%)」、「確認していない(40.6%)」でした。
半数以上の人が、相手と交際する上で兄弟間での位置を確認していたことから、交際相手に求める条件の1つになっていると考えられそうです。
回答者の兄弟構成別で見ると、交際前に確認した割合が最も高かったのは「中間子」で76.5%、続いて多かったのは「一人っ子」で61.3%でした。
中間子と一人っ子は、交際したい相手で自分と同じ位置の相手を望んでいる人が多かったことから、実際に交際する前に確認をしている割合が他よりも高いことが分かりました。
交際した相手の組み合わせで最も多いのは「長子×長子」
実際に交際した相手について調べた結果、最も多かった組み合わせは「長子×長子」でした。
立場が同じことで、価値観が似ていたり、自身が育った環境や経験を共有したりすることができると考えられます。
長子の場合、面倒見がよい、責任感の強い、相手に甘えるのが下手な人が多いと言われています。同じ立場で感覚が似ている相手の方が相性よく交際につながる傾向にあるのではないでしょうか。
コメント
今回の調査の結果から、交際相手の兄弟間の位置を意識する人が半数以上いることが分かりました。
意識する理由には、本人の性格や自分との相性以外にも、結婚後の生活や相手家族との関係性など、さまざまな理由がありました。
交際相手として希望する相手は「中間子」が最も多く、最も相手の兄弟構成を気にするのも「中間子」であることが分かりました。兄弟の間の子として育てられ、年上や年下とうまく生活をする環境を過ごした結果、様々な相手とうまくコミュニケーションを取ることができると考えられている可能性があります。気配りができ臨機応変に対応できるといったイメージも、中間子にはあるのではないでしょうか。
年齢によって、兄弟間での位置を意識する割合や理由に違いがあったことから、結婚を意識するにつれ、交際相手に求める条件の優先度は変わってくるでしょう。
マッチングアプリの場合、プロフィール文は、お相手があなたの内面を知る大事な要素です。相手があなたの人柄を想像し「良い人そうだな」「お話してみたいな」と興味を持ってもらえるよう、工夫してみましょう。
編集部員コラム
私自身も兄弟が多いので、日常生活で「真ん中の妹は年上や年下とも仲良くなるのが上手い」「弟は末っ子らしく、甘えるのが得意」といった兄弟の順番が性格や対人関係に影響していると感じることがよくあります。
最近の調査で「中間子と交際したい」と考えている人が最も多いことが明らかになりましたが、その理由は多岐にわたっているのが興味深いですね。
例えば、人気の芸能人カップルである菅田将暉さんと小松菜奈さんを見ても、菅田さんは2人の弟がいる長男で、小松さんは2人の兄がいる末っ子です。この「長子×末っ子」の組み合わせは、彼らの関係性においても何かしらの影響を与えているかもしれません。
マッチングアプリなどで初めて会う人との出会いにおいても、兄弟について話すことで、相手の家族構成や育った環境を理解し、より深い関係を築くきっかけになる可能性があります。
もちろん、人をステレオタイプに当てはめすぎるのは避けるべきですが、その人の性格や価値観を理解する上での手がかりを得られるかもしれません。
編集部員
編集&ライター歴4年。日頃から新しいアプリやツールを探すのが趣味。特にマッチングアプリやAI系ツールに精通している。これまで携わった恋活・婚活記事は300以上。出会いに悩む人々に有益な情報をお届けするべく、日々執筆に努めている。
>>寄稿メディア:カワコレメディア
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■調査概要
調査対象:マッチングアプリを利用したことがある20代~40代の男女687人
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年3月8日~3月13日
◇性別
男性:356人
女性:331人
◇年齢
20~29歳:231人
30~39歳:230人
40~49歳:226人
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。
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